女優やモデル、ブランドのアンバサダーとしてグローバルに活躍する水原希子さん。環境に配慮した次世代型ビルとしてサステブルな活動を続ける渋谷PARCOで、持続可能な取り組みをしている3つのショップをクルージング。自身が手掛けるブランド「OK」も参加した、期間限定ショップ「CYCLE POP UP」にも持続可能なおしゃれアイデアがいっぱい。地球や人に優しいファッションやグルメを満喫しながら、水原さんが考えるサステナビリティのその先を聞いた。
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- Suguru Tanaka
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- Akane Chuma
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- RIDE MEDIA&DESIGN inc.
ファッションを通じて地球の未来を変える
地球環境を考えた「CYCLE POP UP」
水原さんが主宰する「OK」のサステブルな取り組みと、渋谷PARCOが掲げる"自然との共存共生"という理念が共鳴した期間限定ショップの「CYCLE POP UP」。「ファッションの価値を新しく定義することこそ、長くこの業界にいる私の使命だと思って、POP UPを開催しました。大切なことはエコだからではなく、可愛いから買ってみたくなること。いくら社会的意義があっても自分の好きなものしか着ないと思うし、愛着を持って大切に着てもらえることが重要。手をかけてクオリティの高いものを作ることで、持続可能なニューラグジュアリーを提案したいです」。水原さんの妹・佑果さんが子供服をリサイクルして作ったクッションもそのひとつ。デザインとサステナブルなモノ作りがいきている。
fleece patched tote bag各 ¥10,120妥協せず、手間暇かけた自信作。
リニット&フリースバッグ
リニットのカーディガンは、繊維のリサイクル会社「ナカノ」との共作。行き場のない衣料ごみを回収して選別し、フェルト状に圧縮したものを糸をよってニッティングしている。もう一つのおすすめは、前回も人気だったキッズ用の古着をパッチワークしたフリースバッグ。「サステブルはとにかくコストとの闘い。私たちのようなスモールビジネスだと限界があるので、大企業には率先して取り組んでもらいたいですね。リサイクルでこんなに素敵なものが作り出せると知ってもらえたら嬉しい」。ブレスレットやネックレスのデッドストックで作ったマスクチェーンもぜひチェックを。
RE knit cardigan[Gray × Orange]¥19,800ブランドが抱えるデッドストックに
新たな命を吹き込む「YEAH RIGHT!!」
今回のCYCLE POP UPを主宰したのは残布を使ったリメイクに定評のある「YEAH RIGHT!!」。k3、PAMEO POSE、FURFURなど、渋⾕PARCO内の人気ブランドとのリメイクアイテムを展開。ブランドが抱える在庫をアップサイクルし、新しいデザインとしてよみがえらせた。OKと「OPENING CEREMONY」が過去にコラボしたTシャツは、グラフィカルなモノトーンに大胆アレンジ。4Fにショップを構える「ニュースタア(PORT PARCO)」が手がけた、解体して持ち運べる什器も廃材を利用したエコ仕様。
ファッションとエコは両立できる。
水原さんが見据えるポジティブな未来
OKはこれからどのように進化していくのだろうか?「リメイクの継続はもちろん、新作にはベジレザーなどのエコ素材を取り入れたり、地球に優しい循環をさらにパワーアップさせます」。消費を過度にあおるのはサステブルでないので、新作は受注生産にするなど無駄を出さない工夫も。「毎日がチャレンジの連続ですね。でもファッションって、人を幸せにしたり、自信を与えたり、外見だけではなく内面にも影響力がある素晴らしいもの。皆さんも、ぜひ本当に気に入ったものを手に入れて、大切に長く楽しんでほしいな」。
※こちらのPOP UP SHOPは開催期間が終了しています。予めご了承ください。