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SHIBUYA PARCO ART WEEK 2025|境界をほどき、感性をひらく。渋谷で出会う多彩な表現と新たな視点

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「SHIBUYA PARCO ART WEEK 2025」が、渋谷の街に新たな感覚を届ける。パフォーミングアーツやインスタレーション、ペインティング、映像、サウンド――異なる表現が呼応し合いながら、思考や感情の“揺らぎ”を映し出す。触れるように、聴くように、観るように。アートは境界をほどき、観る者に新しい感性を差し出す。「アートウィーク東京(AWT)」や「EAST EAST_2025 TOKYO」といった、都市を横断して国内外に発信する現代アートフェアと響き合う体験も。この秋、アートの現在地を、好奇心のままに巡ることのできるひとときを。
※掲載アイテムや展示内容は、予告なく変更・販売終了する可能性がございます。各ブランドの公式情報をご確認ください。


VISUAL
Baku Hashimoto
 

Index


▶P.O.N.D. 2025 ▶GALLERY  ▶PERFORMING ARTS  ▶POP UP  ▶OTHER  ▶VISUAL

PERFORMING ARTS

 

ドローイングの概念を拡張し続けるアーティストの鈴木ヒラクと、現在世界で注目を集めているサウンドアーティスト FUJI|||||||||||TA によるパフォーマンスセッション「穴-2」を開催。「穴」は二人によるコラボレーションのシリーズ。本セッションでは、ライブ・ドローイングと自作のオルガンを用いた即興演奏が呼応しながら、光と音の波によって時空間を変容させ、別次元へと通じる通路の入り口を描き出す。詳細はこちら

EAST EAST_

 

金沢21世紀美術館で開催中のSIDE CORE個展「Living road,Living space」とEAST EAST_TOKYO 2025をつなぐプログラムのひとつとして、PARCOアートウォールにてアートコレクティブ「仮( )-karikakko-」による作品を展示。詳細はこちら

 

P.O.N.D. 2025

P.O.N.D. 2025|揺らぎごと、超えていく。自由なスイングが重なり合うアートの共演「Swing Beyond」

 

アート&カルチャーイベントの祭典〈P.O.N.D.〉。6回目を迎える今年のテーマは「SwingBeyond/揺らぎごと、超えていく。」。変化の激しい時代において、状況に流されず、自分なりの「スイング」を持って軽やかに進んでいく。そんな感覚に寄り添うように、P.O.N.D. 2025では、多様なリズムやまなざしが重なり合う空間を届ける。詳細はこちら

PARCO MUSEUM TOKYO|国内外から集結。12名の多彩な感性が描く新たな可能性

 
左上から Koka NikoladzeToniiYang Hongjo井澤 茉梨絵黒沢 鑑人張 聴Dương Gia Hiếumasao何 梓羽菅野 歩美髙橋 穣みずかみしゅうと

4F PARCO MUSEUM TOKYOにて、エネルギー溢れる12名の作家によるグループ展を開催。コントリビューターの協力のもと、国内外から多彩な作品が集結。今年のテーマ「Swing Beyond」を通じ、変化の激しい時代において既存の枠組みにとらわれず、新たな可能性へと踏み出す契機を提示。さらに、髙橋義明(東葛西1-11-6 A倉庫)と参加作家との対話から生まれた空間構成にもご注目。

GALLERY X BY PARCO|疑いと新たな視点を彫刻作品へ――黒瀧藍玖 彫刻展

「P.O.N.D. AWARD 2024」グランプリを受賞した黒瀧藍玖氏による個展、「囚」を開催。黒瀧は、「存在と不在」、「ミクロとマクロ」、「0と1」や「有と無」といった我々や存在の原始的な姿を繊維というミクロな素材を用いながら、彫刻作品へと昇華させる。その相対する世界の間に位置する多層的なレイヤーを行き来しながら、現代における人間の存在と私たちが知覚する世界に、疑いと新たな視点を描き出す。 本展では、代表作である「Human」シリーズに加え、初発表となる大型インスタレーション作品を展示。

黒瀧 藍玖

作家。2000年生まれ。神奈川・東京都拠点。東京造形大学テキスタイルデザイン専攻を卒業。2024年4月に自身初となる個展をSOM GALLERYにて開催。黒瀧は、繊維が交差することで立体的な構造が生まれる織物の造形に着眼を得て、手作業を 通じた経糸と緯糸の組み合わせを用いた、立体作品を制作している。彼の代表作である、「Human」シリーズでは、規則的な糸の配置で構成されるフレームの中に人間を閉じ込めることで、パターン化された現代社会や人間の思考を浮き彫りにさせる。彼は自身の作品を通じて、空虚な現代社会や彼が捉える人間の視点を浮かび上がらせ、人々をアルゴリズムからの解放へと導くことを試みる。
Instagram:@aikur0
X:@i9rotaki

1F ENTRANCE|並列する構造体の呼吸。宇留野圭が問う、個と社会の繋がり

1F 正面エントランスでは、現代美術家・宇留野圭氏による立体作品を展示。日常的なモチーフや機械的な構造を取り込み、空間全体を彫刻的に組み立てる本作は、街と館内をつなぐエントランスに新たなリズムと奥行きを与える。抽象的に並置された部屋の構造や、音階のわずかな変化が示唆するのは、「個」と「個」の共存、そして他者や社会との複雑な関わりである。鑑賞者の感覚を揺さぶり、都市の中で立ち止まり、自らを見つめ直す契機をもたらす。

宇留野 圭

アーティスト。1993年岐阜県生まれ。愛知を拠点に活動。2023年名古屋芸術大学大学院美術研究科修士課程を修了。機械部品の鋳造経験を経たのち、美術領域での実践を展開し始める。自身を取り巻く生活世界や絵画、舞台芸術などにインスピレーションを受けながら身近な事象を基軸に、機械や舞台構造を用いた立体作品やインスタレーションを発表している。
Instagram:@kei_uruno
Website:https://www.keiuruno.com/

4F ATRIUM|渋谷の断片を投影。今枝祐人の詩景インスタレーション

4Fの吹き抜けでは、今枝祐人によるインスタレーション作品を展示。都市に満ちる何気ない会話や看板の断片を収集し、詩へと結晶させた言葉群を、公共的なメディアである電光掲示板に投影。日常の言葉に潜む感情や気配を、立体的かつ視覚的に浮かび上がらせる。商業施設という開かれた場における体験は、個人と公共の境界を曖昧にし、観る者の感覚をやわらかく揺さぶるであろう。

今枝 祐人

アーティスト、歌人。2002年生まれ。東京藝術大学先端芸術表現科卒業。短歌や詩などの言語表現をもとに、電光掲示板などのメディアを用いたインスタレーション作品を制作。大衆広告と私的な言葉という対比する存在を合わせることで、不特定多数の個人に詩をおくる。
Instagram:@work.imaeda
X:@work_imaeda
Website:https://yutoimaeda.com/​

9F SUPER DOMMUNE|語り合い、つなぎ合う。P.O.N.D. 2025が描く、アートの現在地

 

「P.O.N.D. 2025」の最終日には、9F「SUPER DOMMUNE」にてスペシャルプログラムを開催。ディレクター、コントリビューター、アーティストが一堂に会し〈P.O.N.D. 2025〉を振り返り語らうほか、鑑賞者の投票によって決定する「P.O.N.D. AWARD 2025」グランプリの発表も行う。

 

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