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UA×BIRD OF PARADISE’2023/Discover Japan Lab.|根ざされたルーツや文化の中での再発見。愛すべきものとの出逢い

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UA×BIRD OF PARADISE’2023/Discover Japan Lab.|根ざされたルーツや文化の中での再発見。愛すべきものとの出逢い
UA×BIRD OF PARADISE’2023/Discover Japan Lab.|根ざされたルーツや文化の中での再発見。愛すべきものとの出逢い

「ニッポンの魅力、再発見、再編集」をテーマ
に日本の魅力を感動体験できるショップ

日本の魅力(こと・もの・場所・人)を“再発見”する雑誌『Discover Japan』の世界観をそのままに、毎月の特集に合わせて、商品ラインナップやビジュアルが変わる雑誌と連動したショップ「Discover Japan Lab.」。雑誌やデジタルでは得られない、実際に商品に触れる“感動体験”を楽しみながら、改めて日本の魅力を味わえる場所だ。空間を象徴的に彩るのは、輪島塗の天板と伊達冠石(だてかんむりいし)の台座を融合させた大きなテーブル。天板の輪島塗には、石川県輪島市で200年以上、伝統技術を継承する「輪島キリモト」による地模様のあるオリジナル布を張り、漆、地の粉などを塗り込むことで天板の強さを生み出す独自の“漆布みせ仕上げ”の技法を採用。また、台座は大倉山スタジオの伊達冠石――約2千万年前、太古の時代に噴き出したマグマと地殻変動により、2度海に沈んだ大倉山の大地で長い時間をかけてできた石を使い、天板と台座のふたつを融合させることで、渋谷、渋谷PARCO、そして「Discover Japan Lab.」の空間に新しい“磁場”を与える設計となっている。

日本人であることは、本当に“特別な個性”
繊細なグラデーションを持つ美しい島国の文化

20年ほど前から東京を離れ、自然豊かな環境で生きることを選択したUAさん。7年前にカナダの離島に移住し、現在は3人の子供、夫とともに森や畑がある広大な自然のなかで生活をしている。

「日本人であることは本当に“特別な個性”だと、日本を離れて初めて気が付きました。カナダの歴史はまだ約150年で、ほとんどの人が移民。日本の歴史は長く、食文化から伝統芸能…文化ということ全般にわたって、決定的にその深みがまるで違う。特に“気”という感覚――日本には以心伝心だったり、阿吽の呼吸だったり、もの言わずして伝わるという感覚がある。おもてなしもそうですし…“気”の配り方、“気”の持ち方が特別。島唄の“島”は、“村”を意味します。だから島が変われば、村がひとつ違えば、当然、そこに流れる歌も変わっていく。このなんとも繊細なグラデーションを持った、美しい島国の文化が日本にはある。この繊細な感じは、日本の風土が持つ季節感とか、風土の複雑さなどに関係しているのかもしれませんね」

店内に入ると同時に、UAさんが「私、だるまが大好きなの!」と「だるみくじ」に駆け寄った。約300年前の江戸時代より続き、現代では白河だるまをはじめ、様々な民芸品を製造している白河だるま本舗によるワンコインの縁起物。ひとつ一つ、職人の手によって精巧に仕上げられた手のひらサイズのかわいらしいだるまと、一言おみくじがカプセルトイに!

だるまみくじ ¥500

日々の暮らしを豊かにする
日本全国から厳選した銘品たち

うつわ、酒、クラフト、ファッションなど作り手の技術と想いが詰まった選りすぐりのアイテムが、ずらりと並ぶ店内。現在、メインテーブルにディスプレイされているのは、いま海外からも熱い視線が注がれる陶芸家・小野象平氏のうつわ。青灰釉、黒志野釉のほか黒化粧、白化粧といった力強く土の美しさを秘めるうつわたちが並んでいる。お料理好きなUAさんが手にとったのは、金や銀、プラチナ、さらにはスワロフスキーなど従来の陶芸には使われない素材を積極的に取り入れる陶芸家・青木良太氏のゴールドのマグカップや、三重県伊賀市に江戸時代から続く窯元「圡楽窯」の黒鍋。そして、秋田県男鹿市に新しくできたクラフトサケ醸造所「稲とアガペ」のホップどぶろくと稲とコウジ02。ショップ内で出会った逸品の数々は、日々の暮らしをきっと豊かにしてくれるはず。

(左)<永島義教>ディナーフォーク いぶし ¥5,940、<永島義教>ディナースプーン いぶし ¥5,940
(右)<圡楽窯>黒鍋9寸 ¥16,500
<稲とアガベ>ホップどぶろく ¥2,650、<稲とアガベ>稲とコウジ02 ¥2,580

引き継いできた“血”を感じた
はじめて加計呂麻島で見たHORIZON-水平線-

「奄美大島に母のルーツがあり、20代後半に私ははじめて奄美大島を訪れたんです。母が加計呂麻島出身だったので、そこまで足を伸ばして。島の浜辺から海を眺めたら、なんかすごくドキッとして。理屈ではなく、ハッとされられるものがあったんです。『この目線で見るこの景色は、今はじめて見たものではない』という確信があり。なんか、ものすごく昔から知っている風景だなと感じて。23歳でリリースしたデビュー曲“HORIZON”(水平線)は自分で書いた曲なのですが、あのときに加計呂麻島から眺めた、海と空の境目にときおりミストがふわっとかかったみたいに水平線が見えなくなるその情景を――空と海溶け合う日を夢見てた――と私は書き、歌っていたんです。“あなたと私がひとつになる”ということを比喩して。詩を書いた当時はゴダールの映画が好きで、『気狂いピエロ』のラストシーンから引用しているつもりだったのだけれど、“HORIZON”で書いたのは『この目線の景色に違いない!』と確信して。それは私にとって、単なる海ではなかった。島の上に立って、その砂を踏んで…なんか自分が引き継いできた血を感じたというか。それは、島唄がルーツだったのかもしれません」

ショップ名
Discover Japan Lab.
フロア
1F
電話番号
03-6455-2380
公式サイト
http://discoverjapan-web.com
公式SNS
Instagram(@discoverjapan_lab
Twitter(@Discoverjp_Lab

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UA

歌手。UAとはスワヒリ語で「花」という意味を持つ言葉。大阪府出身、母方の故郷は奄美大島。1995年にデビュー。当時からその個性的なルックスと存在感ある歌声で注目を集める。「情熱」「悲しみジョニー」「ミルクティー」などのヒット曲を持ち、AJICOやUA×菊池成孔といったコラボ作品もリリース。ワンマンツアー、フェス等、多数出演。ボーカリストとして様々なアーティストの楽曲にも参加している。JR東海のCM『会いに行く、が今日を変えていく。』のテーマソング「会いに行こう」を5月31日より配信スタート。2005年より都会を離れ、田舎で農的暮らしを実践中。現在はカナダに住む。
Instagram(@ua_japonesiansinger

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