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Interview Mizuki Ueda(ENFÖLD/någonstans) & Mana Yamamoto(STYLIST)

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Interview Mizuki Ueda(ENFÖLD/någonstans) & Mana Yamamoto(STYLIST)

ずっと愛せるミニマムなデザインと、ひとたび袖を通せばモード指数が上がる「ENFÖLD」。その上品さを受け継ぎながらも、心地よい休日のおしゃれを提案する「någonstans」。両ブランド初となる複合店、「ENFÖLD/någonstans」が渋谷PARCOにOPENした。クリエイティヴ・ディレクターの植田みずきと、ENFÖLD/någonstansのビジュアルのスタイリングを手がける山本マナ、2人が紡ぐクリエイションの裏側とは? ときに強く、ときに優しく光るプリズムを操るように、ファッションを通じファンタジーを見せてくれるふたり。その心地よい美しさに、私たちは魅了され続ける。

Photo
Sachiko Saito
Text
Ayana Takeuchi
Edit
RIDE MEDIA&DESIGN inc.

“HIDDEN BEAUTY(隠された美)”が「ENFÖLD」のブランドコンセプトですが、その裏側にはどんな想いを込めたのでしょうか?

植田みずき(以下、植田)「ライフステージが上がり、同年代の体型をカバーしたい層にもヒットする洋服を届けたいと思ったんです。そこで、たどり着いたのが、隠すことによって生まれる美しさを追求すること。さまざまな着こなしの可能性があるものになったらと思い、生地に包まれながらも自分の個性をプラスワンできる“余白”を残しておくようにしています。たとえデザインが効いていても生活しやすいものであるということも大切にしていますね」

山本マナ(以下、マナ)「体のシルエットを隠しているのに、ファッション性が高く、着る人の内面の美しさを引き出すことができるのはENFÖLDならではですよね。親近感を持てるベーシックなものも豊富だし、一方でデザイン性が高くても、主張しすぎない。そのバランスが絶妙です。カラーパレットも選択肢が多く、ひとつの色をとっても質感もさまざまに揃っているので、ワントーンでコーディネートしても奥行きのあるスタイルが楽しめたり。あとは、年齢を問わないところもいいですね。過去にENFÖLDのシーズンビジュアルで、60代の方をモデルに起用したことがあるのですが、若い方が着た時と同じように、その人の魅力をパワーアップできたんですよ」

マナさんは、ENFÖLDのシーズンビジュアルのスタイリングも手がけていますが、お二人の出会いを遡るといつになるのでしょうか?

植田「ENFÖLDを始めるにあたり資料を見ていたら、好きなスタイリングが全部マナさんだったんです。そのときは、自分たちのクリエイションをまっすぐに表現しようと、自分たちでスタイリングしてビジュアルをつくっていたのですが、2、3年経った頃に、ようやくオファーする機会に恵まれました。ミニマルな装いのもう一歩先を提案するべく、わたしから熱望してお声がけしたんです」

マナ「4、5年前ですね。それから回数を重ねるとともに愛情が深まり、今では植田さんのクリエイティブチームのひとりのような感覚です。ビジュアル制作に関わるスタッフも毎回楽しみながら向き合ってくれるんですよ」

植田「嬉しいです。マナさんの作風は、着こなしだけでなく、写真自体がどういうアート作品になるのか、すべてを考えてクリエイションしていると解釈しています。ENFÖLDはコレクションラインもあり、最終的にアート作品のような世界観にもっていきたいので、いつもすごく刺激を受けています。スタイリングからヒントを得て、アイテムのデザインが生まれることもあるんですよ。マナさんの作風に影響を与えたものはありますか?」

マナ「10年くらい前にティム・ウォーカーの写真展に行ったときに、インスタレーションがあって、涙が出るくらい感動して。写真家でも、空間設計までするその作風に触発されました」

植田「わたしも最近の個展に行きました。ENFÖLDのイメージとファンタジーって距離があると思うけど、根底でそういうものが好きなので、コレクションラインで表現しています。マナさんのファンタジーは甘いだけでなく、毒があってクールなので好きです」

マナ「ファンタジーのなかで、どう大人っぽく見せるかが永遠のテーマなんです。私自身夢見てこの業界に入ったので、誰かに夢を与えられるような人になりたい。だから、スタイリングにも夢のあるバランスを意識していますね」

植田「渋谷PARCO店の入り口にあるENFÖLD/någonstansをビジュアルもマナさんにお願いしたのですが、撮影現場で色々なアイディアが生まれているところを目撃して、とても刺激的でした。今までで一番好きな一枚です」

マナ「私もとても気に入っています。以前雑誌の撮影でnågonstansを特集したファッションページがあったのですが、そのとき試した直感型のアプローチが好感触だったので、再びやってみることに。スタイリングのベースだけ決めておいて、あとは現場の空気感と合わせて作り上げていきました。ヘアスタイリストさん、メイクさんたちと一緒に道を探しながらで作り上げていく過程そのものが充実していて。みんなが同じ方向に向かって進めた、魅力的な制作現場でしたね」

渋谷PARCO店の入り口には、ふたりの手がけたビジュアルがレイアウト。

オンな「ENFÖLD」に対して、オフな「någonstans」を植田さんが始めた理由をください。

植田「ENFÖLDの服を着て、オフを過ごさないことが増えてきたというのが直接的なきっかけです。子どもとキャンプをしたり、フェスに行くときに着たいものが見つからなくて。基本わたしの欲しいものを届けていきたいので、アウトドアに対応したり、東京でもリラックスしたいシーンに重宝するようなアイテムに特化したブランドとして2018年に立ち上げました」

マナ「någonstansのアイテムは、リラックスしているけど、スニーカーからヒールに履き替えたらディナーにも行ける服ですよね。アウトドアにも対応する女性視点のものってあまりないし、色の豊富さも、ここにしかないですよね」

渋谷PARCO 1Fの「Café Marly」にて

では、初の複合店となる渋谷PARCO店について教えてください。両ブランドの遊び心を体現する内装も目を引きますが、どんなイメージでデザインしたのでしょうか?

植田「今の自分がやりたいことすべてを投影しました。実際プライベートでも、両ブランドをMIXして着ることが多かったのもあり、複合店というかたちに。店内の内装は、中心にレジを置いて、回遊したくなる導線にこだわりました。また、女性の優しい部分を表現したかったから、角張ったものがないのも特徴です。ストリートファイターⅡのアーケードゲームは、アートディレクターのYoshirottenさん(@yoshirotten)にデザインしてもらった特別な1台なんですよ。ENFÖLD/någonstans が入る2Fは、メンズ・レディスともに扱うショップが揃っているので、男性や子どもと来店しても飽きさせないよう、アーケードゲームのほか、遊具のうんていをイメージした什器ラックなど遊びのある空間を目指しました」

ENFÖLDとnågonstansの今シーズンについて教えてください。

植田「ENFÖLDは、透け感のあるデザインや、デコラティブなパーツでボリューミーなアイテムがおすすめです。元気なカラーリングで、レイヤードして楽しんで着てほしいですね。一方någonstansは、大地や植物など自然のものからヒントをもらったアースカラーが中心です。毎シーズン好評の水着も扱っています」

マナ「水着気になりました。体型もカバーしてくれるし、洋服としても可能なテンションのものって、あまりなかったですよね。プールサイドで、メンズのスウェットと組み合わせて着たいです」

デザイナーとしてだけでなく、3児の母であり、妻である植田さんのプライベートと仕事を両立する秘訣は?

植田「常に全力ですね。仕事や育児はもちろん、デザイナーとか母とか忘れてとことん遊ぶ日もあれば、何もしない日もある。無意識にモードチェンジしているかも。子どもが小さいときは、仕事に行って自分の時間を少しでも持つことがリフレッシュにつながっていたけれど、彼らも大きくなって世界観ができてきたので、好きなことができるようになりましたね」

マナ「あまり睡眠を取らなくて平気なタイプですか?」

植田「すごい寝ますね(笑)。何もないときは、21時とか22時にベッドに入って、朝は6時に起きます。逆に深夜まで飲んで、6時に朝ごはんという日も。いろいろ平行して考えるのは疲れるので、区切りをつけて、まあ、いっかと諦めることが両立する秘訣ですね。全部100点を目指さないで、特に子育ては満点を目指すことは難しいので、自分のなかで60点をクリアするつもりでやっています」

TOPS/ENFÖLD ¥39,000+tax、INNER TOPS/någonstans ¥14,000+tax、BOTTOMS/ENFÖLD ¥39,000+tax

マナさんは昨年10年ぶりの作品展「Cześć = Hello」を表参道ROCKETで開催しましたね。

マナ「コラボレーションした写真家のLukasz Wierzbowski(@lukasz_wierzbowski)は、någonstansの撮影をお願いしたこともあるんですよ。海外のクリエイターと仕事をすると、日本のなかで完結しているのが、もったいないと思うんです。日本拠点のスタッフでも素敵な人がたくさんいるから、作品を通してその素晴らしさを伝えていきたい、そして、私自身も日本から海外へ発信できるスタイリストを目指したいです。作品を通じて感じ取ってもらえたら嬉しいです」

植田「日本のクリエイションを海外へ発信することについて、すごく共感しますね。ENFÖLDはパリで展示会をやっていて、月末にはインスタレーションを予定。昨年はロンドンのLibertyなど海外3都市でPOP UPを開催しました」

最後に、渋谷PARCOのある“渋谷”はおふたりにとってどんな街でしょうか?

植田「今、一番面白いエリアだと思います。ファッションや訪れる年代の幅は広がったと思うので、大人にとっても過ごしやすい街になったような気がしますね」

マナ「大人が楽しめるエリアですね。レストランもたくさんできて、これからも渋谷PARCOを中心にいろいろなスポットを発見したいです」

植田みずき

2012年、同世代の女性たちに向けたENFÖLDをスタート。その後は、自身のアクティヴなライフスタイルから発想を得て、någonstansを立ち上げ、両ブランドのクリエイティヴ・ディレクターを務める。
Instagram(@mizukiueda

山本マナ

国内外問わず活躍するスタイリスト。モード誌を中心にしたエディトリアルから、広告、ミュージシャンのスタイリングまで幅広く手がける。2019年12月には、作品展「Cześć = Hello」を表参道ROCKETで開催。
Instagram(@mana.snow

ショップ名
ENFÖLD/någonstans
フロア
渋谷PARCO 2F
取り扱いアイテム
ウィメンズ
取り扱いブランド
ENFÖLD / någonstans
電話番号
03-5422-3085
公式サイト
https://www.enfold.jp/
公式サイト
https://www.nagonstans.jp/
公式SNS
Instagram : @enfold_official
免税
TAX FREE

 

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