門馬さくら｜MESH piece

■作家より
このpieceに水を入れることはできません。
強い力で押すとへこたれます。
でもなんとなく立っています。
「できない」ことを内包したものは愛おしいと思う。
pieceをもっと衝撃に強く、あらゆる環境におけるものにするのではなく、
自分が弱いことを受け入れてなんとなく自立しているというのが
pieceにはあって欲しいと思っている。

※水を入れることはできません。
※繊細な作品のため、強く押したり、曲げたりすると形が崩れます。
※専用箱入り。

こんな注意書きのある作品をご紹介します。

MESH pieceはドライフラワーやアクセサリー程度のものは入れることができますが、
糸とステンレスとメッシュ素材でできているので、水を入れることはできません。
骨格は細い金属のためで、強い力をかけると形が崩れてしまいます。

できないことや注意点ばかりお伝えしていますが、それはこの作品の弱点ではなく魅力なのだと思います。
できなさを抱えてなんとなく立っている作品は作者の言う通り愛おしく感じられます。

このコンセプトまで気に入ってくださる方にぜひ出会っていただきたい作品です！


PARCO ONLINE STOREや店頭にてぜひご覧ください。

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門馬さくら｜Momma Sakura
1995年東京都生まれ。2017年に武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻を卒業後、パリのエコール・ルサージュとアトリエ・ダルロッティで刺繍を学ぶ。
帰国後は、東京藝術大学大学院先端芸術表現科に在籍（2020年3月現在）。人と装飾の関係性をテーマに、透過性のある刺繍作品を制作している。
主なグループ展に、「素材のここち」（ギャラリー hygge、東京、2016）、「bloom」（ギャラリーIrie Yawd、東京、2016）などがある。
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