窪田正孝×UNDERCOVER NOISE LAB／TOGA｜アヴァンギャルドな個性を纏う、ファッションという冒険

UNDERCOVERの“歪んだ視点”を通して、
日常の延長線上にある日常着を提案

「UNDERCOVER」2022-23 AWメンズコレクションのテーマは“Psychophilia”。サスペンスの帝王と称されるアルフレッド・ヒッチコック監督の映画『サイコ』とのコラボレーションウェアを主役に、UNDERCOVER独自の“歪んだ視点”を通して、日常の延長線上にある日常着を提案。彼のフェイスグラフィックを施したカラフルなニットやジャカード、映画のシーンをフィーチャーしたジャケット&ボトムスなど、ダークな毒っぽさにUNDERCOVERらしい遊び心を効かせた。

「纏うことで、違う自分になれる」
美しくもどこかダークな世界

「UNDERCOVERは好きなブランドの一つで、いろんなアイテムを持っています。洋服にメッセージ性があるから、着ていておもしろいというか…それを纏うことによって、また違う自分になれる気がするんです」と窪田正孝さん。着用したヒッチコック映画のグラフィックをジャカード織りのアップリケのように配したセットアップは、モードとストリートの境界線を見事に融合し、美しくもどこかダークな、UNDERCOVERの独特の世界観を宿している。

自分と異なる視点に触れる
窪田正孝の感性の洗い方

ふと立ち止まり、手に取った１冊の本から窪田さんは目を離さなかった。それは、デザイナー 高橋盾やアートディレクター 永戸鉄也、フォトグラファー 水谷太郎、守本勝英を中心としたプロダクションチーム「UNDERCOVER PRODUCTION」によって企画された、限定ZINE「SN」。こちらの第2号は“1 Week -1週間-”をテーマに、川久保玲や村上春樹、漫画家 ほしよりこ、スウェーデンの画家Markus Åkesson、デンマーク・コペンハーゲンを拠点とする彫刻家Nicholas Shurey、ミュージシャンのMars89など国内外のアーティスト17名が参加し、イラスト、コラージュ、絵画、写真、漫画、文章など様々な手法で寄稿している。俳優としてだけでなく、現在“目下、カメラ学び中”であるという窪田さん。「写真はまだまだ勉強中ですが、山田智和監督をきっかけにカメラを始めてみたいなと思って。彼は監督もやっていて、映像も写真も撮っている…モノの見方が異なるから、話をしていてめちゃくちゃおもしろいんです。そういう人と一緒に時間を共有できるだけでも、感覚が洗われる」。

ファッションという表現
新たな感覚に出会い、その先にある表現へ

2022年はいろんなことに挑戦する年にすると決め、インスタグラムを始めた窪田さん。「声を聞きたい、もう少し距離みたいなものを縮められたらいいなと漠然と思ったのがインスタを始めたきっかけです。インスタを始めたことで、クリエイターや色々な方の写真を時間があれば見るようになりました。そんなことも影響して、最近はファッションシューティングに興味を持ち始めたんです。ファッションって大切な表現の一部だけれど、正直、知らないことだらけだなって。ファッションから入る表現…そこから何かにつながって、派生して。人との出会い、そして作品作りや役作りにもつながっていったらいいなと思っています」

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