新しく生まれ変わった『渋谷PARCO』では、さまざまな個性豊かなブランドやショップが集結し、挑戦的な新しい取り組みを行っています。ここでしか見られない挑戦、攻めが楽しめるのも『渋谷PARCO』の魅力。
特に“攻めている”“挑戦している”ショップをピックアップし、ご紹介する“攻めるPARCO”の第2弾では、カルチャーショップにフォーカスを当てます。渋谷PARCOの個性豊かなショップの中で、独自の存在感を放つ2つのショップをご紹介します!
- Photo
- Megumi Uchiyama,Warach Pattayanan
- Text&Edit
- RIDE MEDIA&DESIGN inc.
7階飲食店フロアに出店!
ショップでもギャラリーでもない『M.I.U. Nº2』の新しい空間
洗練された内装デザインは南 貴之によるもの
飲食店が並ぶ7階フロアの一角にある異質な空間。コンセプトストア『M.I.U. Nº2』である。中目黒の外れの地に店舗を構え、オープン当初からファッション×アートという軸を打ち出していた『M.I.U.』。渋谷PARCOの店舗では、その独自のスタイルを軸にしつつも、よりアートに特化したお店づくりになっている。
magmaのアート作品や様々なアートブック。「ジャンルやアイテムを超えた、多種多様な物事を、『M.I.U.』の視点を通して、編集・提案をしていきます。基本的には、普遍的なアイテム軸と店舗限定のアイテム軸を1対1で展開していきます。 定期的にアーティストやブランドとのPOP UPイベントなど行っていくチャレンジングな空間になればと考えていますので、楽しんでもらえたらうれしいです」とディレクターの伊藤氏。
ジンギスカン、焼き肉などのレストランが並ぶ一角に佇む『M.I.U. Nº2』今回のお店を構えるフロアは、ファッションフロアでもアート&カルチャーのフロアでもなく、7階のレストランフロア。その理由を伊藤氏は“違和感”と語ります。 「ビルインショップとなると、どうしても業態などの括りにまとめられてしまうんですが、7階の飲食店フロアなら他に物販店舖もなく、『M.I.U.』が入ることで“いい違和感”が生まれると思ったんです。今回の渋谷PARCOでは上層階に、文化発信に特化したフロアが入ることも理由のひとつです。 7階という、“わざわざ足を運ばないと行けない”といった点では、中目黒の場所と感覚的に近い気もしています。渋谷PARCOへの出店は、この変化の著しい時代の中で、新しい価値観と共にお店づくりできる良いきっかけだと感じています」。
『M.I.U. Nº2』では、スペシャルコレクションとして「soe × KENTO MORI」の販売、『FACETASM』の落合宏理氏や代々木上原のレコードブティック『ADULT ORIENTED RECORDS』との協業など、中目黒とは違った展開も予定をしているとのこと。 シーズンやタイミングによって販売アイテムも変化していくので、定期的にわざわざ足を運びたい。
- ショップ名
- M.I.U. Nº2
- フロア
- 渋谷PARCO 7F
- 取り扱いアイテム
- ショップ/ギャラリー
- 電話番号
- 03-6452-5973
- 公式サイト
- https://miu-tokyo.jp/
- 公式SNS
- @m.i.u.shibuya.parco
- 免税
- TAX FREE
- 備考
- 営業時間:11:00~21:00
今ここでしか手に入らないものも!?
『PUEBCO』で見つける世界の“今”の技術で作られるオリジナル雑貨
代表が世界を巡る中で出会ったモノや人、技術によって生み出される製品には長年のファンも多い世田谷区三宿のインテリア雑貨ショップ『PUEBCO』。実は商業施設に出店するのは初めて。今回の渋谷PARCO出店に驚かれるファンもいたのだそう。
「渋谷PARCOじゃなかったら出店しなかったかもしれないです。わざわざ目指していくようなテナントが入っているし、感度の高い人たちが集まる場所になりそうですよね。年齢性別関係なく、趣味嗜好の感覚が集う場所になると思うので、そこでさまざまなカルチャーが生まれるとおもしろいなと思っています。 そんな場所で、新しく知っていただくお客さんたちの反応が楽しみ!スタッフもそれが新しい刺激になると期待しています」。
ヴィンテージやユーズドのマテリアルで本来の使用価値がなくなってしまったものにアイデアを吹き込みオリジナルの商品として提案している『PUEBCO』。そういうものを作り続けたいと思う一方、その商品を作り続ける中ではこんな苦悩も。
「古い機械だからこそできる味わいやおもしろみがあるんですよね。インドで作っているものが多いのですが、近年、技術の進化がめざましく、かつてあったクラフト感がなくなってしまうことも……。なので、“今しか作れないもの”というのが結構あります。
今の時代は、いつ買ってもいいって思うと買うタイミングがわからなかったりするじゃないですか。でもそういう意味では、今買わないともう手に入らないものだったりすることもあります。 PUEBCOの商品は、“こう使う”と決まっていないものもあるので、お客さんが自由に発想して使い方を見つけてもらいたいです。そういう雑貨の自由な楽しみ、一期一会の楽しみも発見できると思います」。
商品が並べられている什器は、インドから持ってきた古い活版印刷用の引き出しなどを採用。
「これらはインドで見つけてきた什器ですが、実は、搬入の際、計算上ではエレベーターに入る予定だったはずが、入らず、諦めかけていましたが、代表が押し込んでなんとか搬入できました」という裏話も。
- ショップ名
- PUEBCO
- フロア
- 3F
- 取り扱いアイテム
- 雑貨
- 取り扱いブランド
- PUEBCO
- 電話番号
- 090-6512-0529
- 公式サイト
- http://www.puebco.jp
- 公式SNS
- @puebco_official_store
- 免税
- TAX FREE
PUEBCO直営店。
焼肉、回転寿司、天ぷら、ラーメンなど日本食レストランがひしめく7階のレストランフロアの一角に佇む『M.I.U. Nº2』、CORNER OF TOKYO STREETと名付けられ、デザイナーズブランド、ストリートブランドが並ぶ3階フロアの中に突如現れる大きな木の什器が目印の『PUEBCO』。
「ここにこのお店が!?」というテナント配置もまた渋谷PARCOだからこそできた挑戦とも言える。新しく生まれ変わった渋谷PARCOの、そんな“攻め”の姿勢にも注目してもらいたい。
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