FEATURE

2000年1 月に再スタートした『relax』。 当時の大事なパートナーがXLARGEやX-girl、MILKFED. といったブラ ンドを擁するB’s INTERNATIONAL（通称ビーズ）という会社だった。 relaxは当初ビーズの協力なしには成り立 たなかった。 20年前を振り返りつつ、calif （web）とcalif 渋谷（渋谷パルコ）でrelaxとの再会を祝福だ～

ストリートカルチャーとcalif。

XLARGEは1991年にLAで生まれた。 創業メンバーはイライ・ボナーツ、アダム・シルバーマン、そして後のビー スティ・ボーイズのマイクD。 「ベン・デイビスが猿ならうちはゴリラで行こう」ということで生まれた、通称 OG（オリジナルゴリラ）をモチーフにするOG-Tシャツはバカ売れした！ 1994年にはソニック・ユースのキム・ ゴードンが友人と立ち上げたX-girlが大ヒット。 クロエ・セヴィニー、ソフィア・コッポラらに支持されてガー ルズムーブメントを起こし、さらにソフィア・コッポラはMILKFED.を立ち上げ、 日本でも、ピチTとストレッチ デニムとナイキのハイテクスニーカーの女の子たちが世の中を席巻した。 そう、時代は黄金の90年代、裏原とス トリートカルチャーとグラフィティとスケートと音楽と…何もかもが一体になっていた時期だったのだ。 東京の XLARGEの店員は皆、どこで個性を出すか、音楽なにかけるかで競っていた。 マッシヴ・アタックやジャイルス・ ピーターソンがかかる店内に、当時珍しかったモトローラのスタータックやエリクソンの携帯を、 わざとショー ケースの上に置いたりして。 宇田川町界隈のヒップホップからメロコア系のDJ、スケーターたちが集まって1～2 時間喋ってるような社交場だった。

relaxにいち早くサポートを名乗り出てくれたのが、XLARGEを擁するビーズだった。 巻頭の広告はもちろん、 裏表紙の広告はずーーーっとビーズのブランドだった。 それはまるでビースティ・ボーイズの「グランド・ロイ ヤル・レーベル」が自社マガジンを創刊した時に、 ずーーーっと裏表紙にXLARGEが広告を出していたように。 時 に「殿！ それは無理でござるよ」と思ったむちゃぶり企画もあったけど、 なんだかずっと楽しかった。かつて、 雑誌『DUNE』の故林編集長と担当N氏が「ストリートカルチャーから収益をあげたのなら、 ストリートカルチャ ーに還元すべきだ」と話してたらしい。サポートされた者は次にサポートする側に回る。 その思想は今、calif に引き継がれて若者の聖地になろうとしている。

“問題の”むちゃぶりタイアップシリーズ全3編！ ビーズ担当N氏の「毎回ビーズのスタッフとrelaxのスタッ フをバトルさせたい！」という一言で、 大騒ぎのセッティング。 代官山のお店「STITCH TOKYO」に熊の大きな剥 製や昔懐かしいインベーダーゲームの筐体やバズーカ砲のモックアップなどを、毎回運び込んだ。 当時relaxの バイトくんたちが訳もわからずモデルに駆り出されてました。忘れられない～！

relax boyzに会いに「calif渋谷」へGO！

XLARGE、X-girl、MILKFED.はもちろん、 SILASなどのブランドが揃っているのがB’s INTERNATIONALのオンライ ンストア「calif」（https://calif.cc/）である。 渋谷パルコの中にある「calif渋谷」はそのオフラインで、 ブランド一同に触れることができる。 今回、パルコ1周年を記念して、久しぶりにrelaxとコラボした3ブランド。 XLARGEのアイコンである「OGゴリラ」のTシャツを着用しているrelaxboyと、X-girlを着たバイトちゃん、MILKFED. を着たバンドちゃん（双子）。 このXLARGEのグラフィックはロンT（黒と白）になり「calif渋谷」で販売される。 店内装飾も必見！