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KOJIMA PRODUCTIONS × PARCO “DEATH STRANDING 5th Anniversary Exhibition & Popup”REPORT

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Sachiko Saito
Photo
Koki Morishima
Text
Neo Iida
Edit
RIDE Inc.

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KOJIMA PRODUCTIONS Interview









KOJIMA PRODUCTIONSはPARCOでの「DEATH STRANDING 5th Anniversary Exhibition & Popup」の開催で、一体どんなことを目指したのか。マーケティング担当の齋藤圭一さんに話を聞いた。

--発売から5周年という節目でのイベントですが、実現したかったのはどんな点ですか?

ファンの方々に来ていただいて楽しんでもらうこと、そして、そのために世界観が感じられる空間を作ることです。以前、東京ゲームショウで物販ブースを出展しておりましたが、より身近な場でユーザーの皆さんと繋がる機会がなかなかなかったんです。発売後にコロナ禍に入ってしまいましたしね。

嬉しいことに長く遊んでいただいている作品ですので、5周年というこのタイミングで、ファンの皆さんとゲームを越えて繋がる場所を作ろうと思いました。“繋がる”というのは『デススト』にとって大切なキーワードでもありますから。

--「配送センター」をイメージした空間にしたのはどうしてだったんでしょうか。

ゲーム中に登場する「配送センター」は、ミッションのための大切な拠点であり、皆さんにとっては到着すると気持ちが落ち着いたり、安心できたりする場所だと思うんです。なので、完全再現という形ではないんですけども、床のグラフィックや照明をなるべく作中のイメージに近づけました。入り口からの動線は、サムが配送センターをくだる通路のイメージです。少しでもゲームと同じような感覚を疑似体験してもらえたらと思いました。

--設定資料やコンテ、ユニフォームなど、ファン垂涎の展示内容でした。

スタジオにあるアーカイブルームに制作資料が色々飾られていて、そこからピックアップして展示しています。僕はマーケティングの人間なので、今回の資料を整理するなかで、こういうプロットで作られていたんだ、と改めて知る機会にも恵まれました。僕自身の体験からも、制作過程をより深く知ったうえで作品に立ち返ると、より面白くプレイできるんじゃないかなと思います。

--確かに『デススト』は資料から世界を読んでいく楽しみがある気がしますね。壁一面に並んだ新川さんのデザイン画も圧巻でした。

新川さんのラフスケッチは、一枚一枚がアート作品のような完成度なので、ぜひ原画の状態で見ていただきたく、なるべく多くの原画を観てもらえるように展示しました。

--あと、会場にはルーデンスが置いてありますよね。かなりインパクトがありました。

ルーデンスはコジプロ(KOJIMA PRODUCTIONS)のシンボルキャラクターで、ファンのみなさんにも広く親しまれています。会場には1/2のスケールのものを持ってきました。スタジオの雰囲気を再現することで、来場した方がワクワクできて、写真を一緒に撮ってもらえると嬉しいなと。

--展示会のグッズもバラエティに富んでいますよね。

はい。僕らはゲームの業界にいるので、ファッションや若い世代に向けてのアプローチとなると、できているようでできていないところがあるなと感じることがあります。PARCOさんは様々なカルチャーとのミックスが上手ですし、尖った感覚をお持ちなので、アイデアをいただきながら新しい層に『デススト』に興味を持ってもらうきっかけが作れたらと。

そこで5周年というところで、小島監督の実際の手形を元に、「5」を表現したデザインを作っていただきました。シンプルな形かつ『デススト』を象徴するイメージなので、5周年のオフィシャルなロゴとしても使わせてもらっています。

ちなみにグッズにプリントした手形はサイズを調整していますが、エントランスの壁面にある手形だけは実物大です。手を合わせてもらって、なんとなく小島監督の手の大きさを感じつつ、繋がりを感じてもらえたらいいなあと。

--〈Brain Dead〉とのコラボにも注目ですね。

そうですね。PARCOさんからご提案いただき、個人的にも好きなブランドだったのでぜひ!と思いました。『デススト』のデザインとうまく組み合わせてくださって、非常にカッコいいビジュアルになっていると思います。

--『米とサーカス』とのメニューもファン心理をくすぐるものばかりでした。どのように開発されたんでしょうか。

メニューを考案してくれた方が『デススト』が大好きな方でしたので、ゲームのことを知っていただいているぶん、ファンの方々に刺さるものになったと思っています。メニュー名も配達依頼のミッション名になってますし、クリプトビオシスはかなりリアルに作っていただいて。サムのスペシャルドリンクにはBT(時雨が降るエリアに登場する敵)を感知するオドラデクを模したストローが刺さってます。どのメニューにも遊びがあって、ゲームをプレイしている人はニヤッとしてしまう細かいネタが入っています。

--今後、このイベントは名古屋や大阪へと巡回していきます。そういった展開も楽しみですね。

渋谷PARCOの開催初日、2024年11月8日はちょうど発売日から丸5年の節目で、そこから5周年イヤーが始まり、名古屋や大阪にお住まいの方々にお越しいただけるイベントができて、本当にありがたいなと思っています。2025年は「デススト2」の発売も控えていますしこれからも沢山の方々に興味を持っていただけるよう、世界観を膨らませるような企画にしていけたらと思っています。PARCOさんでのイベントで、より『デススト』を好きになってもらえたら嬉しいです。





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