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穂志もえか×JIL SANDER|イノセントで美しい、感情を動かす服と色

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穂志もえか×JIL SANDER|イノセントで美しい、感情を動かす服と色
穂志もえか×JIL SANDER|イノセントで美しい、感情を動かす服と色

エミー賞最多ノミネートという快挙を成し遂げたハリウッド制作作品のドラマ「SHOGUN 将軍」。穂志もえかさんが演じた宇佐見藤は、“FUJI-SAMA”と海外で脚光を浴び、世界中から熱い視線が注がれる。「渋谷PARCOには劇場も映画館もあって。服も買えるし、美味しいものも食べられる、すごく文化的な空間です。カルチャーがあって、同時にカルチャーをクリエイトする人にも寛容で。つい最近も、映画館へ行きました」と、プライベートでもよく渋谷PARCOを訪れる彼女が向かった先は、4月にリニューアルオープンをした「JIL SANDER」。クリーンで洗練された独自の美学で世界中を魅了するブランドの真髄は、表現者・穂志もえかの生き方とシンクロする。

Photo
Kazuhei Kimura
Stylist
Masako Ogura
Hair&Make
Aya Murakami
Text
Hisako Yamazaki
Edit
Mariko Araki , Naoko Kinoshita(RIDE)

 

「赤は私の意外性を魅せてくれる」
新作コレクションを纏い、渋谷の街へ。

1968年にジル・サンダーによって設立された、静かで芯のある美しさが特徴の洗練とモダニティを象徴するラグジュアリーブランド。約7年間クリエイティブ・ディレクターを務めたルーシー&ルーク・メイヤー夫妻が2025-26年秋冬コレクションの発表直後に退任を表明し、新しくシモーネ・ベロッティが就任したことでも話題に。

2025年春夏コレクションに引き続き、グレッグ・ジラードの写真集「Under Vancouver 1972-1982」からインスピレーションを得たプレフォール コレクション。穂志もえかさんはどこか懐かしい花柄を想起させる“ラズベリークリーム”カラーのプリントドレスを纏い、軽やかな足どりで街を歩く。彼女が動くたびに、不規則にあしらわれたプリーツが表情を変えながら美しくなびいた。
「この間、フランスの田舎に仕事で行ったとき、持って行った服が足りなくなって、現地のセレクトショップで真っ赤なワンピースを買いました。真っ赤を選ぶという…その思いきりのよさに、自分でもびっくりするほどで(笑)。赤は私の意外性を魅せてくれるような気がして。“おとなしそう”と言われることが多いのですが、私の内側にはエネルギッシュな部分や、明るく社交的な部分もあったりして。そういった部分を、赤という色が引き出してくれる感じがしたんです。
自分を色にたとえるなら…薄紫みたいな淡い色。すごく好きな色です。パリのオランジュリー美術館を訪れた際、モネの『睡蓮』を観ました。薄紫なのか、青なのか、紺なのかわからない。少し薄い緑も入っているような…。そのなんとも形容し難い、たくさんの色が混ざっている表現に親近感を覚えました。私もその色みたいに、説明しづらいキャラクターな気がします」

ワンピース ¥390,500、シューズ ¥192,500、バッグ ¥250,800

「JIL SANDER」のフィロソフィーを体現した
自然の美とクリーンなデザインを貫く新ショップ

今年4月、渋谷PARCOの「JIL SANDER」が1Fにウィメンズとフレグランス、2Fにはメンズを主軸に展開する2つのストアをリニューアルオープンした。
JIL SANDERの世界において、重要なインスピレーション源である自然。若者文化の発信地であり、同時に洗練された大人の街としての側面を併せ持つ多面的な魅力を持つ渋谷という場所で、自然の美とクリーンなデザインが交わり、対話が生まれる空間を描き出す。柔らかなフェルトで覆われた壁、耐久性を誇るレジンモルタルでつくられた什器と床が特徴だ。店内では、最新のウィメンズ、メンズコレクションをはじめ、1月に発売されたフレグランスコレクション「オルファクトリー シリーズ 1」のほか、ブランドを代表するバッグシリーズ「カンノーロ」、「ゴジ」、「タングル」から、最新作「エルドラド」まで、精緻を極めたアイコニックなアイテムがずらりと揃う。

カーディガン ¥426,800

自信が湧いたり、自分らしくいられたり。
ファッションがもたらす力

「エフォートレスでシンプル。ずっと永く使えて飽きがこない――JIL SANDERにはそういう印象を抱いていたのですが、この服を着てみたら見事に体感できました。袖を通したときのボディラインなど、シンプルなのですがディテールがすごく洗練されている印象です」。昨年、初めてJIL SANDERのドレスを購入したという穂志さん。お気に入りのそのドレスは“とっておきの一着”となり、特別なときに大切に着ているのだそう。
「リラックスしたいとか、またその反対に、普段の自分とは違って見せたいときや武装したいときなど、ファッションの力を借ります。着るものによって背筋が伸びたり、なんとなく自信が湧いてきたり。または、自分らしく飾らずにいられたり…。私は日頃から結構、いろんな服を着るのですが、どんなテンションでその1日を過ごしたいかで服を選んでいます」。
この日、2025年プレフォール コレクションを纏った穂志さん。メリノとカシミアブレンドのグレーカーディガンに付いた、真っ白なアルパカウールがピュアな彼女のパーソナリティと一体化する。シチリアの伝統菓子“カンノーロ”から着想を得た筒状のアイコンバッグが、今季「カンノーロ バケット バッグ」へ進化。収納力と機能性を兼ね備えた、スマートな相棒バッグを携えたい。

ニット ¥272,800、ミニスカート ¥154,000、シューズ ¥159,500、ピン ¥85,800、バッグ ¥280,500

無敵すぎる“ふたりの世界”。
親友が教えてくれた、自分らしく生きること

「小さな頃は内弁慶というか。家の中では強気なのですが、外に出ると母や姉の後ろに隠れてしまうような子どもでした。小学生のときに親友と出会って。その子と“ふたりの世界”みたいなものができて、それがとっても無敵すぎて(笑)。親友との出会いがあってから、自我が芽生えたのです。幼い頃の自分より、ちょっとは強くなれた気がした。彼女が本当に我が道を行くタイプで、幼いながらにも好きなものがはっきりとあって。それこそ、好きなお洋服や好きな色もちゃんとあった。どこか人と違っても、自分だけの世界観を持つことの魅力みたいなものを、彼女に教えてもらったのかなと思っています。一緒にいて、自己表現というものにも自然に影響を受けました。そんな彼女が昨年結婚して、もうすぐお母さんになるんです。すごいことですよね」

ショップ名
JIL SANDER
フロア
1F・2F
電話番号
03-6427-8808
公式ブランドサイト
https://www.jilsander.com/ja-jp/
公式SNS
Instagram(@ジルサンダー

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穂志もえか

8月23日生まれ、千葉県出身。2016年「ミスiD2016」グランプリを獲得。2018年に映画『少女邂逅』で初主演。ドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』で宇佐見藤役を演じ、今年2月クリティックス・チョイス・アワード(CCA)で助演女優賞を受賞した。そのほかの出演作に『愛がなんだ』(2019年)、『街の上で』(2021年)、『窓辺にて』(2022年)、『生きててごめんなさい』(2023年)など。プロデューサー・賀来賢人、監督・デイヴ・ボイルの映画『Never After Dark』(2026年公開予定)では主演を務める。
Instagram(@moekappa823

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