まるでアジアの屋台街に迷い込んだよう。
カオスな空間で味わう未来の食体験
「米とサーカス」は、高田馬場に本店を構えるジビエと昆虫料理の専門店。個性的な飲食店が多い渋谷PARCOのB1F ・CHAOS KITCHENの中でも、インパクトたっぷりの外観と独特なメニューで異色の存在感を放つ。人口増加と地球温暖化に伴う食糧難の救世主として、国連のFAO(食糧農業機関)も推奨している昆虫食。家畜動物より環境への負荷が低く、SDGsの観点からも注目を集めている。珍しい獣食と合わせて、未来の食体験にトライしよう。
食わず嫌いは損してる!
サステブル食として注目の昆虫料理
コオロギ、蜂の子、カイコ、ゲンゴロウ、バンブーワーム、タガメを盛り合わせた「昆虫6種食べ比べ」は、これを目当てに来店するファンも多い人気メニュー。ほぼ昆虫の原型をとどめているプレートを興味津々と見つめる水原さん。いざ試食してみると「思っていたより、全然大丈夫ですね。揚げたバンブーワームはまるでフライドポテトみたいでサクサク。蜂の子は蜜を食べているからやっぱり甘いんですね。私が解体したタガメは、ラフランスのような甘い香りで、しょっぱいバナナという表現がぴったり!」。
昆虫6種食べ比べセット ¥1,980食べやすさを重視するならスイーツで。
食糧難を救う、スーパーフード
お次は、昆虫を使ったデザートタイム。一番人気の「MUSHIパフェ」は、コーンフレーク代わりにカリカリのコオロギやミールワーム、さらにサクラケムシをトッピング。「桜の葉っぱを食べている毛虫だけあって、ほのかに桜の味がします」と、水原さん。3種の野菜餡に蜂の子、イナゴ、カイコを飾った「MUSHI団子」も普通の甘味感覚でペロリ。「美味しいと思うものも、そうでないものもあったけど、見事完食しました。豊富なタンパク質とミネラルを含み、使用する飼料や温室効果ガスの排出量も少なく、SDGsの観点からも注目されている昆虫食。ぜひ体験してほしいです」。
(左)MUSHIパフェ ¥1,380(右)MUSHIだんご ¥930
先入観にとらわれずに
オープンマインドで挑戦し続けたい
実は1〜2年前まで、虫が苦手で触れなかったという水原さん。「虫に対するステレオタイプな自分を解放したいと思い立ち、拒否するのではなく受け入れるように努力したんです。触るだけじゃなく、ついに食べられるまでになって嬉しい(笑)。ワニや鹿など希少な8種類のタンもいただきましたが、昆虫や害獣など、廃棄されてきたものを見直して新しい価値を与える。ファッションでもライフスタイルでも、地球に優しいサイクルの重要性を再認識しました。そして先入観にとらわれずに何事もチャレンジしてみないと! これからもどんなことにもオープンマインドでいたいです」。
- ショップ名
- 米とサーカス
- フロア
- 渋谷PARCO B1F
- 取り扱いアイテム
- ジビエと昆虫料理
- 電話番号
- 03-6416-5850
- 公式SNS
- Instagram : @kometocircusparco
水原希子
1990年、米テキサス州ダラス生まれ、兵庫県神戸育ち。2003年よりモデルとして活動を開始、2010年に『ノルウェイの森』で映画デビュー。国内外のファッション誌や広告、テレビなどで活躍。主宰する「OK」では、多彩なクリエイターたちと実験的なプロジェクトに取り組み世界に発信している。茂木モニカ氏との共作写真集『夢の続き Dream Blue』が、PARCO出版より刊行。
Instagram(@i_am_kiko)