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菊乃×LOEWE Perfumes|感性を育む、直感で惹かれる瞬間と香りの記憶

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菊乃×LOEWE Perfumes|感性を育む、直感で惹かれる瞬間と香りの記憶
菊乃×LOEWE Perfumes|感性を育む、直感で惹かれる瞬間と香りの記憶

日常の中でふと心奪われる瞬間や、香りが呼び覚ます記憶は、私たちの感性を静かに育んでくれる。渋谷PARCOに今年5月にオープンした「LOEWE Perfumes」では、香りとアート、空間が融合し、五感を刺激する特別な体験が待っている。ショップを訪れた菊乃さんが見つけたのは、日常のさりげない瞬間に現れる美しさと直感で惹かれるフレグランス。導かれる瞬間と香りの記憶が紡ぐ、感性の旅路へ。

Photo
Yoko Kusano
Hair
HARA
Make
Boyeon
Text
Hisako Yamazaki
Edit
Mariko Araki、Kaori Tanno(RIDE)

五感で旅する、香りとアートの世界。
渋谷PARCOに「LOEWE Perfumes」がオープン

今年5月、渋谷PARCO 2Fにオープンした「LOEWE Perfumes」は、香りと空間、アートが一体となり、訪れる人の五感を優雅に刺激する特別な場所。店内に足を踏み入れると、植物学者のアーカイヴからインスパイアされた磨き上げられた木材や釉薬が施された陶器など、天然素材の温かみが織りなすインテリアが迎え入れ、香りの世界へと静かに誘ってくれる。フレグランスコレクションは、全9種のフレグランス・ファミリーからなる“自然”にインスパイアされたカラフルなコレクション「LOEWE Botanical Rainbow」をはじめ、花やハーブの香りをライフスタイルで楽しめる「LOEWE Home Scents (ロエベ ホーム センツ)」、無数の感情やムードを表現する香りや、ロエベが生まれた街・マドリードを舞台にした「LOEWE Un Paseo por Madrid(ロエベ ウン パセオ ポル マドリード)」まで、多彩なラインナップが揃い、視覚と嗅覚の両方で魅了する。渋谷の喧騒からわずかに離れたその場所で、香りとデザイン、アートが織りなす五感の旅が静かにはじまる。

日常に溶け込む香り、
記憶を彩る香り

ショップには、香りの世界をライフスタイルで楽しめる多彩なアイテムが揃っている。菊乃さんのプライベートでも馴染みのあるフレグランスは、マドリードの街と人の記憶を香りに映し出す「LOEWE Un Paseo por Madrid Doré(ロエベ ウン パセオ ポル マドリード ドーレ)」。マドリードを象徴するモダニスト映画館「Doré cinema」のアーカイヴ上映から着想を得た香りは、パチュリとバニラなどのフローラル・ウッディノートだ。また、「LOEWE Home Scents(ロエベ ホーム センツ)」からこの秋に発売されたばかりの「Palo Santo(パロ サント)」のキャンドルを手に持った瞬間、「とてもいい香りですね」と目を閉じて、その深く澄んだ香りに静かに身を委ねた。

「私は土や木の香りのような、ウッディで深みのあるスモーキーな香りが好き。パロサントは家でもよく使っていて、掃除機をかけた後に部屋に回して焚いたりしているので、すごく馴染みのある香りです」

香りには人の記憶や感情を鮮やかに呼び覚ます力があると言われるが、彼女はどんな思い出と結びついているのだろうか。
「やっぱり昔付き合っていた人の香水は、いちばんよく覚えてますね。道でその香りとすれ違うと、『懐かしいな』って思い出したりします。自分が昔つけていた香りをたまにつけてみることもあるんです。私はあまり香水を頻繁には変えず、使い始めたら何年もずっと同じものを使います。それぞれの香りに思い出が刻まれていて、行った場所や食べたものまで、ふと思い出したり。だから、あの頃は若かったな、もっとアクティブに動いていたな、夜に遊びに出かけるときは必ずこの香りをまとっていたな――そんな思い出が香りとともに鮮やかによみがえります」

「Palo Santo」キャンドル スモール ¥14,300、「Palo Santo」キャンドル ミディアム ¥34,100

自分をみつめる時間が人生を豊かにする。
菊乃が語る、自己理解と幸せのかたち

菊乃さんは自分自身と向き合う時間を大切にしている。ジャーナリングは日々の習慣というより、思いついたときに自然に行うもので、もう5年近くも続けているそう。「ジャーナリングは毎日ではないですが、思いついたときにするようにしています。ひとりの時間も好きで、車を運転しているときも、いろんなことを考えたりします。自分にフォーカスを当てて、集中できている方が調子いいんです。運動することで、自分自身の体と向き合うことも同じで」

彼女にとって自分自身と向き合う時間は、自己理解や成長のための大切なプロセスでもある。「心理学の本を読んだりもします。もっといい人間になっていきたい、自信を持ちたいというのがあって。それによって、周りの人のことも大切にできるようになると思うんです。何年後にこうなっていたいという具体的な目標はないですが、昔に書いたものを見直してみると成長を感じられることもあって」

では、彼女が理想とする自分像とは何か――。
「人としてどうありたいというよりは、自分が心から幸せだと思える瞬間が多いほうがいいなと思います。朝早く起きて散歩できる時間、自然に触れられる環境、自由に時間が使えることなど……そうした些細な日常の中で、幸せを感じられる瞬間を大切にしたいなと」

女性板前の所作に心を奪われて。
日常の中の美しさ。直感で惹かれる瞬間

日常の中で出会う直感的な美しさや個性の輝きに心が動かされる…それは、彼女のセンスをかたち作るエッセンスに。最近、菊乃さんが直感的に惹かれたのは女性の板前さんが握るお寿司との出会いだったという。

「女性の板前さんがいるお寿司屋さんへ行きました。初めての体験で、その方が握るお寿司はとても美味しく。所作もすごく繊細で、目の前で握っている姿はまるで女神様みたいで、幻を見ているような感覚にもなり。白い板前着に白い手肌が映えて、お寿司が次々と出てくる様子があたかも彼女の作品を見ているようで、本当に美しかったです」

では、彼女が「美しい」と感じる人とはどんな人なのだろうか。
「ユニークで面白い人ですね。かっこつけてなくて、話していても面白い人、作っているものが面白い人。そして、ちゃんと自分のスタイルを持っている人。そういう人は自然に美しく見えます」

ショップ名
LOEWE Perfumes
フロア
2F
電話番号
080-4878-8864
公式ブランドサイト
https://www.perfumesloewe.com/

 

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菊乃

1990年10月5日生まれ、東京都出身。写真学科を専攻後、サンフランシスコやロンドンでデザインを経験し、2015年に自身のブランド「PURPLE THINGS」を設立。ジェンダーレスな感性とリラックス感を融合させた服づくりで注目を集め、自身のYouTube「STAY IN BED」を配信するなど、活躍の場を広げている。
Instagram(@kiki_sun

 

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