かつて渋谷という場所に新しいカルチャー、トレンドを生み出してきた『渋谷PARCO』。新しく生まれ変わる『渋谷PARCO』にも、さまざまな個性豊かなブランドやショップが集結し、さまざまな新しい取り組みを行っていきます。ここでしか見られない挑戦、攻めが楽しめるのも『渋谷PARCO』の魅力。
その中でも特に“攻めている”“挑戦している”ショップをピックアップし、ご紹介。第1弾は“攻めるPARCO”のフード編です。
- Photo
- Megumi Uchiyama,Warach Pattayanan
- Text&Edit
- RIDE MEDIA&DESIGN inc.
ここにしかないうどんが登場するかも!?
讃岐うどんの『うどん おにやんま』が渋谷PARCOに出店
おにやんまの看板メニュー「ひやかけ とり天ちくわ天ぶっかけ」
東京で本格讃岐うどんが食べられると人気の『うどん おにやんま』は商業施設初出店のショップ。五反田、新橋、青物横丁などに店を構え、サラリーマンたちの胃袋を満たしてきた『おにやんま』が、渋谷PARCOへの出店を決めた理由を「PARCOのコンセプト、考え方に共感して、ワクワクしたから」と語るのは社長の大下氏。
「25年ほど前の大学時代に渋谷PARCOへ何度か遊びにきました。“かっこいい”、“イケてるところ”というイメージがその頃からあります。特に独創性、思い切りの良さなどに共感していますし、勉強させて頂けることが多いです。自店だけでなく周りの店とも仲良く一緒に盛り上げていきたいと思います」。
これまでの店舗の雰囲気を残しながらも、海外からのお客様が増えることを見込み、メニューや券売機もマルチリンガル対応に。
「今回のお店では海外のお客さんも多く訪れると思います。日本の国民食うどんがどう評価されるか?どういうメニューを評価して頂けるか?をよく見てお客様を満足させるうどんとは何か?を理解したいですね」。
渋谷PARCOでしか食べられない限定メニューや贅沢メニューも登場する予定とのこと。
最後にうどんの魅力を大下社長に伺ってみました。「うどんは自分にとってはなくてはならない最強の食べ物。自分が一番美味しいと思ううどんを提供する、それが何よりのこだわりです。『おにやんま』のうどんを食べたことのない方も楽しんでいただけるうどんを全力で作ります!」。
- ショップ名
- うどん おにやんま
- フロア
- 渋谷PARCO B1F
- 取り扱いアイテム
- うどん
- 予約
- 不可
- 備考
- 営業時間:11:00~23:00
ラストオーダー:22:45
『米とサーカス』の“昆虫食”で広がる食の楽しみ
2011年に高田馬場にOPENして以降、野生鳥獣(ジビエ)や昆虫に注目し、先入観を捨てて多様な食文化に触れてもらうことを目指している『米とサーカス』。
「目まぐるしく躍動する東京の中心地・渋谷PARCOのお店ではよりメッセージ性を強く伝えていきたい」と、今回、目玉メニューに据えたのは“昆虫食”。 「最初にスタッフに“昆虫食”の話をしたとき、渋谷PARCOとはいえ、チャレンジしすぎだろうと反対されました(笑)。 抵抗のある人もまだまだ多い “昆虫食”ですが、タンパク質や食物繊維、ミネラルなどの栄養価が高かったり、環境負荷の低いサスティナブル・フードであったり、とても魅力的な食材なんです」と代表の宮下氏。
お店でオーダーしたいのがこちらの昆虫をシンプルに味わう「昆虫6種食べ比べ」。昆虫そのままの姿に驚くこと間違いなしだが、ぜひ、ひとつずつの昆虫の味わいを楽しんでもらいたい。
「米とサーカス獣肉グリル 7種盛り」は、シカ、イノシシなどの日本でも馴染みのあるジビエだけでなく、カンガルーやダチョウ、ラクダも味わえるメニュー。「特にカンガルーは、上質な赤身肉なのでアスリートにもおすすめ!」と宮下さん。一緒にいただくドリンクは、トップにあしらわれた蜂がアクセントの「MUSHIソーダ」。コオロギの粉末をベースに、リンゴ酢やジンジャー、蜂蜜をブレンドしハイビスカスソーダで仕上げた飲みやすいドリンクになっている。 そのほか、肉の代わりにコオロギの粉末を中心に豆や米、スパイスで作ったパティを和風仕立てのテリヤキソースで味付けしたボリューム感のある「BUGバーガー」、タガメを丸々一匹トッピングしてインパクト抜群の「MUSHIパフェ」、団子の上にカラフルな餡と3種の昆虫(イナゴ佃煮・ハチノコ佃煮・カイコ佃煮)をトッピングした「MUSHIだんご」などのメニューも。「渋谷のギャルに虫を流行らせたい」と開発されたメニューは、ビジュアルも華やか。味はぜひお店で!
壁面に埋め込まれた廃棄物や宝物。よく見ると東京都の形をしている。「カオスキッチン」をテーマにしたB1Fの飲食フロアに位置するということで、お店の内装にもこだわりが。
「裏路地に佇む妖しいお店をイメージし、ペイントやステッカーを使った外観で渋谷のストリート感を表現しています。店内はメタリックを基調とし7色に光るライト、シルバーの椅子を配置。
店内の奥には、渋谷で集めた廃棄物やワークショップで集めた子供達のいらなくなった宝物などをぎゅっと詰めこんだアートを設置します。『時空の狭間に出現したダイナー』が隠れテーマです」。
オープン後は、昆虫食やジビエにまつわるお客さん参加型ワークショップのほか、多種多様なショップが集まる渋谷PARCOならではのコラボレーションを実現していきたいとのこと。
- ショップ名
- 米とサーカス
- フロア
- 渋谷PARCO B1F
- 取り扱いアイテム
- ジビエと昆虫料理
- 電話番号
- 03-6416-5850
- 備考
- 営業時間:11:00~23:00
※営業時間が変更になる可能性がございます。
話題の個性派酒場「獣肉酒家 米とサーカス」 和食ベースのカジュアル「ジビエ料理」や、栄養価の高さと環境負荷の低さから”世界を救う食材”と注目される「昆虫料理」を提供します。 渋谷PARCOでは、昆虫を使ったスイーツやカフェメニューを楽しめる「バグズカフェ」としてもカフェタイムには利用できます。 ※営業時間については、変更になる可能性がございます。
破壊と再生を経て生まれるネオトーキョー
その中心にある飲食店をイメージしたビストロ『Äta's』
代官山のビストロ『Ata』からはじまり都内各所に、次々と革新的な飲食店をオープンさせている掛川シェフが、渋谷PARCOにオープンさせるのはオーブンを中心としたお店。そこには掛川シェフならではの“渋谷PARCO”の解釈が隠されているのだとか。
「渋谷PARCOのコンセプト“破壊と再生”を聞いたときに、破壊から再生に向かうときのパワーをお店にしたいと思ったんです。人が生きていく営みに近いものをやりたかった。 破壊を経て再生したネオトーキョーに新しいお店ができるとしたらどんなお店があったらいいかを想像したとき、きっとその店の中心にはおいしいものを生み出すロボットがあるんじゃないかと。それが今現実になるとしたら?と考え、そこからオーブンにたどり着いたんです」。
キッチンとそのままつながるカウンター。すぐそこにあるオーブンからピザやパン、グリルなどが次々と焼き上がる様子を間近で見ることができるだけでなく、パンの焼き上がる香り、チーズの焦げる音、グツグツと煮込まれる音までも聞こえてきます。
インテリアにも“破壊と再生”のキーワードは反映されています。
「上の階にはテクノロジーやエンターテインメントなど新しい世界がありますが、それに対する地下の我々の店はどこか混沌とした雰囲気にしたいという思いがありました。そんな裏表を表現するために外側の壁面は子供部屋を表現しています。子供部屋の窓から、店内をのぞくと混沌とした飲食店が見える。裏表を逆転させたイメージなんです。
とにかく“破壊と再生”を象徴するようなデザインにしたかったので、デザイナーとはかなり話し合いを重ね、最後には『これでダメだったら、降ります!』とまで言われました(笑)」。
そこで提供される料理は、『Ata』の得意とする魚介を使った料理を中心に、お店の目玉メニューでもある水餃子、オーブン料理など。エネルギッシュなアジアの屋台を彷彿させるように、メニューランナップや味付けにアジアの要素が織り込まれている。
「提供するお皿は、戦前に使われていたレトロな小皿を使います。小さなお皿の料理をタパスのようにいくつか頼んでもらうスタイルです。
一緒に焼き立てのパンとワインやクラフトビールを味わいながら、目の前のオーブンから生み出されるおいしそうな料理を眺めてもらって。お腹を満たすということだけじゃなく、誰と何を食べるかも楽しんでもらいたいですね」。
- ショップ名
- Äta's
- フロア
- 渋谷PARCO B1F
- 取り扱いアイテム
- フレンチ飲茶
- 電話番号
- 03-5422-3170
- 備考
- 営業時間:11:00~23:00
※営業時間が変更になる可能性がございます。
代官山の人気ビストロ「Ata」が手がける新業態。テーマは「渋谷系ビストロ」。巨大なデッキオーブンから熱々のグラタンが。目の前でパンが発酵して、ピザが焼きあがる。テイクアウトメニューには水餃子やエビまぜ麺と。 渋谷のミックスカルチャーとビストロをアレンジした新店舗です。 ※営業時間が変更になる可能性がございます。
常に変化し、目まぐるしく進化する食というカルチャーの中で、どのお店も口を揃えて言うのは、「オープン後も挑戦は止まらない」ということ。新しく生まれ変わる渋谷PARCO、そこで生まれる化学変化もお見逃しなく。
Check here too<<
攻めるPARCO|挑戦と攻めから生まれたニューショップ〜カルチャー編〜