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松田龍平×UNDERCOVER NOISE LAB|境界を超えて、物語は動き出す

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松田龍平×UNDERCOVER NOISE LAB|境界を超えて、物語は動き出す
松田龍平×UNDERCOVER NOISE LAB|境界を超えて、物語は動き出す

独自の世界観を服だけでなく、写真、音楽、映像へと広げ続けてきた「UNDERCOVER」。2026年秋冬コレクションを纏うのは、ブランドと長い親交を持つ俳優・松田龍平。2026年9月14日公開のUNDERCOVER PRODUCTION初の映画『UNDERGIRL』では、15年前に生まれたヒーローUNDERMANを演じ、その世界をスクリーンの上に立ち上げる。UNDERCOVERの服との出会い、仲間たちとのモノづくり、そして彼が考える“強さ”とは――松田龍平とともに、その世界の奥へ。

Photo
Takahiro Mizushima
Stylist
Hideyuki Kanemitsu
Hair&Make
Motoko Suga
Cinematographer
Kei Yamada
Soundtrack
Keigo Okazaki
Text
Hisako Yamazaki
Edit
Mariko Araki, Kaori Tanno(RIDE)

黒の奥に宿る、豊かな個性
「UNDERCOVER」が再定義する日常着

「100% KHAOTIQUE NOIR」をテーマに掲げた、UNDERCOVER 2026年秋冬コレクション。黒を中心に、チャコールグレー、ダークブラウン、ネイビーといった繊細な濃色を重ねながら、デザイナー高橋盾氏が描き出したのは、上質な素材とストレスのない着心地を追求した“UNDERCOVER流の日常着”だ。
一見すると静謐でシンプル。しかし、カシミアやシルクをはじめとする素材の質感や表情の違いによって、同じ黒にも豊かな奥行きを生み出している。ダークカラーを基調としながら、どこかエレガントで、さりげなく個性がにじむ。その抑制された佇まいこそが、今季を象徴する魅力に。
さらにコレクションには、アメリカ人アーティスト シンディ・シャーマンの作品も登場。2020年春夏のメンズコレクションに続く二度目のコラボレーションとなり、過去に採用された一作品に加え、新たなアートワークが服の随所に落とし込まれている。
今シーズンの一着を纏い、松田龍平さんがショップクルーズを。華美に飾るのではなく、素材やディテール、着る人の個性によって表情を変えていく。日常に馴染みながら、さりげなくその人らしさを引き出す――「UNDERCOVER」が提案する新しい“黒”を松田さんが自然体で着こなす。

JACKET ¥143,000、SHIRT ¥63,800、TROUSRTS ¥165,000、SHOES ¥94,600(© Cindy Sherman. Courtesy the artist and Hauser & Wirth UNDERCOVER x George Cox)

一瞬で惹き込まれた、唯一無二の世界
「UNDERCOVER」と重ねてきた時間

2026年秋冬コレクションから、艶やかな質感のレザーコートを纏った松田さん。端正な佇まいの中にほどよい力の抜けたムードが漂う一着は、上質な素材とストレスのない着心地を追求した今季のUNDERCOVERを象徴するアイテムのひとつ。
松田さんが初めてUNDERCOVERと出会ったのは、高橋盾氏との交流が始まるずっと前のこと。偶然立ち寄ったショップで目にした光景に、強い衝撃を受けたという。
「ふらっとお店に入ったら、その世界観に驚いたんです。『なんだ、この店は!?』って。独特なんだけど、そこには明確な世界があって。しかも日本人のデザイナーだと知って衝撃を受けた記憶がありました」
その鮮烈な出会いをきっかけに、UNDERCOVERは次第に松田さんのスタイルに欠かせない存在になっていった。「着る服がUNDERCOVERばかりになってた時期がありましたね。Tシャツからジャケット、ボトムスまで。最近気に入っているのは使い勝手が良い、小さなBAG。今年のFUJI ROCKにも持っていきました」と松田さん。
この日纏ったレザーコートは、上質なシープスキンを使用。なめらかな手触りと身体にしなやかに馴染む柔らかさが、素材を追求した今季のムードを物語る。

COAT ¥605,000、TROUSRTS ¥165,000、GLOVES ¥79,200、SHOES ¥94,600(© Cindy Sherman. Courtesy the artist and Hauser & Wirth UNDERCOVER x George Cox)

15年の時を経て、物語は再び動き出す。
UNDERMANからUNDERGIRLへ

服だけでは語りきれない世界を写真、グラフィック、音楽、映像など、さまざまな表現を通して描き続けてきたUNDERCOVER。そのクリエイションが新たな領域へと踏み出す。UNDERCOVER PRODUCTIONによる初の映画作品『UNDERGIRL』が誕生した。
物語の原点となるのは、2011年春夏コレクションで発表された作品集『UNDERMAN』。写真とグラフィックによって描かれた架空のヒーローの世界が、15年の時を経て、約1時間の長編作品として動き出す。主人公は、都市の哀しみを背負いながら人々を守ってきたヒーローUNDERMANの娘・息吹ユリ。ある日、父が忽然と姿を消し、残されたユリの前に謎の使者・キコが現れる。彼女に導かれながら数々の試練に立ち向かい、やがて父の後継者“UNDERGIRL”となる宿命を受け入れていく。
製作総指揮を高橋盾氏、監督を写真家・映像作家の守本勝英氏が務め、UNDERCOVER PRODUCTIONの高橋氏、永戸鉄也氏、守本氏、水谷太郎氏が脚本を共同で手がけた。主人公・息吹ユリ/UNDERGIRLを中島セナさんが演じ、父・UNDERMAN役には松田龍平さん。さらに、2011年の『UNDERMAN』にも登場した水原希子さん、倍賞美津子さんが物語を彩る。

UNDERMANから、その娘へ。
受け継がれていくヒーローの想い

映画『UNDERGIRL』で、UNDERMANを演じた松田龍平さん。もともとUNDERCOVER PRODUCTIONのメンバーとは親交が深く、彼らが手掛ける映像作品にも以前から触れていたという。
「UNDERCOVER PRODUCTIONが手掛けたミュージックビデオなどの作品は観ていたし。チームの皆ともよく飲みに行ったり普段から交流があって。そんな中で、盾さんにこっそり『UNDERMANをやるなら、その“中身”をやりたいです』って、何となく話してたんです。まさかこんなに早く実現すると思わなかったからびっくり、嬉しかったですけど(笑)。でも、撮影は殆どUNDERMANの姿だったから、僕が演じる撮影はほんと、ワンシーンくらいしかなくて。監督の守本さんもUNDERMANのところを僕がやる予定はなかったみたいなんだけど、現場を見学していた時に、せっかくなら自分がマスク被って演じたほうが良いんじゃないかって話したんです。そしたら、『たしかにそうだね』ってなって。僕が演じるところが少し増えて(笑)。UNDERGIRLの台本については、盾さんや守本さんと食事をしながら話したのが最初でしたね。物語のベースはできていたんですけど、そこから二転三転したと思います。UNDERMANは、苦悩を抱えたヒーローなんですよ。次々に現れる敵とひたすら戦う、まるで戦闘マシーンのようなヒーローなんだけど、力で戦い続けるにことに疲れて、違う戦い方があるんじゃないかと思うようになって失踪してしまうんです。その父の想いを娘が受け取って、修行をしながら、どんなヒーローになっていくのかを描いているんですけど。盾さんが考えるUNDERGIRLのヒーローとしてのあり方をどう物語に反映させるかを、みんな、悩みながら考えてましたね。セリフひとつとっても、お客さんにどう伝わるのか気にしていました」

理想を本当に形にしてしまう人たち
UNDERCOVER PRODUCTIONとの挑戦

台本を読んだ瞬間から、「かなり狂気じみたことをしようとしている」と感じていたという松田さん。それでも撮影を成立させることができた背景には、長く親交を重ねてきたUNDERCOVER PRODUCTIONのメンバーとの信頼関係があった。
「短い撮影日数もそうだし、内容も含めて『これは大変だ』って想像はしてましたね(笑)。この世界観はある程度、阿吽の呼吸がないと成立しなかったと思うんです。感覚が大きく違う人がいたら、たぶんどこかで止まってしまう。最後までスムーズに進められたのはこのチームならではだったんじゃないと思います。すごく挑戦的だと思ったし、撮影の仕方を見ていて、守本監督の演出も、少し違う角度から画を見ているような気がして面白かったんです。自分たちが思い描いたイメージを具現化しながら広げていって、どんな映画になるんだろうってワクワクできましたね」
当初はわずかワンシーンの出演予定だったというUNDERMAN役。しかし脚本が変化していくにつれ出番は増え、松田さん自身がスーツとマスクをつけて演じる場面も増えていった。
「UNDERMANのマスクが実は被ってみるとけっこう大変で。空気穴が口のところに細い線くらいしかないから、精神を落ち着かせないとパニック入りそうになるし、視界も前が1メートルも見えなかったから、勘で歩いて(笑)。初めてマスクを被った時、ロックをガチャ、ガチャと留められたときは、『自分で外せないの怖っ』無理かもってなりました(笑)。スタントの方がその状態で走ったり、アクションしてる姿を見て、『負けてられない』って、背中を押してもらってどうにかやりきったんですけど。なんか、色んな意味で気づいたら心の修行になってました(笑)。盾さんや撮影スタッフにも被って欲しかったな(笑)。まあ、戦隊ヒーローもののスーツを着ることには、昔から憧れがあったから、大変だったけど嬉しかったです」

自分の重心を探しながら、無理はしない
松田龍平が語る“強さ”と人生観

UNDERMANというヒーローを演じた松田さんに「強い人とは?」という質問をぶつけてみた。「シンプルな質問ほど難しいですね……」と少し考えながら、彼は“強さ”を固定されたものではなく、揺れ動くものとして捉えていると話す。
「やっぱりバランスなんじゃないですかね。弱い自分を受け入れて克服することで強くなれたり、でも逆に弱さを知ることがトラウマになって、弱点のようになってしまうこともあるかも知れない。怖いもの知らずで突っ走れるのが強さかと言うと違うと思うし。筋肉ムキムキで強そうに見える人でも実は繊細だったりすることもあるじゃないですか。強さって、紙一重なものじゃないかな。ゆれ動く心がある中で、重心を取りながら、バランスを保ってそこにいられることが強さなのかも知れないですね」
最後に、人生で大切にしている美学や信念について訊いた。
「日々の生活の中で、『これが大事なんだ』って気づくことはあるんです。でも、何日か経つと忘れちゃってる(笑)。繰り返すことで血となり肉となってれば良いんだけど。いろいろなシチュエーションや人とのつながりの中で、都度『これが大事だな』って思ったり、反省したり、繰り返すことが出来るなら、それもまた良いのかなと思うんだけど。無関心というか、何も思わなくなってしまうのは怖いことだとは思うかな。繰り返していけばいつかは信念が定まって来るんじゃないかと思って」






Information

あらすじ

都市の哀しみを背負い、人々を守り続けてきたヒーロー・アンダーマン。
しかし彼はある日、忽然と姿を消した。

残された娘・息吹ユリの前に現れた、謎の使者・キコ。彼女に導かれ、ユリは父の跡を継ぐという、避けられない宿命と向き合うことになる。突然姿を消した父への複雑な想い。自分にヒーローが務まるのかという迷い。それでもユリは、後継者となるための数々の試練へと身を投じていく。そして、彼女の前に立ちはだかる父・アンダーマン。彼はなぜ戦うことをやめたのか。その胸に抱えてきたものとは、いったい何だったのか。

これは、ひとりの少女が、父の宿命と自らの弱さを受け止めながら、“ヒーロー”の意味を問い直す物語。


制作:UNDERCOVER PRODUCTION/her inc.
配給:UNDERCOVER
脚本:UNDERCOVER PRODUCTION 高橋盾 永戸鉄也 守本勝英 水谷太郎
製作総指揮:高橋盾
監督:守本勝英
出演:中島セナ 松田龍平 水原希子 倍賞美津子

© 2026UNDERCOVER

【上映館】
イオンシネマ シアタス心斎橋(心斎橋PARCO 12F)にて今秋公開予定。SPACE PART 3 by PARCO(公開終了)





ショップ名
UNDERCOVER NOISE LAB
フロア
2F
電話番号
03-5422-3585
公式ブランドサイト
http://www.undercoverism.com/
公式SNS
Instagram(@undercover_lab)
X(@undercover_lab)

松田龍平

1983年生まれ、東京都出身。『御法度』(99/監督:大島渚)で数々の新人賞を総なめし、その後、主演作『青い春』(02/監督:豊田利晃)での圧倒的な存在感で注目を浴びる。石井裕也監督作『舟を編む』(13)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、報知映画賞主演男優賞、毎日映画コンクール男優主演賞、日本映画批評家大賞主演男優賞ほか、多くの賞を受賞。主な映画出演作に『まほろ駅前多田便利軒』シリーズ(11~14)、『探偵はBARにいる』シリーズ(11~17)、『ぼくのおじさん』(16/監督:山下敦弘)、『散歩する侵略者』(17/監督:黒沢清)、豊田利晃監督作『泣き虫しょったんの奇跡』(18)『次元を超える』(25)など。待機作に映画「BYE BYE LOVE 探偵はBARにいる」(2026年12月25日公開/監督:白石和彌)、「腹をくくって」(2027年11月19日公開/監督:木村大作)などがある。
Instagram(@ryuheimatsuda)

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