太田駿静（OCTPATH）×BYREDO／CASETiFY STUDIO／芙蓉苑｜モノ・コトの出合いから始まる、新しい物語

いまだ見ぬものに出合う
インスピレーションに満ちた空間

オルガン坂を登ると出現する、渋谷PARCO1Fのガラス張りの空間。ストックホルム発のコンテンポラリー・ラグジュアリーブランド「BYREDO」POP UP SHOPがオープンした。創造的なムードで一際目立ち、立ち寄らずにはいられない。ブランド名は『ロミオとジュリエット』や『真夏の夜の夢』で知られる劇作家ウィリアム・シェイクスピアの言葉「by redolence（香りが思い起こす）」からインスパイア。独創的なフレグランスやジェンダーレスのコスメ、ボディケアアイテムを展開し、日本初上陸の「BYPRODUCT」にも注目が集まる。レザーグッズからアイウェア、ブランケットにバスケットまで洗練されたアイテムが幅広くスタンバイし、期間中はコラボレーションが続々と発信されるから定期的にショップ探索したい。

上質なフレグランスとコスメの
ジェンダーレスから広がる自由

BYREDOクリエイティブディレクター Ben Gorhamとメイクアップアーティスト、Isamaya Ffrenchが共同で制作したコレクションが登場。色とりどりのカラースティックは、肌色や性別にとらわれず自由に楽しめる16色。アイカラーはマーケティングを無視し、両者の感性を反映させたという大胆な色使いが魅力だ。「仕事中は赤リップをつけることが多いですが、個人的にはダークな色にトライしたい。女の方のメイクだと、メンズが普段しない目元のカラーやホワイトのアイラインアクセントに目が留まります」と太田駿静さん。

続いてフレグランスのテスターを前に驚きの声を上げ、「BLANCHE」の香りに感動。“石鹸のような爽やかな匂い”とイメージしたブランシュはフランス語で「白」を意味し、ホワイトローズ、ペッパー、アルデヒドのトップノートに、ミドルノートとラストノートが溶け合う、クラシックな美しさとピュアな香りが特徴だ。BYREDOの香水にはBen Gorham氏が生まれ育った土地での私的な記憶や想像上の世界など、感情と記憶が香りと結びつけられたストーリーが存在するという。厳選された上質な原料を用い、すべてスウェーデンで生産。香りだけでなく、ガラスの透明度に至るまでこだわり抜いた逸品だ。

ストックホルムの前衛的ブランド
Our Legacy×BYPRODUCTによる再創造

「一目で刺さりました。温かみのあるボリュームと存在感のあるデザインで、今の気分なのにどこか懐かしさもあるような…」と太田さんはシグネチャーのBのワッペンが効いた、アイビーリーグを想起させるブランケットがお好みの様子。軽くて柔らかなヴァージンウールとカシミアを使用し、ふんわり包みこまれるような肌触りは極上だ。現在、カルト的人気を誇るブランド「Our Legacy」とのコラボレーションによる限定コレクション“BYPRODUCT27”も展開中。90年代後半のスタイルとユースカルチャーへのオマージュを捧げた本コレクションは「Our Legacy」のサステナビリティに配慮した「Work Shop」ラインとコラボレートし、同ブランドの余剰素材をカスタムしたアイテムだ。「キャップをよく被るんですが、私服のデニムとも合わせたいです。スニーカーはメンバーの古瀬にプレゼントしたら、似合いそうだし、大事にしてくれそうだな。惹かれるタイプも、服や小物に関わらずモノを大切にする人。気持ちのところが見えるとグッときます」

記憶を呼び起こす香りと
インスピレーション源になる小物

「『香り』で思い出すのは、故郷の匂いですかね。街があるから、匂いがあるなと思っていて。故郷の福岡に帰ると、実際は東京と変わらないとは思うんですけど、眺めていると違う匂いを感じる気がするんです。僕は景色と結びつく匂いみたいな感覚が好きなんです」

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