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山下幸輝×KIOC’|ブランドリリース記念。僕のこれまでの記憶と、これからの記憶

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山下幸輝×KIOC’|ブランドリリース記念。僕のこれまでの記憶と、これからの記憶
山下幸輝×KIOC’|ブランドリリース記念。僕のこれまでの記憶と、これからの記憶

たとえば、ある日の渋谷の昼下がり。レトロな香りがする『BUY ME STAND』で思い切りアメリカンなランチを頬張ってから、並木橋を抜け、渋谷PARCOまでゆるっと歩く。お目当ては『ユニオンレコード渋谷』。レコードを掘って、そこで出会った音楽を胸にまた街へ。もちろん、身に着けるのはPARCOとタッグを組んでリリースしたオリジナルブランド「KIOC’」のアイテム。どこで何をしていても、街に馴染んで、その日の主役にーー誰もがそんな記憶に残る1日を送れるようにと作った、とっておきだ。どんな想いを込めて作ったのか、僕の見立てはどんなものか。さあ、お気に入りを纏って歩きながら話そう。

Photo
Sachiko Saito
Styling
Tomohiro Iwata
Hair&Make
Megumi Yoshii
Text
Hisamoto Chikaraishi(S/T/D/Y)
Edit
RIDE inc.

オリジナルブランド「KIOC’(キオク)」
記憶はただの思い出じゃない

オリジナルブランドには「KIOC’(キオク)」と名付けた。由来は、よーく見るとわかるかも…?そう、幸輝の英字表記「CO-KI」の位置を入れ替えて「KIOC’」=「記憶」に変換したものだ。

「昔から、ダンサーとしては“CO-KI”を名乗っていて。たくさんの人の記憶に残るブランドでありたいなと思って、愛着のあるダンサーネームをもじって『KIOC’』にしました」

ネーミング通り、ブランドは“これまでの記憶と、これからの記憶”がテーマ。これまでの記憶――大阪にいたころは、ダンスに明け暮れ、そして古着やレコードカルチャーに目覚めた。でもその時間は、ただの思い出じゃない。いまの僕の人生を左右する瞬間が生まれた、大事な時間でもあったんだ。

タイダイTシャツ ¥5,500ロゴソックス ¥2,300 タイダイTシャツ 各¥5,500

Tシャツ、パーカ、キャップといったアパレルから、トートバッグや歯ブラシ、ステッカーなど「こんなものまであるの?」という雑貨もラインナップ。「普段の着こなしに取り入れたい!」と作ったアイテムのベースにゆるい脱力感が漂うのは、僕の“好き”が詰まっているからかも。

「タイダイ染めのTシャツは、個人的にもすごい作りたいなと思っていたんです。今日も暑いですし、夏に映える3色を選びつつ、こういう日にさらっと着て1枚で完結するようなのがあればなと思って。バックの書体は、ぐちゃぐちゃって万年筆で書くような、鋭いけど丸いみたいなイメージがあったんです。うん、かっこいい」

サンフランシスコの街でよく見かける、手書きのサイン。この何気ないフィーリングに任せた感じが抜群にクールで、お気に入りのソックスを履けば足取りも軽くなる。

「短パンにハイソックス履いて、革靴を合わせるのとか好きで。365日、足元を支えてくれてるのでソックスはマストかなって。僕の手書きのフレームが入ってて、イラストが後ろになるのがいい。後ろにいるんかい、みたいな(笑)。生地感もいいし、めっちゃヘビロテしよう!」

ポップにカラフルに
アイコニックな花を咲かせて

東京にも、季節を知らせる花が咲く。実は僕自身、街に咲いていると写真を撮るくらい花が好き。今日もパシャ。カメラロールが彩られる。

「意外とお花が好きなんです。長い期間咲いてるのもあるけど、咲いていつの間にかふわってなくなっちゃう花。それが美しいなって。花のモチーフは、出演したドラマ『君の花になる』(以下、『君花』)で8LOOMのメンバーを演じたこともあって、多くの方が僕に花の印象を持ってくださっていると思うし、デザインにしたいなと」

今回は、大輪の花をアイコニックにデザインした。お気づきの方もいるかもしれないけど、「KIOC’」のコレクションには、ブラックやネイビー、ホワイトといったベーシックな色をメインにしたアイテムがあまりない。

「着ていて元気になれるようなビビッドな色を選びました。自分的にポップな色の方が似合うと思っているのもあります。だから、グリーンやイエロー、レッド、パープル…僕が好きな色を集めて」

シルエットがシンプルでクラシカルなアイテムばかりなので、色の冒険も楽しめる。

キーリング ¥1,600

キーリングはクリアで、カラフルなアイテムとの相性も抜群。ここには僕が落書きした、僕にもわからない謎の生き物がいる。

「本当に謎の。そういうことでいいんですよ。うまくなくても、描くのは好きで。このシッポの先の丸とかめっちゃ気になる、アンテナ張ってんかな?眉毛もあるしね」この不思議な相棒を、こっそりバッグにつけたり、ベルトループでアクセントにしてみて欲しい。

「色で自分を表現するとしたら、グリーンとイエロー。グリーンは大好きな色で、並んでいるとつい手に取ってしまいますね。着てみたときに、自分に一番に似合うなと思っています。homie(山下さんのファンの呼び名)の皆さんに向けたファンクラブサイトも、最初はグリーンを基調に作っていたくらい。イエローは『君花』で演じた小野寺宝のメンバーカラーで、ドラマで僕を知ってくださった方に親しみがある色。いまのマイブームはパープル。アクセントカラーとして挑戦してます」

フラワーL/SラグランTシャツ ¥6,800フラワーパーカー ¥8,800

自分を表すイエローは、サコッシュに。

「サコッシュは、ナイロン素材でガシガシ使えます。もう、使い込んで欲しい。リップストップなのでほつれにくいです。キャップは定番の形で。僕もめっちゃかぶるし、デザインはシンプルに。パーカは腕周りにゆとりのあるシルエット、羽織りやすいフルジップにしました」

フラワーL/SラグランTシャツ 各¥6,800フラワーパーカー 各¥8,800

ガールフレンドに着て欲しい服は、ときに僕が着たい服でもある。まさにその1枚がこのラグランT。

「めっちゃいいっすね。作りたかったんですよ。女性がラグラン着てるの、かわいいです。シティガールなイメージ。これ着て、デニムにタックインして自転車乗ってほしい(笑)。キャップかぶって、ちょっとボーイッシュな女性かわいいなって」

あのころの僕がいまの僕を見たら
なんて言うだろう

想いを込めて「KIOC’」と名付けたからには、僕の記憶も辿ってみよう。中高一貫の学校に通いながら、6年間ずっとダンスに夢中だった。

「高校生の姉がダンス部で、それを観て中学からダンスを始めると決めて中学受験をしたんです。無事に受かって、それからダンスに明け暮れた記憶はいまも鮮明に覚えてる。めっちゃくちゃ楽しくて。特に高2の夏、チームで出る大会があって、予選は大阪なんですけど、決勝で横浜に遠征しました。チームで育んだ絆、普通の学校の帰り道に通ってたお店、食べ物屋さん…そんときの記憶がもう濃い。仲間と過ごした時期、練習大変とか、充実感とか、大会を目指していく『グワー!』って感じとか。高3の春が最後の大会なんですけど、僕らは入賞しなかったんです。で、男泣き。お母さんとか保護者の皆さんがいるまえで『わーーー!』って泣いて。熱い6年間でした」

「そこで培った“続ける力”が俳優や演技という世界で生きていて、『君花』に出会えて、再びダンスや歌に挑戦できている。いまの僕を作ったといってもいいダンス部の記憶は、これからも大事にしていきたいです」

学生時代に、何度か旅行で東京を訪れたことがある。初めて渋谷に降り立った日は、圧倒されっぱなしだった。

「人が溢れるスクランブル交差点も大型モニターが並ぶ街並みも全部が驚き。『ここが流行の最先端か』なんて感動していました。そんな渋谷で飲んだタピオカミルクティー、おいしかったなぁ。ハチ公像を見たときは、もう泣きそうになった。『あの犬やん!』って(笑)」

ふと、あの頃の僕がいまの僕を見たらなんて言うだろうと思う。キャップを目深にかぶって、少しセンチメンタルな気分になったり。

中高時代は、バッグには部活のレッスンウェアを入れていた。いまはそこに台本や仕事道具も詰める。

「台本入れたりとか、容量もけっこうあって使いやすい。いつもマネージャーが斜め掛けと、こういうトートバッグをいつも持っていて。マネージャーバッグですね(笑)」

メモリーボックスTシャツ ¥6,600フラワーキャップ ¥4,500

レコードの針を落として、散歩して
変わらない僕の日常

でもこの1〜2年の間に、ダンス部での6年間に負けないくらい思い出深い出来事があったことも語らせて欲しい。

「『君花』のドラマの撮影がクランクアップしてすぐに8LOOMの最後のライブがあったんです。気合い入れて準備して、メイクして、衣装に着替えて、イヤモニ(インイヤーモニター)をつけて、舞台袖に行くドアを開けたら、驚きの光景があって…」

「舞台を設営してくれたスタッフさんや音響さん、ドラマのプロデューサー、ドラマの撮影日の方々と、作品に携わって、支えてくださった方たちがずらっと並んでいて、僕たちを迎えてくれて。その瞬間、『あ、本当に終わるんだ』と思ったら号泣。影ナレ(開演前のアナウンス)をする声も震えちゃって、『本日は、はぁ、お越しくださってぇぇ』みたいな。他のメンバーにめっちゃ泣いてるやんって言われるくらい、僕一人だけ泣いていて(笑)。心震えたし、頑張ってきてよかったなって思えたんです。そしてステージに立ったら、客席にたくさんの方がいらっしゃって、そこから広がる最高の景色を見れて、最高の1日になりました」

メモリーボックスTシャツ ¥6,600

年輪のように重なっていく歩み。でも、変わらないものもある。

「これは通称“指紋T”。胸にロゴがあって、後ろにグラフィック。グラフィックは、親指の指紋をモチーフにしたものと、記憶の構造をメモリーツリーに見立てたものが入ってます。指紋で記すのがめちゃくちゃいいなって思いました。大陸みたいで、ぱっと見、指紋とわからないのもいい。小さい謎の生き物がいて、お花も咲いてるし、ヒトデの子もいて、『いるやん!』って探して盛り上がれますね(笑)。Tシャツでシンプルやけど、ポイントで刺繍が入っていて、こういうところで凝ってるんです。後ろに並んでいる人も気になると思う(笑)」

プライベートで息抜きをしたいときは、レコードを聴いたり、散歩をしたり。ずっと、高校時代から変わらない僕の習慣だ。

「高校生のとき、ロックダンスをやっていたので、ソウルやファンクのレコードを集めていて、マーヴィン・ゲイを狙ってレコードショップに行くんだけど、『ぜんぜんあらへんやん』って言いながら、次々とハシゴするのが楽しくて。それをやってる時間がまたいいんですよね。よく先輩と回ってて、チーム名を“チームディギン(掘る)”って名付けて(笑)。東京でも時間があるときは、レコードを掘りに行ってますね。一緒にレコードを趣味にしていた先輩がプレゼントしてくれたプレーヤーを、東京にも持ってきて聴いてます」

「休日にお香を焚きながら、レコードの針を落とす。その瞬間の、キーっという音が味わい深い。なんかもう『きたー、これこれ!』みたいな。いまでも音楽好きです。うん。音楽と一緒に、散歩に出かけることも多いですね。家にいて何かを考えてしまうときは、ヘッドホンかイヤホンを持って外に出ちゃう。音楽を聴きながら外に行くと、頭を空っぽにできて、心地いい」

こうして僕は、これまでの記憶を胸に、これからの記憶を紡いでいく――「KIOC’」と共に。

「KIOC’」ONLINE PARCOにて限定受注販売5月19日(金)11:00〜5月31日(水)23:59まで

企画概要
山下幸輝 初プロデュースブランド『KIOC’(キオク)』ONLINE PARCO限定販売。2022年の連続ドラマ出演以降、一躍注目を集めている俳優 山下幸輝が初のブランドプロデュース。ONLINE PARCO限定で受注販売をする他、ブランドローンチを記念した店舗展示受注会を実施。
購入特典
KIOC′オリジナルカードプレゼント(シリアルナンバー入り)
※店舗展示受注会でご予約の方は、KIOC′オリジナルキャンディプレゼント(各店先着順、なくなり次第終了)
受注販売URL
https://online.parco.jp/shop/c/cs028434/
受注販売期間
2023年5月19日(金)11:00〜5月31日(水)23:59
※各アイテム受注上限に達し次第終了
※商品発送時期:2023年7月下旬予定
店舗展示受注会
①2023年5月19日(金)〜21日(日) 11:00~21:00 渋谷PARCO 5F 特設会場
②2023年5月24日(水)〜28日(日) 10:00~20:00 心斎橋PARCO B1F POP UP SPACE
ショップ名
ユニオンレコード渋谷
フロア
B1F
電話番号
03-6452-5969
公式ブランドサイト
https://diskunion.net/
公式SNS
Instagram(@diskunion
Twitter(@diskunion_news

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