今や日本が世界に誇るダンス・ミュージック・フェスティバルとなった「Rainbow Disco Club(以下、RDC)」とPARCOがタッグを組み、新プロジェクト「field」を始動。新生渋谷PARCO5周年、RDC15周年の節目に、都市型イベント「field - ZODIAC TAKEOVER PARCO」が開催された。
2010年、晴海埠頭の1DAYパーティーからスタートし、伊豆での3日間開催に姿を変えながら、2024年には過去最大規模のワールドツアーを決行した「RDC」。今回初となる「filed」を開催するにあたり、文化的側面で招いたのはジャカルタ発カルチャーコレクティヴ「ZODIAC」。DJをはじめとした音楽だけでなく、彼らが展開するさまざまなカルチャーとともにジャカルタの空気を渋谷PARCOに運んできてくれた。
昼に開催された入場無料の「BY DAY」では、「ZODIAC」によるアパレル国内初出店から、本場インドネシアのナシゴレンやスープカレー、またマーケットイベントに加え、Licaxxx、Yuka MizuharaなどのDJがプレイ。深夜のイベントが開催されるまでの間は、渋谷PARCO9FにあるSUPER DOMMUNEにて、アジアのローカルカルチャーを紹介するトークイベントとDJプレイがライヴ配信され、深夜開催の「BY NIGHT」では、「ZODIAC」よりGERO、Jonathan Kusuma、そして瀧見憲司、YAMARCHYがDJプレイを行い、フロア全体が熱気を帯びた。
本記事では、2024年11月23日(土)の昼から、翌日の朝4時30分まで渋谷PARCOで終日開催されたイベントの模様をレポートする。
Index
- P.1 field - ZODIAC TAKEOVER PARCO「BY NIGHT」「BY DAY」
- P.2 Yuta Shimizu(field / Eild / Rainbow Disco Club )Interview
- Photo
- Koki Morishima(BY NIGHT)
- Photo
- Sachiko Saito(BY DAY)
- Movie
- ikko
- Text
- Kana Yoshioka
- Edit
- RIDE Inc.
field - ZODIAC TAKEOVER PARCO「BY NIGHT」
渋谷PARCO最上階を、RDCとジャカルタのクラブZODIACがテイクオーバーし、カオスなアンダーグラウンドクラブと化した夜の部。夜が深くなるにつれ、赤い照明が没入感を生むダンスフロアと、冬の夜空が広がる屋外の空気にコントラストが強まっていくーー開場とともにRDCのパーティではお馴染みとなったDJ YAMARCHYが、ハウス、エレクトロを取り入れたクラブプレイで徐々にフロアを温め、ジャカルタからやってきたZODIACクルーのGEROへバトンタッチ。ラフでファンキー極まりない、艷も感じるディスコ、ハウスを軸としたプレイでダンスの渦に。そこからZODIACミュージックディレクターであるJonathan Kusumaが強めだがグルーヴの効いたテクノを中心にプレイ。アジアを代表するDJ/プロデューサーなだけあり、自身の楽曲も含めた最新のサウンドと高いスキルのDJプレイに圧倒される。そしてラストは日本のDJ界における重鎮、瀧見憲司が、バイナルセットで登場。レコードならではの音の質感の魅力を、安定感のあるプレイで聴かせてくれた。





field - ZODIAC TAKEOVER PARCO「BY DAY」
渋谷PARCOの開店と同時にスタートした昼の部。RDCやジャカルタでDJプレイの経験があり、渋谷PARCOとも縁のある日本人DJたちがラインナップ。トップバッターは、注目の音楽コレクティヴMillion Dollar Soundsが登場。4人のDJによるB2Bで心地よい空気を作り上げ、Licaxxxがバイナルセットで登場。ハウス、テクノ、エレクトロニックとセンスの良い選曲を聴かせてくれた。そこから、RDCのレジデントDJとしても活躍するKikiorixへ。開放感に溢れた最上階の会場はエントランスフリーということもあり、昼下がりに偶然足を運ぶ人やファミリーなど、世代を超えて音楽を愉しむ様子が広がった。陽が沈む前後の時間帯は、多幸感あふれるYuka Mizuharaがダンサブルでディスコ多めな選曲で、またベテランDJのEZが、新旧ジャンル問わず幅広い選曲で最後はフロアをダンスの渦に巻き込んだ。



KIKIORIX(RDC/RRD)

MARKET


