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COLUMN NEW

COLUMN:

2020あったかコラムA to Z(3)

Edit Gabin Ito、 Toshiko Nakashima  text Gabin Ito(ガ), Shinya Yashiro(や)、Chika Goto(ご)、 Toshiko Nakashima(な)  illustration Hagie K   assit Rina Iwamoto

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N

NIGHTMARE
悪夢を見るより長い幸せな睡眠を

「コロナ禍で悪夢をたくさん見るようになった」という声をちらほら見かけた。そりゃそうだよな〜と思いつつ、ちょっと調べてみたら、これは意外にもいい話の部分もあったのよね。もちろん、夢は現実世界で起こったことを映し出す鏡で、大規模な災害などが起こると、悪夢を見る人は増える。地震なんかの災害の場合、震源地からの近さと悪夢とははっきりと関連があるらしい。だけど、コロナの場合は別の側面があったみたい。それは単純にステイホームで、ずっと家にいて、出勤がないのでアラームをセットしなかった結果、たくさん寝て、自然に起きるまで寝ていたら、夢自体を覚えていることが多くなったというお話。悪夢だけがピックアップされがちだけど、たっぷり寝て夢を覚えていることが増えたと。コロナが去ってもゆっくり寝たいぜ。(ガ)

「新型コロナで奇妙な夢や悪夢を見る人が増加、理由と対処法は」

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Photo:Reuters/AFLO

O

ONLINE
ライブの新しい可能性

ライブという大きな収益源が封じられてしまった音楽業界。当初は無料で配信されることの多かったオンラインコンサートも、季節が進むにつれて有料配信のものが増え、リアルコンサートに迫る額のチケット料金の公演も次第に見かけるように。本来の会場のキャパを遥かに超えた数と地域の観客に視聴され、SNSのワールドトレンドを一色に染めた化け物級の公演も出現。音楽を購入する文化が浸透していないタイで成功を収めた有料のオンラインフェスでも、観客と会場を繫ぐ配信ならではの演出が話題を呼びました。音楽ファンのストリーミングコンテンツに対する意識が変わるスピードは想像以上に速いわけで、ピンチが限界を取っ払うことってあるんだなと。ライブビジネスの益々の多様化と成長を願いつつ、リアルのライブ会場にも早く行けるようになりたいところです。(ご)

「BTS、オンライン・コンサート【BTS MAP OF THE SOUL ON:E】を全世界191地域・99万3,000人が視聴」

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P

PARADE
これもデジタルファッションショー♡

全世界各都市の2021/SSのファッション・ウィークがデジタル配信だらけに! 突然の状況に各ブランドとも知恵を絞ったトンチ映像合戦に突入。映像マニアにとっては、この降って湧いた状況は願ってもないもの。世界中の最先端映像作家たちがこぞって参戦していて、たいへん楽しませていただいた。VR/ARあり、アバターに着せたり、3Dスキャンしたものあり、26台のiPhoneをリング状に配置したバレットタイム映像など、まさに映像祭りじゃ〜という状態。テックな映像ばっかりってわけでもない。モスキーノは、昔ながらの操り人形でショーの準備からランウェーの一部始終を作り上げていてかわいいのなんの。デジタル配信によって、ファッション界のガチガチのヒエラルキーとは関係なく、誰もがかぶりつきで新作を見ることができたのもコロナ期の良き思い出。(ガ)

「Moschino Spring Summer 2021 collection」

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Q

QUARANTINE
2020も「ワザー!」で笑う

コロナに対応した広告表現もニョキニョキとたくさん登場しましたね。ポカリスエットの合唱スタイルのCMが突然撮影できなくなって、自撮りベースの展開となったのはフレッシュでした。一方で何もかもZoom風マルチ画面になって急速に食傷気味になったのも記憶に新しいところですね。もはやマルチ画面のネタを見るだけで頭痛するようになってしまいました。そんな中、米国のバドワイザーが1999年に放映した名作「What’s up?」という、とにかくだらだらしたCMがまったく同じ映像のまま最新技術で別のセリフの「自宅待機ネタ」になったことには驚きましたわ。コロナによって、クリエイターの力量の差がアリアリと。(ガ)

『「ワザー!」で全米を笑わせたバドワイザーのCMが新型コロナ騒ぎで戻ってきた』

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YouTube(重盛さと美feat.友達 TOKYO DRIFT FREESTYLE)より

R

RAP
ラッパーたちもインダハウス

外出自粛期間中、ヒップホップ好きの間でにわかに話題になったのは、2006年公開の映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』のTERIYAKI BOYZによる主題歌のトラックに乗せてラッパーたちが“在宅ラップ”を披露するハッシュタグ「#TOKYODRIFTFREESTYLE」。アジア発のヒップホップレーベル「88rising」を中心に始まったこの動きは波及して、日本からはANARCHYやAwich、果ては重盛さと美も参戦。多様なラップスタイルも面白いけど、単純にアーティストたちがどんな家でどんなモノに囲まれて暮らしてるのか覗き見できるってちょっとご褒美感あったよね(テレビに遠隔出演する芸能人然り)。(ご)

『【コラム】ラッパーが繋ぐ「TOKYO DRIFT FREESTYLE」〜BARKS編集部の「おうち時間」Vol.035』

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SHOTEN
『笑点』はやっぱり最高

最初は試行錯誤だったテレビのリモート番組だが、作る方も見る方もだいぶ慣れてきた。漫才の2人組の間にもアクリルのパーティションが入る時代、どつき漫才の「カミナリ」のまなぶくんは自分の手をみずから叩く「セルフつっこみ」を考案、「トム・ブラウン」のひろきはみちおに長〜い腕の形をしたツッコミ小道具で「ダメーーーッ!」と叫んでいた。しかしお笑い老舗の『笑点』はぶっちぎりだった。見てこの画面! 視聴者がSNSで「遺影って言うな」と盛り上がっているところに、ちょうど誰かのリモート画面から救急車の音が…。「つまんなかったらコンセント抜くからな」とは、コロナ禍お笑い界のたぶん最高点の決め台詞。(な)

「笑点」まとめ記事

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© kyodonews/amanaimages

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TRADITION
伝統が革新に裏返るとき

無病息災という言葉が持つ意味が、単なる長生きからちょっと変わってしまった気がする昨今。撫でるといろんな御利益があるといわれてきた大阪のビリケンさんは、逆に撫でると危ないということで最近は「エアタッチ」が推奨されてる模様です。また、幸せな生活のための教訓が歌われている「デンサー節」は、アメリカの沖縄県人会の人たちがカスタムして「コロナ節」となって日本に逆輸入されてました。海外だとスウェーデンでは中世の騎士団が復活し、見えないウイルスと戦う……のではなく、観光地でソーシャルディスタンスを呼びかけているそう。同じことを繰り返すだけが伝統じゃないってことですね。(や)

『大阪・通天閣のビリケンさん復活「しばらくエアータッチでよろしく」30日営業再開へ社長の思い』

2020あったかコラムA to Z(1)はこちら
2020あったかコラムA to Z(2)はこちら
2020あったかコラムA to Z(4)はこちら

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