今年2月、1年を通じて映画・テレビ界で顕著な活躍をした作り手や、将来有望な俳優を選出して表彰する「2025年エランドール賞」を受賞した俳優・若葉竜也さん。「信念やこだわりがあるものに惹かれる」と語る彼が、4月18日に渋谷PARCO 2Fにオープンした「COMME des GARÇONS」の大型複合ストアをショップクルーズ。若葉さんの生き方に大きな影響を与えた言葉や美しいものについて――人生で心が大きく突き動かされた、彼の信念を象るものへと迫ったインタビューも。
- Photo
- Sachiko Saito
- Stylist
- Toshio Takeda
- Hair&Make
- Fujiu Jimi
- Text
- Hisako Yamazaki
- Edit
- Mariko Araki , Naoko Kinoshita(RIDE)
感情を揺さぶる、新しさを宿す。
COMME des GARÇONSの大型複合ストア
「COMME des GARÇONS」の大型複合ストアが渋谷PARCOの2・3Fにオープン。2Fは「COMME des GARÇONS HOMME PLUS」のコレクションラインのほか「COMME des GARÇONS SHIRT」、「COMME des GARÇONS HOMME DEUX」といった幅広いメンズライン、ユニセックスラインである「BLACK COMME des GARÇONS」の展開も行う大型メンズショップに。3Fはウィメンズの複合ストアとして「COMME des GARÇONS」、「JUNYA WATANABE」、「noir kei ninomiya」などのウィメンズアイテムを取り揃える。
2F・3Fともに、川久保玲氏が総合ディレクションと内装デザインを担当。渋谷というZ世代が集まる街での新たな挑戦として生み出された空間は、インダストリアルなブリキの円柱が並ぶ、まるでミュージアムのようなムード。






“好き”の答えが、作り手にある――
それが、ファッションのいちばんの魅力
店内に足を踏み入れると、「COMME des GARÇONS HOMME PLUS」コレクションピースがアートのようにディスプレイされ、奥に進むとモノクロームのカラーパレットで統一された「BLACK COMME des GARÇONS」の世界が広がる。その横のドット柄のディスプレイには、今やお馴染みとなったハートのマークがアイコンの「PLAY COMME des GARÇONS」のTシャツやコンバースとのコラボレーションスニーカーが並ぶ……など、COMME des GARÇONSというブランドが拡大する多面的な世界観に驚かされる。同ブランドが大切にする“反骨精神”と“見たことないもの”を追求する信念や精神、バリエーション豊かな多彩な魅力に触れることができる圧巻の空間となっている。
「COMME des GARÇONS HOMME DEUX」は、1987年にビジネススーツのブランドとしてスタート。その後、時代とともに変遷を繰り返しながら今ではビジネススーツの枠を超え、デザインもアイテムも実に多彩である。セットアップに日本の伝統技術や独創的な発想を融合させ、トラディショナルなスーツを現代的に解釈。縫製は日本有数のファクトリーで行い、細部までこだわり抜かれた仕立てで世界中から高い評価を受けている。若葉竜也さんが着用するのは、ウールのスーツ生地を後染めにして、独特の色合いと風合いに仕上げたスーツ。着心地や機能性だけでなく、ボタン使いにCOMME des GARÇONSらしい遊び心を秘め「着たい」と想わせるシンプルな衝動をもたらす一着。
「このバッグは出張に便利そうですね」と、撮影中に若葉さんが気になって手に取った黒のバッグは、BLACK COMME des GARÇONSのナイロンのトートバッグ。内側にジップ付きポケットが備わり、デイリーユースから小旅行までと機能性を兼ね備えたミニマルな強さと美しさを宿している。
「僕はファッションを通して、人と知り合っていくことが圧倒的に多かった。年齢を重ねて、いろんな服と触れ合っていく中で、『なぜこの服が好きなのか?』という考えを突き詰めていくと、それを作っている人たちに魅力があった。“好き”の答えが、作り手にある――それが僕にとって、ファッションのいちばんの魅力なのだと思います。今日着ている私服も、好きな人たちと好きなことをやっているブランド。他にも僕の好きなブランドの人たちは自分たちの仲間が得意だからという理由で、けん玉まで作っているんです(笑)。大人が本気で遊んで、それを仕事にしているのがかっこいいなと。
信念やこだわりがあるものに惹かれるから、今日撮影で見つけた『BLACK COMME des GARÇONS』のトートバッグ、すごくいいなと感じました。自分自身のライフスタイルとも密接に関わることができるアイテムだと思って」



(右)ショルダーバッグ ¥36,300/BLACK COMME des GARÇONS









『芝居とかどうでもいいから、
お前が生きてきた時間を見せてくれ』
「自分が納得していないことをやりたくない、というだけなんです」。ふと漏らしたその言葉は、若葉竜也という表現者の生き方を物語る。役柄の繊繊な感情をリアルに表現し、嘘を嫌う姿勢――2025年のエランドール賞を受賞するなど、彼の稀有な表現力に注目が集まる。
「16歳の頃、初めての映画撮影で監督に言われた『芝居とかどうでもいいから、お前が生きてきた時間を見せてくれ』という言葉が今でもずっと忘れられず、心に残っているんです。芝居にこだわるのではなく、自分が生きてきた実感が欲しい。それをフィルムに焼き付けたいんだって――それを聞いたとき、なんか肯定された感じがして『そうだよな』って腑に落ちて。それが今も自分のスタイルになっている気がします。そこから、自分の生活を大事に生きたいと思うようになった。映画や芝居が命とは全然思ってなくて、毎日の生活、家族や友達…自分にとって大切な人と一緒にいる時間を守るために俳優をする。誰かのために働いているほうが、自分には合っているから。監督のその言葉に、ずっと突き動かされている感じがありますね」



心の中にある“信じているもの”――
突き動かされる衝動と、そのピュアな美しさ
10代の頃からカメラをいじるのが好きだという若葉さん。Instagramには、彼が見た風景をフィルムに収めた写真の数々が、まるで日記のように綴られている。
「最近、昔使っていたフィルムカメラを実家から引っ張り出して。それで写真を撮って、なんとなく現像してみたんです。その色とか、今のデジタルではなかなか再現できないような質感に異様に惹かれました。『やっぱりいいな』って。昔に比べたらフィルムの値段は高くなっているし、写真がちゃんと撮れているのかもわからないし、暗いところだと撮れない……とか、デジタルに比べてフィルムだとやっぱり『無駄だな』と思うところがあるんです。でも、その無駄なことにお金と時間をかけて、じっくり対峙するということに今、あらためて魅力を感じています」
若葉さんが最近、「美しいな」と感じたこと。それはピュアなものに出会った瞬間に訪れた。
「知り合いのアパレルで働いている方が、もともと役者になりたくて東京に来た。結果的にあまりうまくいかなくて、知人のショップで働くことになって。そこで買い物をしていたとき、たまたまふたりになったタイミングがあって『役者は諦めたんですか?』と訊いたら、すごく強い言葉で『諦めたと言ったら嘘になります』とおっしゃって。誰にも見せないけれど、消えていないその信念みたいなものにぐっときたんですよね。すごくピュアなものに出会ったというか。人には言わないけれど、心の中にしっかり持っている“信じているもの”に触れ、すごく美しいなと思ったんです。そういうものが自分にあるのかわからないけれど、自分では発見できない部分かもしれないですよね。もしかしたらそれは、自分自身も向き合いたくない部分かもしれないし。意外と、人に見透かされるものがいちばんピュアだったりするのかなとは思いますね」


- ショップ名
- COMME des GARÇONS
- フロア
- 2F
- 電話番号
- 03-6416-1798
- 公式ブランドサイト
- https://www.comme-des-garcons.com/

5/22(木)公開予定
若葉竜也×COMME des GARÇONS|自分らしさで服を纏い、自分らしく自由に生きる
PRESENT
若葉竜也さんサイン入りチェキを抽選で4名様にプレゼント。
2025年5月15日(木)~5月29日(木)の期間中、渋谷PARCO公式SNSにてプレゼントキャンペーンを開催いたします。
下記方法にてプレゼントへご応募ください。
①Instagram(@parco_shibuya_official)、X(@shibuya_parco)公式アカウントをフォロー
②5月15日にUPされた若葉竜也さんサイン入りチェキプレゼント対象投稿に、Instagramから応募の場合「いいね!」とコメントをお願いします。Xから応募の場合、リポストをお願いします。
ご参加いただいた皆さまの中から、抽選で計4名様(Instagram 2名様・X 2名様)にプレゼントいたします。
ご当選の方へDMにてご連絡致しますので、ご応募されるSNSのアカウント(渋谷PARCO公式 Instagram・X)のフォローをお願いいたします。
※各アカウントからの応募はお一人様それぞれ一回限りといたします。
※アカウントが非公開設定の方、フォローが外れている方は抽選対象外となります。
※既にフォローいただいている方も対象の投稿にコメントもしくはリポストで抽選参加となります。
※当選の権利はご当選者様本人のものとし、第三者への譲渡(有償・無償を問わない)・換金を禁止させていただきます。
※DMの開放および応募期間以降も渋谷PARCO公式アカウントのフォローをお願いいたします。
<当選発表>
厳正なる選考の上、2025年6月上旬頃、当選者にのみInstagram・Xのダイレクトメッセージにてご連絡し、賞品の発送をもって当選に代えさせていただきます。また、賞品の発送は2025年6月中旬頃を予定しております。諸事情により多少前後する場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※期日内にダイレクトメッセージへの応答のない方・当選連絡後、住所等の情報のご提供のない場合は、当選が無効となります。
※当選された方から提供いただきます個人情報は、本キャンペーンの当選のご案内・賞品発送にのみ使用いたします。
※当選理由についてのお問合せは一切受け付けておりません。
※ソーシャルメディアの運用を妨害する行為、趣旨に反する行為、弊社が不適切を判断する行為は禁止致します。
※当キャンペーンはMeta社Instagramとは一切関係ありません。
※本キャンペーンは、予告なく変更・中止する場合がございますので予めご了承ください。

若葉竜也
1989年6月10日生まれ、東京都出身。2016年公開の映画『葛城事件』で注目を集め、第8回TAMA映画賞・最優秀新進男優賞を受賞。2021年『街の上で』で映画初主演。2024年にドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』で第120回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞・最優秀助演男優賞、東京ドラマアウォード2024・助演男優賞、第49回エランドール賞・新人賞を受賞。主な出演作として、『愛がなんだ』(2019年)、『市子』(2023年)、『ペナルティループ』(2024年)、『ぼくのお日さま』(2024年)、『嗤う蟲』(2025年)など。冨永昌敬監督による、“京都愛”が強すぎる主人公が巻き起こす大騒動を描いた映画『ぶぶ漬けどうどす』が、2025年6月6日(金)より全国公開される。
Instagram(@ryuya_wakaba.official)