栁俊太郎×ISSEY MIYAKE SHIBUYA／RED WING SHOE STORE｜既存の枠にとらわれない、自由を委ねたスピリット

モデルとしてだけでなく、俳優としても振り幅のある役柄を次々と演じ、唯一無二の存在感を放つ稀有な役者・栁俊太郎さん。圧倒的なスタイルと持ち前の感性で、どんな服をも自分のものに手なづけてしまう彼が、訪れたのは「ISSEY MIYAKE SHIBUYA」「RED WING SHOE STORE」の２ショップ。どう着るか、何を組み合わせるかで、着る人の個性が滲み出る両ショップの世界観。彼のフィルターを通して、その新たなる魅力に迫る。

Photo: Sachiko Saito

Hair&Make: TAKAI

Text: Urara Kurihara

Edit: RIDE MEDIA＆DESIGN inc.

プロダクトデザイナー深澤直人氏が手がける
ブランドのアンビエントを感じさせる空間

大きな窓に囲まれた、開放的でミニマルな空間。S字をなぞるように奥へと続いていくラックにかかった様々な色彩、素材やフォルムの服は、緩急をつけて並べることで空間にリズムを生み出す。ISSEY MIYAKE SHIBUYAは、ブランドの世界観をダイレクトに肌で堪能できる特別な場所だ。「品のいい遊びを知っている。インパクトがあるけどシンプル。そんなイメージです。色を使っていても、大人で上質な雰囲気がありますよね」と栁俊太郎さん。壁一面には、色彩豊かなBAO BAO ISSEY MIYAKEの新作コレクションが飾られ、今季は岩や土、春の植物など自然からインスパイアされたカラフルなバッグが並ぶ。

＜BAO BAO ISSEY MIYAKE＞PRISM KANGAROO Tote ¥41,800

機能性とデザイン性を完璧に両立した
進化を続けるBAO BAO ISSEY MIYAKEの新作

カンガルーのように、前面にポケットがついたBAO BAO ISSEY MIYAKEの新シリーズ「PRISM KANGAROO」。実際に持つと、まるで２つの鞄を持っているかのようなセパレート風のデザインで、荷物を入れて膨らむ姿も愛嬌たっぷり。「繊細な発色が好み」という栁さんが手に取ったのは、ミントグリーンとサックスブルーが爽やかなニュアンスカラーのコンビ。マットなレザーライク素材の控えめな光沢で、手に馴染む質感が魅力だ。続いて、気になっていたサングラス「IM-102」もお試し。無駄のないフラットなフォルムに、レンズ面を横切る直線的なフレームが、彼のクールな存在感を引き立てている。

＜BAO BAO ISSEY MIYAKE＞PRISM KANGAROO Shoulder ¥30,800

＜ISSEY MIYAKE EYES＞IM-102 ¥49,500

まるで“建築”を眺めているような
服やバッグの造形美

栁さんが着用したリバーシブルのセットアップは、実用性と機能美を追求するIM MENの新作だ。「体にめちゃくちゃなじんでくれて、着心地もいいですね。シワの出方ひとつまで計算されているような気がします」。工学的なデザインのバッグを前に、栁さんは言う。「ここにいると、まるで建築を見ているような気分になるんです。今着ているこの服も、よく見ると角度によって微妙に色が違って見えるんですよね。光の入り方で見え方が変わるっていうのも、どこか建築と通じるところがある気がします」

＜IM MEN＞ブルゾン ¥82,500、パンツ ¥46,200

アクセサリー感覚で手にしたい
絶妙な発色が美しいコンパクトな相棒

BAO BAO ISSEY MIYAKEの豊富なカラーパレットの中で、栁さんがもっとも気に入っていたのが、PRISM MINI POCHETTE MATTEの新色のモスグリーン。「普段、バッグであまり色を差したりはしないんですけど、このくすんだ感じのグリーンは好きですね。カーキともまた違う絶妙な発色で」。アクセサリー感覚で彼が手にした小ぶりなショルダーは、PRISMサイズのピースを用いた今季の新作。コンパクトながらもサイドポケットも付いて、見た目以上の収納力を備えている。