SUMIRE＆HIMI SATO × ポケモンセンターシブヤ／iki／M.I.U. Nº2｜カルチャーを横断して、新たな価値観を生み出す。

飲食店に囲まれた異色のカルチャーショップ「M.I.U. Nº2」。
FASHION×ARTが“いい違和感”を生む

最後に訪れたのは「M.I.U. Nº2」。メンズブランド「soe」のディレクター、伊藤壮一郎氏が主宰する中目黒にあるコンセプトストアの２店舗目。ユニークなのは、ファッションやアートを取り扱うショップなのに、７階・飲食フロア“RESTAURANT SEVEN”の一角に出店していること。繁華街のような雰囲気の中に異色の店が入ることで、“いい違和感”を生み出す狙いが込められている。「M.I.U. Nº2」ではその雑多なムードを意識し、よりアートに比重を置いたセレクトを提案する。

独自の視点が光る、ジャンルレスな品ぞろえ。
渋谷PARCO限定アイテムも

コンパクトな店内には、多種多様な商品が集う。ウェアなら「soe」はもちろん、「FACETASM」の落合宏理氏が手がけるプライベートレーベル「F」のアイテムをエクスクルーシブで展開。このほかに、出版プロジェクト「CHOPPED LIVER PRESS」によるNYタイムズの紙面を使ったシルクスクリーンポスターをはじめ、独自の視点が光るアート作品や雑貨がずらり。「twelvebooks」のアートブックや「ADULT ORIENTED RECORDS」のアナログレコードなど、中目黒店にはないセレクトも必見。
※6月1〜12日の期間限定で、サテライトストア「M.I.U. “PLACE”」（1F／POP UP SPACE “GATE”）開催。

緋美さんはシュールな“とんかつ”Tシャツを
SUMIREさんは気分を盛り上げるグッズをチョイス

緋美さんが惹かれたのは、名店「とんき」のグラフィックが施されたシュールなTシャツ。意外にも、パリのブランド「LUNDI」から逆輸入したものだ。「とんかつが好きなので」と和やかにコメントしつつ、クールに着こなしてくれた。インテリア好きのSUMIREさんは、中目黒のアートギャラリーVOILLDによる、加賀美健氏のイラストを落とし込んだブランケット、「Echo Park Pottery」の色鮮やかなマグカップをチョイス。「独特のフォルムと色合いがかわいい。見ていて気分が華やぎます」。

ジャンルをまたいで発揮する、2人のクリエイション

今年1月に、自身初のEP「STEM」をリリースしたHIMIさん。ボーカルはもちろん全ての楽器演奏や打ち込みを1人でこなし、レコーディングも自宅で行った。稀有な才能を持ちながらも、当の本人は驕ることなく、いたって冷静だ。ちなみに彼がこの日着ていたトップスは、自身のクリエイティブレーベル「ASILIS」でデザインしたもの。そのマルチな活動についても「ただ自分の着たいものを作っています」と、ありのままに答えてくれた。力みのない自然体なスタイルは、姉弟に共通する持ち味。今後の2人の活躍から目が離せない。