島崎遥香×Vivienne Westwood／beautiful people／KOREAN BISTRO＆ CAFÉ nyam²｜私は私の道を。マイペースな愛すべき等身大クルーズ

近年は俳優として、映像の世界から舞台まで、表現のフィールドを着実に広げている島崎遥香さん。今回は渋谷PARCOによく来るという島崎さんが愛着ある「Vivienne Westwood」と「beautiful people」、大好きな韓国料理を堪能しに「KOREAN BISTRO＆CAFÉ nyam²」へ。持ち前の天真爛漫さで、クラシカルなドレスも、飾らないデニムも、さらりと自分色に着こなす。その無邪気さにタフな芯の強さがちらりと覗く「PARCO CRUISE」へ。

Photo: Sayo Nagase

Styling: Yui Kurose

Hair&Make: Hitoshi Nobusawa

Text: Urara Kurihara

Edit: RIDE Inc.

時を駆ける名品を、永く愛す
フォルムのあるドレスに心躍らせて

50年以上もの歴史を誇るイギリス発ブランド「Vivienne Westwood」。エレガンスのなかにアヴァンギャルドなムードを内在したスタイルは、時代を超えて世界中の人々を魅了し続けてきた。島崎さんにとってもなじみのあるブランドで、奇しくもこの日、彼女が着てきた私服はクルーズで着用したドレスの色違い。「友達のお母さんからいただいたものなので、ヴィンテージだと思います。私、すごい物持ちが良くて10年くらい着ている服もあるんですよ」。そう語るように、このドレスはアーカイブデザインからアレンジされた一着。ウエストやカフスに刺繍が施され、ボリューミィなギャザーでメリハリを効かせたシルエットが存在感を放つ。「水色×赤」の組み合わせも、彼女が愛して止まないカラーコンビ。「昔から肩にフォルムのある服はよく着ていて。年齢も重ねて最近はシンプルな服も増えてきたんですけど、こういう華やかなデザインは変わらず好きですね」

HARD LEATHER ショルダーバッグ M ¥46,200

ブランドのスピリットが光る
小物とジュエリーをドラマチックに展開

数ある店舗のなかでも、渋谷PARCO店は小物・アクセサリーの品揃えが豊富。その充実したラインナップから、昨今では国内外問わず多くの人々が足を運んでいる。ショーケースから放たれる光が、ディスプレイされたアクセサリーたちをドラマチックに照らしている。

さっそく島崎さんが手を伸ばしたのは、大胆なプリントが目を惹くトートバッグ。描かれているのは、デザイナーがシーズンコンセプトやテーマを考えるためにイメージを可視化した“ムードボード”。製作プロセスを物語る、その混沌としたコラージュのなかにはVivienne Westwoodを象徴するアイコニックなモチーフも顔を覗かせている。

MOODBOARD PRINT トートバッグ M ¥42,900

毎日携えるアクセサリーにこそ
ブランドを象徴するORBロゴの輝きを

島崎さんの買い物におけるルールは、いたってシンプル。「だいたいがひと目惚れで、迷ったものは買わないです」。そんな、直感に素直な彼女の心を動かしたのは、ORBブローチが飾られたクロコの型押しキーケース。重層的なペイントで陰影をつけたシャドウ加工により、クロコエンボスの立体感が美しく強調されたリッチ感のある仕上がりに加え、タッセルもアクセント。
さらに島崎さんが手にとったのは、ORBが立体的に表現されたVivienne Westwoodらしさあふれるネックレス。キュービックグラスに覆われた眩い煌めきと、内に潜むメタルの厳かな輝きとのコントラストが美しいデザインが魅力だ。

クロコエンボスキーケース ¥31,900

（上）CARMELO ネックレス ¥41,800
（左下）MAN. LONDON ORB SINGLE スタッズピアス（限定色） ¥15,400
（右下）LONDON ORB リング（限定色） ¥26,400
※ピアス・リングは6/16（金）発売

「注目を浴びるのは得意じゃない」
表現者として内に根ざした本音

クルーズ中も笑顔の絶えない島崎さん。現在の天真爛漫な雰囲気とは裏腹に、以前は“笑わない”イメージが先行していたと振り返る。「YouTubeを始めて実感したんです。コメント欄に『こんなに喋るんだ』とか『こんなに笑うんだ』っていう感想がいっぱい届いて。今までどう思われてたんだろうって(笑)」。さらに、数々の大舞台を経験してきた彼女は、そのキャリアからは想像もできないような一面を覗かせる。「ちっちゃい頃から内気な性格で、気にしぃなんです。弟とも歳が10個離れているからか、一人っ子気質で。集合写真も隅っこに居るようなタイプでした」。AKB48時代もセンターやソロを断り続けていたと明かす。「ステージにみんなが揃った状況で、真ん中に立つのが苦手なんです。緊張ともまた違うんですけど…『自分を見て見て！』っていう感情は人生においてないですね」。彼女の内に根ざす性分は変わらないのかもしれないが、満面の笑顔からはマイペースを貫くための控えめでタフなエネルギーが放たれていた。