
日本のアーティスト・グループ、DUMB TYPEの『S/N』記録映像を上映。
1994年に発表された本作は、ジェンダー、エイズ、セクシュアリティといった問題をテーマに、現代社会が抱える、人種、国籍、あらゆるマイノリティや性差別などを正面から捉え、世界各国で上演された。
上映後のトークショーでは、本作の音楽監督である山中透と出演者のブブ・ド・ラ・マドレーヌが登壇。『S/N』初演から約30年経った現在の視点から、他社との共存やアート表現の可能性についてトークを展開する。
photo: Kazuo Fukunaga
ABOUT|S/N
1994年、アデレード・フェスティバル(オーストラリア)にて初演。
《S/N》とは、「Signal/Noise」を意味し、信号に含まれるノイズの比率を表す通信やオーディオ分野の用語「SN比」(signal-noise ratio)に由来する。社会が直面する切実な問題、すなわち、ジェンダー、エイズ、セクシュアリティといった問題をテーマに、現代社会が抱える、人種、国籍、あらゆるマイノリティや性差別などを正面から捉え、パフォーマンスのみならず周囲の様々なコミュニティとの交流・連携といった具体的なアクティビズムまでも巻き込み展開された。《S/N》に出演し、舞台上で自身がゲイでありHIV感染者であることをカミングアウトしていたディレクターの古橋悌二は、1995年、敗血症のため急逝(享年35歳)。古橋の死後も、古橋不在の《S/N》は5カ国・6都市で上演された。第2回読売演劇大賞・選考委員特別賞受賞(1995年)。
■出演:石橋健次郎、鍵田いずみ、小山田徹、ピーター・ゴライトリー、砂山典子、高嶺 格、田中真由美、古橋悌二、薮内美佐子
プロジェクト・メンバー:石橋健次郎、上芝智裕、鍵田いずみ、小山田徹、ピーター・ゴライトリー、砂山典子、高谷史郎、高谷桜子、高嶺 格、田中真由美、泊博雅、中川典俊、アルフレッド・バーンバウム、藤本隆行、古橋悌二、薮内美佐子、山中透
■公演場所:
「アデレード・フェスティバル」(アデレード/オーストラリア)、モントリオール現代美術館(モントリオール/カナダ)、ON THE BOARDS(シアトル/USA)、「第1回神奈川芸術フェスティバル」ランドマークホール(横浜)、スパイラル(東京)、「フェスティバルVISAS」La Luna-Le Manège(モブージュ/フランス)、「ヨーロッパ文化首都 ルクセンブルグ95」Theatre d'Esch(ルクセンブルグ)、Cankarjev Dom(リュブリアナ/スロベニア)、Theatre im Pumpenhaus-Halle Münsterland(ミュンスター/ドイツ)、「フェスティバル EXIT」、Maison des Arts de Créteil(クレテイユ/フランス)、「KUNSTEN FESTIVAL DES ARTS」(ブリュッセル/ベルギー)、「ZURICHER THEATER SPEKTAKLE」Theater Werft(チューリッヒ/スイス)、「ARHUS FESTUGE」Musikhuset (オ ーフス/デンマ ーク)、SPIEL.ART–Muffathalle(ミュンヘン/ドイツ)、「FESTIVAL INTERNACIONAL DE ARTES CÊNICAS」Theatre Castro Alves(サルバドール/ブラジル)、「FESTIVAL INTERNACIONAL DE ARTES CÊNICAS」Sesc Anchieta(サンパウロ/ブラジル)、「TOKYO演劇フェア'96」東京芸術劇場(東京)、京都府民ホール・アルティ(京都)、「香港芸術節」香港文化センター(香港)、「ニュージーランド国際芸術祭」Shed1(ウェリントン/ニュージーランド)、テアトロ・セントラル(セビリア/スペイン、「フェスティバル EXIT」Maison des Arts de Créteil(クレテイユ/フランス)
DUMB TYPE | ダムタイプ
1984年結成。ヴィジュアル・アート、映像、コンピューター・プログラミング、ダンス、音楽、デザインなど、さまざまな分野の複数のアーティストによって構成されるグループ。プロジェクト毎に参加メンバーが変化して制作される作品は、既成のジャンルにとらわれない、あらゆる表現の形態を横断するマルチメディア・アートとして国内外の劇場やアートセンター、美術館などで紹介されてきた。特定のディレクターをおかずフラットでゆるやかなコラボレーションによる制作スタイルで、集団による共同制作の可能性を探る独自の活動を続けている。
近年の活動としては、2018年に個展「DUMB TYPE | ACTIONS+REFLECTIONS」が、ポンピドゥー・センター・メッス(フランス)で、2019年から2020年にかけて東京都現代美術館で開催。
2022年にはHaus der Kunst(ミュンヘン)にて個展。同年、ダムタイプは坂本龍一を新たなメンバーに迎え、第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館にて新作インスタレーション《2022》を発表。翌年、ヴェネチア・ビエンナーレ帰国展「2022:remap」をアーティゾン美術館で開催。
コロナ渦の影響で上演中止となったパフォーマンス≪2020≫が、今年12月にロームシアター京都で上演決定。
現在、ミュージアムタワー京橋(東京)にて、パブリック・スタレーション《WINDOWS》展示中。
≪イベント概要≫
会場:10F PBOX STND
日時:2026年6月20日(土)
上映:18:00〜19:30/トークセッション:19:40〜20:30
トークセッション登壇者:山中透、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ
Information
- イベント期間
- 2026.6.20 - 2026.6.20
- 会場
- 10F PBOX STND
- 協力
- PBOX STND
- その他
- Official HP:http://dumbtype.com/