いつか自由に旅することを思い描いて――まるで旅をするように世界のファッションの魅力を発見してみよう。数々のトップメゾンのショーで活躍するモデル・福士リナが、1846年にスペイン・マドリードで創業した「LOEWE」とアメリカン・トラディショナルの旗手である「THOM BROWNE」のPARCO CRUISEへと誘います。
- Photo
- Kisshomaru Shimamura
- Hair&Make
- Rie Shiraishi
- Text
- Hisako Yamazaki
- Edit
- RIDE MEDIA&DESIGN inc.
LOEWEの新章のはじまりを意味する
実験的なクリエイション
LOEWEの2022年春夏コレクションは、後期ルネサンスに見られたマニエリスムの世界に着目。マニエリスムとは、あえてねじれや歪み、技巧的な明暗のコントラストを取り入れ、どこか“不自然さ”を取り入れることで、自然の美しさを凌駕する新しい美を目指した16世紀中頃から末にかけて見られる美術様式。クリエイティブ ディレクター ジョナサン・アンダーソンは、16世紀フィレンツェで活躍したマニエリスムの画家、ヤコポ・ダ・ポントルモの代表作『十字架降下』からインスパイアを受け、そこに描かれた官能と情熱、思い切り甘いパステルカラー、渦巻くドレープと大波のようなボリューム、喜びにあふれた流れるような動きをランウェイで表現した。それはまるで、遊園地のびっくりハウスの鏡とマニエリスムの事件の大広間で、新たな美学がお披露目されたコレクション。独自の世界観やオリジナリティを生み出すことが難しいと言われる現代のファッションにおいて、ジョナサンはあえて実験的な試みを行い、新たな領域へと踏み出した。
ドレス ¥203,500、シューズ ¥107,800(参考価格)LOEWEアイコンバッグ「パズル」に
ニュアンスあるグレイッシュカラーが登場
ジョナサン・アンダーソンによる2015年春夏メンズコレクションで発表されて以来、様々なカラーやサイズで展開され続け、カルト的な人気を誇る「パズルバッグ スモール」。この独創的なデザインは、精確なカッティング技術が生み出す60以上にも及ぶパーツを幾何学的に組み合わせることから生まれる、立体的なフォルムが魅力的。今季は、アイコンバックにグレイッシュなニュアンスカラーが登場。ほかにも、LOEWEバッグの中でも歴史が長く、タイムレスなデザインが人気の「アマソナバッグ」は、草木が芽吹く春らしいライムイエローの様相に。
パズル バッグ スモール ¥368,500 アマソナ28 バッグ ¥431,200ミリ単位で調整を重ね、経験を積む。
クラフトマンシップとモデルとの共通点は
「今日着ているニットのワンピースは、私にとって“新しいロエベ”を体感できた1着でした。わたあめみたいな色合いとふわふわ感…ジョナサンの遊び心がどんどん大きくなって、私たちをワクワクさせてくれる。肩や背中の見え方もヘルシーで、とても可愛いと思いました。ロエベはクラフトの知識に、新しい技術を想像的な発想で組み合わせているブランド。それはモデルという職業にも通じるところがある気がします。同じポージングでも、ミリ単位で肩を内側に入れたりすると印象がガラリと変わったり、ちょっと背筋を伸ばすとまた違った印象にもなる。繊細な職人技みたいに、ちょっとずつ調整することを積み重ねると、新しい魅せ方や自分ならではの角度が見つかったりする。皆と一緒に作り上げていくクリエイティブな過程が私自身も好きですし、これからもまだ見ぬ、知らない私をモデルという“クラフトマンシップ”で見つけていきたいなと思っています」
日本国内で唯一の“カオナシ”スポット!
『千と千尋の神隠し』×LOEWEに出会える場所
『千と千尋の神隠し』カプセルコレクションの発売を祝して、渋谷PARCOに巨大なカオナシのアートウォールが出現。「ジブリの世界とLOEWEが絶妙にマッチしていますよね。いい違和感だけ残して、服にも小物にもちゃんと千と千尋のキャラクターたちが落とし込まれて、素敵に仕上がっている! どうしてこんなにもLOEWEとジブリはお似合いなんだろうと、いつも感動します。とても可愛くおしゃれなコレクションで、毎回『あ〜、また欲しい!』って(笑)」。自由、壮烈で実験的なLOEWEのクリエイションは新たな時代で私たちを力強く楽しませてくれる。
- ショップ名
- LOEWE
- フロア
- 1F
- 電話番号
- 03-6416-3037
- 公式ブランドサイト
- https://www.loewe.com
- 公式SNS
- Instagram : @LOEWE
Twitter : @LoeweOfficial