オーディション番組「BOYS PLANET」から2023年に誕生した、第5世代K-POPグローバルボーイズグループZEROBASEONE。同年7月に発売されたデビューアルバムは初日で124万枚を突破し、発売初日にミリオンセラーという大記録を打ち立てるなど、瞬く間にスターダムを駆け上がる。メンバーのパク・ゴヌクさんが来日時に「JW ANDERSON」の春の新作を纏い、渋谷PARCO館内でファッションシューティング。20歳とは思えない、成熟した心のなかをたっぷり語ったインタビューにも注目。
- Photo
- Jun Yasui
- Stylist
- Ryu Sihyuk
- Hair
- Hwang Seung Jin
- Make
- Hwang Yeonjin , Kim Sehee
- Text
- Hisako Yamazaki
- Edit
- Mariko Araki , Naoko Kinoshita(RIDE)
「JW ANDERSON」が誘う、
奇想天外な夢の世界
「JW ANDERSON」のMen’s Spring Summer 2025 and Women’s Resort 2025は、「明晰夢(ルシッドドリーム)」をテーマに。夢のなかの風景、奇妙で不条理な理想を探求した。それは、半覚醒あるいは半睡眠状態の脳が想像する奇想天外で不条理な夢の世界。見る者を惑わせながら、着る人には現実感を与える服――そんな服が持つ二面性を魅力的な素材によって表現した。
「日本1stシングル『ゆらゆら -運命の花-』のジャケット撮影の際、JW ANDERSONのパンツを履かせていただいたんです。着てみるとパッと明るい雰囲気になり、とても楽しい気持ちになったことを覚えています。ワクワクするような要素が入った、ほかとはまたひと味異なる、差別化されたブランドだなと感じました」と、パク・ゴヌクさんはJW ANDERSONとの出会いを振り返る。今季の“夢”をテーマにしたコレクションにちなみ、最近見た夢について訊いてみた。
「夢というのは、無意識の中から出てくる現象だと思っているんです。自分がやりたいと思っていることや印象に残ったこと、願っていること、もしくは怖いと恐れていることとか……。自分の中ではっきりと認識できていないことが、夢として現れる。無意識の感情が突然、夢に出てきたりするから面白いですよね。最近、地元の友人と生まれ育ったホームタウンで一緒に遊ぶ夢を見ました。とっても懐かしい、思い出の場所で」
「ディテールに込めたさりげない遊び心が、
JW ANDERSONらしい」
ゴヌクさんが着用する英国建築をモチーフにしたインターシャのポロニットも、夢の中に出てくる奇妙でシュールな光景を描き出した一着。ひねりの効いたトップスには、今の気分にぴったりな色落ちしたダークグレーのワイドデニムをコーディネートした。
「メンズとレディースの両方を展開しているブランドということもあって、フィット感がとても良いです。また、実際に服を纏ってみると、シルエットがすごく今っぽくて! デニムの裾にさりげなくベルトがデザインされていたり、ディテールに込めたさりげない遊び心がJW ANDERSONらしいなと感動しました」とゴヌクさん。
バックル カフ デニムジーンズ ¥103,400、コンバット ブーツ ¥188,100
パク・ゴヌクに宿る
“強さ”と“弱さ”という不整合
「自分自身を色にたとえるならパープル。紫は赤と青が混ざってできる色ですが、一見すると“赤”と“青”って真逆な感じがしますよね。でもそれらが合わさったら、紫という美しい色になる――僕自身も、そんな相反する部分が合わさったような人間なんです。背も高いですし体も大きいから、ちょっと強い感じに見られるんです。メンバーも僕の第一印象は『怖かった』と言っていたほど(笑)。でも、こうやってみんなと一緒に過ごすうちに、涙もろい性格だったり……今では僕のちょっと弱い部分もみんな理解してくれている。強さと弱さという不整合が自分の中にあるから、僕はパープルだなって思うんです」
ゴヌクさんが手にする「ローファーバッグ」は、今季注目の新作バッグだ。クラシックなペニーローファーからヒントを得て、靴のディテールをバッグへと昇華させた。ローファーを再現したような、サイドに入れた手縫いのステッチという小さな遊び心が、スタイルにアクセントを生み出す。
「人生の学びには終わりがない」
20歳の彼が理想とする人間像
「僕が思う“かっこいい人”とは、ベテランさん。たとえばベテランの俳優さんなど、ひとつのことをずっと長くやっている方をとても尊敬します。長くやってきたということは、それだけ努力もしてきたし、それを証明できているということ。好きな仕事をやり続けることができるのは、とても祝福されたことだと思うんです。だから僕も長く活動して、“ベテラン”とみんなから呼ばれるような歌手になりたいと思っています。
僕は『マイ・インターン』という映画が、すごく好きなんです。リタイアされた男性が若い女性CEOのもとでインターンとして働く話なのですが、挑戦することをためらわない、その勇気が素晴らしいなと思いました。また、経験を積み重ねてきた人から、若い僕らが学ぶことはたくさんあり、またその逆に、人生経験が豊富な人であっても、何歳になっても新しいことを学び続けることができる……人生の学びには終わりがないということを、この映画が教えてくれたんです」
- ショップ名
- JW ANDERSON
- フロア
- 3F
- 電話番号
- 03-6277-5277
- 公式ブランドサイト
- https://www.jwanderson.com/jp
- 公式SNS
- Instagram(@jw_anderson)
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パク・ゴヌク(ZEROBASEONE)
2005年1月10日生まれ。グローバルボーイズグループデビュープロジェクト「BOYS PLANET」から誕生した第5世代K-POPボーイズグループZEROBASEONEのメンバー。2025年1月29日(水)にZEROBASEONE Japan1st EP『PREZENT』リリース決定。
Instagram(@zb1official)