COCO×THOM BROWNE｜自分らしさを彩る。春を待ちわびて

「これは原点だ」。
THOM BROWNEの起源を辿ったコレクション

「クラシックなプレッピースタイル」――ニューヨークを拠点とするTHOM BROWNE の2025年スプリングコレクションは、ブランドの特徴的な“らしさ”を復活させた過去と現在の対話に。プレッピーなカレッジスタイル、ミッドセンチュリーのモダニズム、そしてアスリートの精神……デザイナーであるトム・ブラウン氏自身の深く個人的なレンズを通した独創的なビジョンは、洗練された職人技によって見事にひとつになっている。
クラシックな格子柄やストライプ、手織りのマドラス、柔らかなコーデュロイなど、今季は遊び心のあるプロポーションや鮮やかな色彩、意外性のあるデザインのディテールをシームレスに取り入れ、クラシックなプレッピーライフスタイルに敬意を表した。それは、クラシックとカレッジのインスピレーションが融合された、THOM BROWNEというブランドの原点回帰。時代を超越した、挑戦的でモダンなスタイルは、彼の永遠のステートメントなのである。

「どうやって組み合わせれば、
“自分らしさ”が出せるか――」

昨年秋、THOM BROWNEのブランド20周年を祝うイベントが東京で開催された際、COCOさんはトム・ブラウン氏と初めて対面した。「すごく緊張したのですが、トムさんと少しだけお話しさせていただきました。細やかな部分にまでしっかりデザイン性があり、トーンをグレーにまとめているところなどがTHOM BROWNEの魅力だと思います」とCOCOさん。今日の撮影は、セルフスタイリングにて。クラシックな洗練タッチに魅せるショート丈の「クラシック ケーブル 4BAR Vネックベスト」に、オックスフォードコットンのシャツドレスを合わせ、グレーのミニスカートから見え隠れするシャツドレスのレイヤリングを楽しんだ。
「コーディネートをするとき、今の自分がどういう服を着たいかということを一番大切にしています。どうやって組み合わせれば、“自分らしさ”が出せるか――色や素材を工夫して、表現しようとしています。あえてスカートから出しているシャツの着方は私のお気に入り。THOM BROWNEらしく、グレーと白のコントラストを楽しみたかったんです」
彼女が手にする４バーストライプのミニトート（黒とグレーの２種）は、日本でのみ展開する限定アイテム。同デザインのミニカメラバッグ（黒とグレーの２種）も日本限定デザインだ。

トム・ブラウンの愛犬、“HECTOR”を象った
プレイフルでおしゃれな相棒

トム・ブラウンの愛犬、ミニチュアダックスフントの“HECTOR（ヘクター）”は、おそらくファッション界で最も有名な犬といっても過言でない。ブランド創設時より登場している愛犬を模った「HECTOR バッグ」は、THOM BROWNEを象徴するアイコンバッグであり、世界中で愛され続けてきた。HECTORのディテールを随所にあしらったジャケットやロングスカート、香り付きのおりがみセットなどさまざまなアイテムを展開している。
店内をクルーズ中にCOCOさんが心惹かれたのは、立体的なフォルムの赤と黒の「HECTOR コインケース」。愛用するバッグなどにチャームとして装飾すれば、遊び心あふれたファッションの相棒に。

「ファッションは、
“自由”であることが最大の魅力」

「私は幼い頃からずっと、原宿にある両親が経営しているヴィンテージショップにいることが日課でした。そこで出会う人たちが、みんなファッションを楽しんでいて！ いきいきして見えるんです。そういう環境だったこともあり、自然に私も服に興味を持ち始めました。ファッションは、“自由”であることが最大の魅力。自分が好きな色、好きな服で自由にコーディネートして、自分らしさを表現できるということが本当に楽しいんです。
『私もファッションを楽しみたい！』と思ったことがきっかけで、4歳からインスタグラムを始めました。当時は、両親と相談しながらインスタに載せるコーディネートを考えていました。それから９年が経った今でも大切にしている感覚は、“オリジナリティ”です。私にとって、オリジナリティ＝自由。自分の気分次第で、なんでも組み合わせることができるものの一つがファッション。この春は、デザイン性のあるスタイルに挑戦してみたいです。たとえば、極端に大きい服や小さい服を組み合わせて、コーディネートを楽しんでみたいなと思っています」

近日公開予定
COCO×MARC JACOBS｜ファッションも人生もDIYマインドを