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Interview 髙橋海人×KIM DONG HEE|素顔と感性、そのあいだに

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Interview 髙橋海人×KIM DONG HEE|素顔と感性、そのあいだに
Interview 髙橋海人×KIM DONG HEE|素顔と感性、そのあいだに

表現するフィールドも、育ってきた場所も異なるふたりが、27歳の今、東京で出会った。9月11日より渋谷PARCOのPARCO MUSEUM TOKYOで初の個展「不思議なセロル展 created by 髙橋海人」を開催中の髙橋海人。そして、9月12日より同館GALLERY X BY PARCOで、初の公式写真集『Unscripted Days』の発売を記念した写真展「Unscripted Days —ソウル、台本のない5日間」を開催中の韓国俳優キム・ドンヒ。
同じ渋谷PARCOで、ほぼ同時期に展覧会を開くことになった彼らは、ともに1999年生まれの27歳。初めて顔を合わせたこの日、互いの作品への印象から、仕事の向き合い方、大人になっても持ち続けたい好奇心まで、思いがけず深いところへ。東京とソウル、それぞれの場所で歩んできた同世代のふたり。その感性が交わった、束の間の対談。

Photo
Takahiro Mizushima
Stylist
Chihiro Tan(YKP)|髙橋海人
Stylist
Kim Chan-ryong|KIM DONG HEE
Hair&Make
Yuuki Deguchi|髙橋海人
Hair&Make
Hwang Eun-ji|KIM DONG HEE
Text
Hisako Yamazaki
Interpreter
Chusei
Edit
Mariko Araki、Hanako Fujita

27歳同士、はじめまして。
東京で出会ったふたり

2026年9月、渋谷PARCOで奇しくも同じ時期に展覧会を開催することになった、髙橋海人さんとキム・ドンヒさん。髙橋さんは、自身が生み出した不思議な生きもの“セロル”の世界をイラストや立体、空間へと広げた初の個展「不思議なセロル展 created by 髙橋海人」を9月11日から28日(月)まで渋谷PARCO 4F・PARCO MUSEUM TOKYOにて開催。
一方、韓国を拠点に俳優として活躍するキム・ドンヒさんは、ソウルで過ごした“台本のない5日間”を切り取った初の写真集『Unscripted Days』の発売を記念した写真展を9月12日から28日(月)まで渋谷PARCO B1F・GALLERY X BY PARCOにて開催する。そこに映し出されているのは、役を離れた時間に見せる、ありのままの彼の姿だ。
そして、もうひとつの偶然が。それは、ともに1999年生まれの同世代であること。それぞれ異なる場所で、音楽や芝居、アートと向き合ってきた彼らが、同時期に渋谷PARCOで展覧会を開催するという縁から、この日初めて顔を合わせることに。急遽来日したドンヒさんを迎え、同世代の表現者による対談が実現した。

—— 髙橋さんとドンヒさんは今日が初対面ですが、お互いにどんな第一印象を持ちましたか?

髙橋海人(以下、髙橋) すごく誠実そうな方だな、というのが第一印象です。日本にはプライベートでも来るとおっしゃっていたので、今度は日本のおいしいところに一緒に行けたらいいなと思いました。

キム・ドンヒ(以下、ドンヒ) 髙橋さんは、周りの人にすごくいいエネルギーを与える魅力を持っている方だと思います。隣にいると自然とこちらまでハッピーになれるというか。一緒にいたら、楽しいことがたくさん起きそうな雰囲気を、今日一日で何度も感じました。それに、すごくいい人なんだろうなということも伝わってきました。

髙橋 嬉しいです(笑)。

—— 髙橋さんから「日本のおいしいところに一緒に行きたい」というお話しがありましたが、もしふたりで東京を過ごすなら、ドンヒさんはどんなところに案内してもらいたいですか?

ドンヒ 僕はもう、一生懸命についていければ(笑)。

髙橋 でも正直、僕も東京出身ではないので、最近になってようやく東京のおいしいお店をいろいろ知るようになったんです。だから、そのとき自分の中でいちばんトレンドになっているお店に一緒に行ってみたいですね。

表現の奥にある、本当の自分
ふたりが見つめる“素顔”と“感性”

—— 今回、おふたりはほぼ同じ時期に渋谷PARCOで展覧会を開催します。ドンヒさんの写真展は、“台本から離れた時間”をテーマに、俳優として役を演じているときとは異なる、ありのままの姿を捉えた写真集『Unscripted Days』がベースになっています。
一方、髙橋さんはご自身の中から生まれた“セロル”の世界を表現した展覧会。一見異なるようでいて、どちらも“自分自身から生まれた表現”という共通点があるように感じます。ドンヒさんは、「写真集の中で飾らない自分自身を見せることは想像以上に難しかった」とお話しされていますが、完成した写真集を見てどう感じましたか?

ドンヒ もっと自然体な姿をたくさん残したいと思っていたんです。でも、やっぱりカメラを意識してしまったみたいで(笑)。完成した写真を自分で見ると、「すごくカッコつけているな」って(笑)。

—— 写真集の中のエッセイにあった、「僕が見せたい自分と、他人が見たい自分が違うときがある」という言葉が印象的でした。それでも今回、“俳優キム・ドンヒ”ではなく、もっと素の自分を見せたいと思ったのはなぜでしょう?

ドンヒ 今回はもっと“人間キム・ドンヒ”としての姿を写し出したかったんですよね。作品の中のキャラクターとしてみなさんに近づくのではなく、ひとりの人間として、ファンのみなさんにもっと近づきたい。もっとナチュラルで自然体な自分を見てもらいたい、という気持ちがあったんだと思います。

—— 髙橋さんも、そんな違いを感じることはありますか?

髙橋 あります。芸能活動をしている人に限らず、みんなそういう部分を持っている気がします。「自分って、人からはこんなふうに見えているんだ」って、自分が思っている自分と違うことって意外と多い。だから全部知ってもらわなくてもいい、自分のことを少しでも知ってもらえたらいいのかなって。
そういう意味では、この写真集を通して初めて見えてくるドンヒさんの一面もあると思います。こうやってページをめくって見ていると、今日まだ少ししか一緒に過ごしていない僕でも、「こんな表情するんだ」って思う写真があるんです。今ここにいるドンヒさんとも全然違う表情があったりして。そういう発見が絶対にあると思うし、ファンの方にとっては特に楽しいだろうなって思います。


—— ドンヒさんは、髙橋さんが生み出した“セロル”という生きものや、その世界観をどのように感じましたか?

ドンヒ まず、同い歳の髙橋さんからこういうアイデアが生まれたこと自体が、すごく不思議で面白いなと思いました。それに、アイデアがあったとしても、それを実際に形にするのはとても難しいことだと思うんです。それをこんなにカッコよく実現していることが本当にすごいと尊敬しますし、僕自身も学ぶところがあるなと感じました。僕も何かこういうことをやってみたくなりました。(しばらく考えて)でも、僕にはできなさそうです(笑)。絵があまり描けないので。髙橋さん、本当に絵が上手です。

髙橋 いやいや、全然でございます(笑)。









「一日30時間ほしい」「童心を失いたくない」
27歳のふたりが大切にしていること

—— おふたりは同じ27歳。20代は、大人としての感覚が芽生える一方で、10代の頃から持っているピュアな部分もまだ共存している時期なのかなと思います。今、どんなことを感じながら日々を過ごしていますか?

髙橋 少しずつ、自分のやりたいことを表現しやすくなってきた時期なのかなと思います。だからこそ最近は、ずっと「時間が足りない」って思っていて。どうにか一日を30時間に伸ばせないかな……(笑)。やりたいことも、実現したいこともどんどん増えていくし、考える時間も増えていく。本当に24時間じゃ足りないんですよ。あと6時間だけでいいから伸ばしてほしい(笑)。大人になるにつれて、一日が本当にあっという間になってきて。今日も「もう夜!?」って。それはすごく感じるようになりました。

ドンヒ 僕は、子どもの頃から持っている心を、ずっと失いたくないなという気持ちがすごく強いんです。純粋な気持ちをずっと持っていたい。好奇心が旺盛で、「なぜだろう?」と疑問に思うことが多いんですが、それは俳優としても大切なことだと思っています。どんな役と出会っても、その“?”を持ち続けることで、より深く人物を理解して、役を作っていけると思うので。もちろん、これから年齢を重ねながら成熟していきたいと思います。でも、分別を持たなくていいときまで、大人になりすぎたくはないですね。

同世代だからこその話が続くなか、髙橋さんからドンヒさんの普段の生活についてこんな質問も。

髙橋 食事は制限したりするんですか? ドラマや映画を撮っているときは、役作りもあると思いますし。でも、韓国はおいしいものがいっぱいあるじゃないですか。そいうの、我慢できるのかなって(笑)。

ドンヒ はぁ……(ため息)。それがいちばん大変です(笑)。僕、食べた分だけ太る体質なんですよ。

髙橋 そうなんですね。一緒、一緒です!

ドンヒ 今はなるべく炭水化物を摂らないようにしているので、その分、お肉をすごくたくさん食べます。ひとりでサムギョプサルを600〜800グラムくらい食べることもあって(笑)。最近、健康診断を受けたら、お肉を食べすぎてコレステロールが上がってしまって。

髙橋 それは、ちょっと大変ですね(笑)。

ドンヒ お肉と炭水化物、このふたつのバランスをとるのがすごく難しいです(笑)。今度、ソウルに遊びに来てくれたら、おいしいものをぜひ一緒に食べたいです!

髙橋 じゃあ、大きくなる覚悟で行きます!(笑)

—— ドンヒさんから、髙橋さんに聞いてみたいことはありますか?

ドンヒ 髙橋さんはいろんなお仕事をされていると思うのですが、すべての仕事を終えて家に帰ったとき、ふと虚無感のようなものに襲われることはありませんか? 髙橋さんは、そういう時間をどうやって乗り越えていますか。

髙橋 仕事を終えて家に帰って、「ああ〜」ってなる感じですよね。僕は、ご飯です(笑)。あとは映画を観たり、音楽を聴いたり、ゲームをしたり。特にゲームは、頭ごと自分の知らない世界にトリップできる感じがするので。ゲーム、やりますか?

ドンヒ ゲームすごく好きです。「ゼルダの伝説」をやったり。

髙橋 ゲームだったら、実際に会わなくても通信できるから、遠く離れていても友達でいられますね。

髙橋海人×キム・ドンヒ。同世代だから響き合うもの
ここから始まる新しい友情

—— 髙橋さんが大切にしている感覚が「ワクワクする気持ち」ということを伺ったことがあります。ドンヒさんにとって、ワクワクする気持ちが生まれるのはどんなときですか?

ドンヒ 新しい役に出会ったときが、いちばんドキドキすると思います。今でも、初めて演技を習った頃にやっていたトレーニングを、友人たちと集まって続けているんです。毎週そこへ行くたびに緊張するし、ドキドキする。いまだに人前で演技することには怖さがあります。でも、それをやり遂げたときに訪れる喜びやカタルシスがある。その感覚が、僕がこの仕事をする原動力になっているのかなと思います。
少し不思議なんですけど、その緊張感があることで「自分は生きているんだ」と感じられるというか。それに、緊張するからこそ「もっと上手くなりたい」という欲が途切れずに自分の中に生まれてくる。それがすごくいいことだと思っています。そういう気持ちを表に出すことはあまりないんですけどね。

—— もしふたりがドラマや映画で共演するとしたら、ドンヒさんは髙橋さんとどんな役を演じてみたいですか?

ドンヒ 共演できるというだけで、想像したらすごく楽しそうです。髙橋さんは体を使うのが上手そうなので、アクションもすごく似合いそう。でも一方で、作品で演技している姿を見ると、どこか悲しみを秘めたような瞳も印象的でした。そういう哀愁のある表情を含めて、どんなキャラクターでも上手に演じられる方なんじゃないかなと思います。

—— 「悲しみを秘めた瞳」というのは、髙橋さんの出演作品を観て感じたのでしょうか?

ドンヒ はい。作品の演技を観て感じました。

—— なるほど、だから“セロル”も涙を溜めた瞳が印象的なのかもしれませんね。

髙橋 あはは(笑)。

—— 髙橋さんは普段から渋谷PARCOによく足を運ぶそうですが、もしドンヒさんとふたりで“PARCOツアー”をするとしたら、どこへ連れて行きたいですか?

髙橋 地下1階のハンバーグ屋さん! すごく肉汁が出てくるハンバーグのお店があるらしくて、僕もずっと気になっているんですよ。前を通るたびに「行きたい、行きたい」って思っているところで、一緒に行きたいですね!

ドンヒ 僕たちの展覧会は開催期間も重なっているので、その間に一緒に行ける機会があったら嬉しいですね。

—— 今日初めて会って、こうしていろんなお話しをしてみて、お互いの「素敵だな」と感じたところを最後に教えてください。

ドンヒ 幼い頃から活動してきたこともあって、親しくしている人たちは年齢の離れたお兄さんたちが多くて。俳優の中にも同じ歳の友達が不思議とあまりいないので、今日こうして意義深いご縁で、同級生の友達ができてすごく嬉しいです。髙橋さんに、さらに大きな魅力を感じました。

髙橋 ありがとうございます。僕は最初にお話しした印象と変わらず、質問にお答えする姿を見ながらずっと、誠実な方なんだなって思っていました。物腰も柔らかいし、すごく謙虚で。そういう姿勢は僕自身も大切にしたいと思っていることなので。
それに、同世代の方がどんなことを考えながら仕事をしているのか、仕事に対する考え方や向き合い方を聞けたこともよかったです。今日、ドンヒさんと話して、「自分も頑張ろう!」ってすごく刺激を受けました。

 
■髙橋海人さん / キム・ドンヒさん着用アイテム
すべてETRO
※渋谷PARCOではお取り扱いしておりません。

Information

個展「不思議なセロル展 created by 髙橋海人」
https://art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=1982

会期
2026年9月11日(金)~9月28日(月)
※入場は閉場の45分前まで/最終日は18:00閉場(17:15最終入場)

会場
PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)

入場料
2,200円(税込)《入場特典つき》

主催・制作
パルコ

企画
髙橋海人

——



写真展「Unscripted Days —ソウル、台本のない5日間」
https://art.parco.jp/galleryx/detail/?id=1999

会期
2026年9月12日(土)〜9月28日(月)
※入場は閉場の30分前まで/最終日は18:00閉場(17:30入場締切)

会場
GALLERY X BY PARCO(渋谷PARCO B1F)

入場料
500円(税込)

主催
neos Entertainment、パルコ

協賛
TURTLES

髙橋海人

1999年4月3日生まれ、神奈川県出身。2018年、King & PrinceのメンバーとしてCDデビュー。俳優としても活躍しており、数々の話題作に出演。美術展でアンバサダーとナビゲーターを務め、グローバルブランドアンバサダーを務めるラグジュアリーブランドで自身の描いたアイテムを発売するなど、独自の感性を持つアーティストとして、活躍の場を広げている。
Instagram(@kaito.takahashi_1999

KIM DONG HEE

1999年6月13日生まれ、韓国出身。2018年、ウェブドラマ「A-TEEN」のハ・ミン役で俳優デビュー。同年に出演したドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」で注目を集め、「A-TEEN2」を経て、20年には世界的にヒットしたドラマ「梨泰院クラス」でチャン・グンス役を演じる。Netflixシリーズ「人間レッスン」では主人公オ・ジス役を務め、繊細さと危うさを併せ持つ人物を演じた。23年には映画『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』に出演。26年5月には日本公式ファンクラブ「D:EAR」をオープン。同年7月25日には、東京・浅草橋ヒューリックホールで「2026 KIM DONG HEE TOKYO FANMEETING‘Dear, Again’」を開催するなど、日本での活動にも力を入れている。
Instagram(@kim_d.he

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