綺麗に揃った前髪にサラリと伸びる黒髪、優しくも強さの宿った切れ長の目、真っ赤なリップ。誰もが一度見たら忘れないアイコニックな容姿で、今や世界中から注目を集めるモデルの秋元梢さん。そんな彼女のスタイルを紐解くべく、渋谷PARCOで気になるショップを巡りながら話を聞いた。まずは秋元さんがプライベートでも長く愛用しているブランドという「JOHN LAWRENCE SULLIVAN」へ。
- Photo
- Wataru Fukaya
- Styling
- Tetsuya Nishimura
- Make
- Sada Ito for NARS cosmetics(donna)
- Hair
- SHOTARO for SENSE OF HUMOUR
- Text
- Sota Nagashima
ソリッドな空間に同居する、
強さとエレガント
あえてショップサインを出すこともなく、倉庫をそのまま使用したようなインダストリアルな空間がひと際存在感を放つ「JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン・ローレンス・サリバン)」。メンズとウィメンズをフルライン展開する新業態の直営店だ。2010年SSよりスタートしたウィメンズラインは、テーラードを軸としたメンズウェアの基本コンセプトをウィメンズにも落とし込んだマスキュリンなスタイルを特徴としている。この渋谷PARCO店ではウィメンズラインのアイテムが多く揃うので、他店とはまたひと味違った一着と出会えるはず。
メンズもウィメンズも関係なく
「自分が好きだったら、何でも着ていい」
「今もですが、昔はよりメンズ服をよく着てました」と、この日もメンズサイズのジャケットをレオパード柄のドレスに合わせたJOHN LAWRENCE SULLIVANらしいマニッシュな着こなしで登場した秋元さん。「メンズやレディース、ジャンルに捉われないで、自分が好きだったらなんでも着ていいと思う。渋谷や原宿って特にそういう街なのかなと思います。渋谷PARCOのような館は、目的のお店があっても、その道中で新しいブランドを知れたり、発見や出会いがあるのも良さのひとつですよね」。
FRONT SIDE BUTTONED JACKET ¥88,000、HI-NECK DRESS ¥52,000、SILVER FINGER RING ¥68,000-、SQUARE TOE BOOTS ¥100,000 ※すべて+taxインスピレーションは
ドイツの鬼才映画監督と振付師から
今シーズンのサリバンはドイツの映画監督、ヴィム・ヴェンダースの『Wings of Desire』と、同じくドイツのコンテンポラリーダンスの振付師でありダンサーのピナ・バウシュのパフォーマンスにインスパイアされたコレクションを発表。ブランドらしいテーラリング技術が光るロングコートは、パールボタンで折り目を飾ったり、ステッチでギャザーを入れるなどでウエストを強調し、その世界観を表現。「デザイナーの(柳川)荒士さんの世界観が好きなんです。デニムジャケットはカジュアルなアイテムだけど、そこにベルトを足しちゃうあたり、さすが荒士さん!レディースはデニムシャツ、メンズはデニムシャツジャケット。サリバンならではの、メンズもレディースも選べるのがまた最高に魅力的」。
WAIST GATHERED COAT ¥130,000+tax FRONT SIDE BELTED DENIM SHIRT ¥39,000+tax BACK SIDE TUCKE COAT ¥180,000+taxスタイリングにスパイスを加える
独創性のあるアクセサリー
フロア中央には、あえて整然とさせることなく置かれたブロックたちの上に小物やアクセサリーが並ぶ。パールのスタッズベルトや、「MONTMARTRE NEW YORK(モンマルトル ニューヨーク)」とコラボレーションしたジャガードスカーフ、ボトルオープナーが付けられたメッセージ性のあるキャップなど、どれもインダストリアルミュージックやダーク・サブカルチャーなど、ブランドの根底にある要素を感じるアイテムたちが揃う。
(上)JACQUARD SCARF ¥24,000(中)EMBROIDERED CAP WITH BOTTLE OPENER ¥18,000
(下)[ベルト]左から順に、LEATHER BELT ¥25,000、SINGLE PEARL LEATHER BELT ¥28,000、DOUBLE PEARL LEATHER BELT ¥30,000
[ブレスレット]左から順に、LEATHER BRACELET ¥14,000、SINGLE PEARL LEATHER BRACELET ¥15,000、DOUBLE PEARL LEATHER BRACELET ¥16,000
※すべて+tax
“秋元梢”を構成するものと
作り手に対する想い
さまざまなテイストの服を着ていても、私たちが目にする彼女の姿はいつも“秋元梢らしい”。「今まで意識せずとも、いろんな服のジャンルを通ってきました。振り返ると、ジャンルは違っても、根本的に好きな物は昔から変わっていなくて。ストリートやモード、パンク、異なるジャンルを組み合わせても、ベースがしっかりしてるので私らしい着こなしになるのかな?と思います」。では、一体秋元さんが洋服を選ぶ際に何を気をつけいているのか。率直に質問をぶつけてみた。「基本的に黒い服しか着ません。ここ数年で意識しているのは、ブランドだけでなくデザイナーさんのことも好きかどうか。デザインが好きな事はもちろん、今回のサリバンみたいに荒士さんが作ってる服だから着たいとか、ショーに行ったときも直接お話させていただいたり、食事に行ったり、オフィスに遊びに行かせていただいたり…。いちファンでしかないけれど、好きな人には全力の思いを返したい、応援したい! ファッションへの愛から、ブランドへの愛、人への愛、そういった人として心のある関係が好きです」。
- ショップ名
- JOHN LAWRENCE SULLIVAN
- フロア
- 3F
- 取り扱いアイテム
- ウィメンズ/メンズ
- 取り扱いブランド
- JOHN LAWRENCE SULLIVAN
- 電話番号
- 03-6416-5338
- 公式サイト
- http://john-lawrence-sullivan.com/
- 公式SNS
- Instagram : @johnlawrencesullivan_official
- Twitter : @JLS_Tokyo
- LINE : @JLS official
- 免税
- TAX FREE
秋元梢
2011年にHERMESの広告に日本代表のモデルとして出演後、ストリートからモードまで幅広いジャンルで活躍。 現在、資生堂「SHISEIDO GINZA TOKYO」のグローバルアンバサダーとして活動するなど、国内にとどまらず、海外のショー・雑誌・広告などアジアを代表するモデルとして注目を浴びている。
Instagram(@akimoto_kozue)