浅野忠信×THE LITTLE BAR OF FLOWERS／H.P.DECO アート感のある暮らし｜花とアートに魅せられて

1990年代から日本映画界の第一線で活躍し続け、今や世界をその名を轟かせるまでになった俳優の浅野忠信さん。俳優以外にもミュージシャンやアーティストとしての顔を持つ浅野さんは、渋谷PARCOによく立ち寄るという。そんな浅野さんと今回一緒に訪ねたのは、「THE LITTLE BAR OF FLOWERS」「H.P.DECO アート感のある暮らし」。いずれも浅野さんの存在感に引けを取らない、個性的なショップだ。

Photo: Kohki Hasei

Text: Keisuke Kagiwada

Edit: RIDE MEDIA＆DESIGN inc.

四季折々の草花が、創造力を刺激する
THE LITTLE BAR OF FLOWERS

渋谷PARCO1Fを出てオルガン坂に面して歩くと、色とりどりの草花が目に飛び込んでくる。四季折々の植物が並ぶフラワーショップ「THE LITTLE BAR OF FLOWERS（ザ・リトル・バー・オブ・フラワーズ）」だ。「僕の家には植物がたくさんあるんです。人は誰しも孤独と向き合わないといけないときがあると思うんですが、そういうとき、植物が隣にあるといい気がするんですよね。全然詳しくないんですけど」と語る浅野さんが、「これいいですね！」と指差したのは、春から初夏に咲くセアノサス。「そう言えば、『イージー・ライダー』に出ていた俳優のピーター・フォンダが、こういう花を抱えている写真がありましたよね」。そう言ってポーズを決めた浅野さんは、さながら映画の登場人物のよう。クリエイティブな気持ちを刺激する力が、草花にはあるのかもしれない。

サステナブルなアイテムや
美味しいお菓子も楽しめる

店内に入ると、廃棄しなければならない花や葉で染めたマルチクロスや、「restaurant eatrip（レストラン・イートリップ）」のお菓子なども販売されている。restaurant eatripのオーナーである野村友里さんとお友達だった浅野さんは、「え、友里ちゃんも関係しているお店なんですか？」とその事実を知りびっくり。「大好きな植物もあるし、ノンアルコールカクテルも飲めるし、友里ちゃんも関係しているんだから、また来ない理由がないですね（笑）。今度は友達と来たいです」と浅野さん。

夜になると姿を現すバーは、
お酒が飲めない人にとっても心地いい

このショップは、夜の帳が下りると自然派ワインが楽しめるワインスタンドになる。毎週火曜と水曜は「Bar Straw（バー・ストロー）」のノンアルコールカクテルが提供されているので、お酒を飲めない人でも心地のいいひとときを過ごせるだろう。この日、浅野さんが飲んだのは、セロリとパセリを使ったカクテル。「野菜を使ったジュースは、デパートなんかで見つけるたびに飲んでしまうくらい大好物です。これもおいしいですね」。