UTA×KENZO｜ファッションにも人生にも、ストリートなスピリットを

高田賢三のアーカイブに
Nigo自身のルーツを融合させたコレクション

Nigo氏がアーティスティックディレックターに就任して、2回目となるSS23コレクション。デビューコレクションで確立した世界を拡大し洗練させ、KENZOというブランドに宿るReal-To-Wearの哲学の規範をより磨き、若者主導の感性に基づいたよりフレッシュなスタイルを提案した。KENZOの花の歴史とつなぎ合わせたフローラル、ストライプ、チェックなどコレクションに取り入れられたモチーフの多くはブランドのアーカイブから着想を得たもの。また、今季は高田賢三氏のお気に入りの動物であった“象”をモチーフに描いたアイテムも多数登場した。Nigo氏が「KENZO」というブランドを発見した1980年代の日本のDCブランドブームからもヒントを得て、この時代に流行したカジュアルでポップなキャラクターラベルや当時のレトロなデジタル感もプラスされ、Nigo氏ならではの洗練されたストリート×サブカルチャーが感じられるラインナップとなっている。

ストリートのエッセンスが注ぎ込まれた
Nigoが生み出す新しいKENZOの魅力

「Nigoさんはファッション&ストリートカルチャーのレジェンド。僕もヒップホップをはじめストリートカルチャーにハマっているのですが、どこへ行っても必ずNigoさんの名前が出てくるんです。KENZOという歴史あるブランドのデザイナーに、ストリートなセンスを持つ方が就任し、世界でリスペクトされる日本人デザイナーとして活躍されているというのは夢のあることだと思います。今日着用したウェーブ状のカーディガンは、カジュアルな感じで羽織るだけではなく、キレイめに仕上げたいときに完璧だなと思いました。KENZOの洋服には色やモチーフ、そして時代感など…様々なエッセンスがミックスされていて、鮮やかさと遊び心を感じます」

KENZOのコードをピクセル化した
アイコニックな日常着

1980年代のレトロなデジタル調の世界観からインスパイアされ、KENZOというブランドのコードとなっている花や動物を“ピクセル化”したファッションアイテムに今季は注目したい。プリントではなく細やかなマイクロ刺繍によって体現されたピクセルは、高田賢三氏から引き継がれたクラフトマンシップのスピリットで生み出された証。また、アーカイブのポピーを想起させる赤と緑、KENZOロゴ――今季は、新生KENZOを象徴する多様なスタイルのロゴを施したエッセンシャルアイテムが豊富に登場。性別に捉われないジェンダーを超えたデザインだから、パートナーとも一緒に楽しむことができる。

ボールとゴールさえあれば友達になれる。
モデルUTAの人生の礎について

「ファッションは人生において、いちばん欠かせないエッセンスだと思うんです。着ている服によって、その人の性格や考え方が伝わってくるときもあるので、それがすごく面白いなって。だから、ファッションでその辺りを表現するというのは、本当に奥深い仕事だなと思います。特に最近はモデルに必要とされるのはルックスだけではなく、パーソナリティや個性も重視される時代になったから、どれだけリアルな自分でいられるかということが今の課題になっています。“UTA”であることがすべてであって、なにかのイメージを借りながらも最終的にはその人であることが大事な気がしていて。そういう意味で、幼い頃からの旅や留学を通して、ヨーロッパやアメリカをはじめ、アフリカなどまで異国の地を訪れて、様々な人種と交流し彼らのファッションや文化、考え方に触れてきた経験は、自分の強みになっている気がします。そしてバスケは、たとえ言葉が通じなくても、ボールとゴールさえあれば一緒になれるスポーツ。いろんな国で、ボールひとつで友達を作ってきた数え切れない思い出があって……。国境や文化を超え、人と分かり合いたいという思いが、僕の人生の礎になっていると思います」

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