あのとano。ふたつの名前を持つ彼女は、飾らないその生き方がZ世代に支持され、若者のアイコンとも言える存在に。「表現しないと生きている感じがしないのを僕は知っているから、表現し続けるんだと思います」と語るあのさん。彼女の表現のルーツに宿るのは、社会への反骨精神。逆境を乗り越えるタフなスピリットがあのさんと共鳴し、時代を超えてなおも愛されるユースカルチャーの象徴であるブランド、「MARC JACOBS」「PAMEO POSE」「Dr. Martens」をあのさんがショップクルーズ。
- Photo
- Kisshomaru Shimamura
- Styling
- Momomi Kanda
- Hair&Make
- Yuki
- Text
- Hisako Yamazaki
- Edit
- RIDE Inc.
破壊的なディストピアと
ポップなファンタジーの融合
2020年9月にローンチ以降、エッジーな存在からカルトヒーロー、破壊的なイノベーターまで、多岐にわたる才能をブランドミューズに起用してきた「HEAVEN by MARC JACOBS」。2023 Spring Collectionは、LA発のブランド「COME TEES」、オーストラリア発の「DAISY」、マイアミとニューヨークを拠点とするストリートブランド「STRAY RATS」、「HYSTERIC GLAMOUR」の北村信彦氏らと共同制作したアイテムが次々とリリースされる。写真家 ハーリー・ウィアーが撮り下ろしたキャンペーンには、ラッパーのリル・ウージー・ヴァートや女優リヴ・タイラーなどのアイコニックなスターたちが登場し、HEAVEN by MARC JACOBSならではのディストピアとポップなファンタジーがミックスした、力強い“ヘブン”を表現している。
カム ティーズ スター ガール ドレス ¥51,700、オープン ケーブル クロップド セーター ¥30,800、カム ティーズ ヘブン スター フープ ¥12,100、他スタイリスト私物LA発の気鋭ストリートブランド
COME TEES×HEAVEN by MARC JACOBS
COME TEESによるアートワークが入ったニット素材のミニタンクドレスを着用したあのさん。「MARC JACOBSは普段からよく着ているブランド。バッグもたくさん持っていて、僕にとって馴染みがあるから、このドレスを着ると“ルンルン”って感じ(笑)。どこかにお出かけしたくなるような」。MA-1ジャケットなどでも使用されるヘビーナイロン素材を採用したオレンジ色のショルダーバッグをアクセントに添えて完成させたスタイリングは、HEAVEN by MARC JACOBSらしいストリート感やカルチャー、多様性と自由にあふれた世界観を体現している。
ショルダーバッグ ¥24,200MARC JACOBSの遊び心あふれた
世界観を体感できる世界で唯一のショップ
渋谷PARCOの「MARC JACOBS」は、ジェンダー・フルイドなHEAVEN by MARC JACOBSとMARC JACOBSのふたつの異なる世界観を共存させた、世界でもとても珍しいエクスクルーシブなコンセプトストア。ショップ内には、ブランドを代表するアイコニックなバッグ「THE SNAPSHOT」や「THE TOTE BAG」をはじめとした個性豊かなバッグや小物も充実している。普段からMARC JACOBSのバッグを愛用しているというあのさんがクルーズ中に気になったバッグは、丸みシェイプが特徴の「ザ レザー バゲット バッグ マイクロ」。ロープハンドルとゴールドチェーンを組み合わせ、MARC JACOBSらしいスポーティなエッセンスとオーセンティックな華やかさを融合させたタイムレスなデザインは、コンパクトでありながら機能性も秀逸。春の装いをフレッシュに彩ってくれるはず。
ザ レザー バケット バッグ マイクロ ¥51,700、ザ チェーンリンク ショルダー ストラップ ¥15,400「表現することが世の中への反逆」
アーティスト・あのの心に宿る独自の精神
HEAVEN by MARC JACOBSは、1990年代のノスタルジアとティーンの頃の反逆精神をブランドのコレクションを通して表現。アーティストであるあのさんが生み出す歌詞をはじめ、表現者としてのアティチュードにも、その精神が根底に――2つのクリエイティブが邂逅する。
「そもそも、今こうやって活動できていること自体、想像もしてなかったんです。僕のなかにはずっと、反骨精神…学生時代にかけられた、周りからのいろんな言葉や世の中に対して、見返したいというか…。そういう気持ちでやってきたので、反骨精神がなかったら、今こうやって表現活動できていないです。僕は結構、世の中に絶望しているタイプで。夢とかも正直ないですし…。それでも、夢がなくても輝くことができるっていうこととかを、こうやって自分が証明できたらいいなと思ってやっています」
TVアニメ「チェンソーマン」第7話エンディング・テーマを担当したあのさん。ex.相対性理論の真部脩一氏とともに制作した書き下ろし楽曲「ちゅ、多様性。」は、“ゲロチューダンス”がTikTokをはじめとしたSNSでバズり、アーティスト“ano”の唯一無二な存在が世に知れわたるきっかけとなった。
「『あのちゃんとだったら、こういう曲がやりたい』『こんなものを作りたい』と、僕を見てなにか湧いてきたり、面白がってくれるアーティストさんが多くてうれしいです。それによって、僕もいままで知らなかった自分だったり、自分の表現の仕方とか…そういう新しいなにかをどんどん引き出してもらえる。それこそ『ちゅ、多様性。』は、歌詞は自分で書いているけれども、真部さんとやらなかったら浮かばなかった言葉や詩ができて。さらに、チェンソーマンだったから出てきた表現もあって…そういうのはなにか、無限にあるかもしれないなって思うからコラボレーションは楽しくやっています」
- ショップ名
- MARC JACOBS
- フロア
- 2F
- 公式サイト
- https://www.marcjacobs.jp/
- 公式SNS
- Instagram(@marcjacobsjapan)
LINE(@MARC JACOBS)