八木莉可子×BURBERRY｜未知なる世界、自由な表現への追求

レガシーから紐解く
現代流「BURBERRY」の姿

2023年4月、新生「BURBERRY」のメンズ・ウィメンズどちらも取り揃えるコンバイン型のショップが渋谷PARCO 1Fにオープン。ブランドの世界観を存分に感じられるアイコニックなカラーとチェックをまとった店舗では、オープン記念として厳選した限定の新作アイテムも販売している。

英国のアイデンティティを追求したという今回のコレクションでは、ローズやダックなど英国らしさを象徴するモチーフの数々を凝縮。なかでも八木さんが着用しているトップスに描かれたスワンは、英国の古典的なシンボルと知られ、現代的なツイストを加えたデザインに仕上げられている。

もっと自由に、ボーダレスに
変化を恐れないアティチュード

英国を象徴するエレメンツはコレクションの至るところに。八木さんが着用したロングTシャツには、「THE WINDS OF CHANGE（変化の風）」「THE CHANGE IS INEVITABLE（変化は避けられない）」といったスローガンが。まさに英国の代表的な音楽であるパンクロックのスピリットだ。

「今まで抱いていたブランドのイメージとはまた違って、新鮮に感じました。私も『BURBERRY』のクラシックなベージュチェック柄のスカートを持っていますが、今回着用させていただいたアイテムはどれも『これもBURBERRYなんだ！』と驚きで溢れていて。特に巻きスカートと合わせたユニセックスの赤いボトムスが好みでした。何にもとらわれない自由でボーダレスなスタイルは、いまの時代にとって自然体だなって」

細部まで散りばめられた
ダニエル・リー氏の遊び心

“悪天候から人々を守る衣服”という考えのもと、1856年からブランドの歴史が始まった「BURBERRY」。創業者トーマス・バーバリーが考案したギャバジンは、通気性に優れ、悪天候に強い丈夫な布地で、従来の重く、着心地の悪かったレインウェアに革命をもたらした。その機能美と、イギリスのトラディショナルなテーラード、現代カルチャーなどをエレガントに昇華させた今回のコレクション。

なかでもデザインが光るのが、KNIGHT BAG。ホーボーバッグのようにハンドバッグとしても、ショルダーとしても自分の気分に合わせて毎日楽しめる。そして注目は、金具のクリップ部分。よく目を凝らしてみると、ブランドのエンブレムでもある“馬”がモチーフとしてあしらわれ、「馬上の騎士」を想起させる。細部にまで効いたリー氏ならではの遊び心に自然と笑みがこぼれる。さらにグレイニーレザーとシアリングレザーの2種類の展開のうち、シアリングでは馬のしっぽを模したフェイクファーのテイルチャームもつけ外し可能。今季初めて登場したアイコニックな逸品をぜひ店頭で手に入れて。

渋谷の街で前向きな気持ちを
のびのびと自己表現できる絵

未知なる挑戦を打ち出した「BURBERRY」を、開放感あふれる表情で纏う八木さん。渋谷の街でファッションシューティングをすると、美しい朝の光がよく似合った。渋谷は、彼女にとってどんな場所なのだろう。「よく遊びに来る街なのですが、自分が出演した映画や作品のポスターが貼られていたり、ヴィジョンに映像が流れていたりして。何か迷った時は渋谷でそんな光景を見ると、また前向きな気持ちになれます」

そしてオフの時間、新たに見つけたアウトプットが絵を描くことだそう。これまで公には見せてこなかったが、最近はSNSでシェアするようになったと笑顔で見せてくれた。

「自分の悩みや葛藤を絵に昇華してみるようになったんです。最初は自分のために行なっていたのですが、お仕事でご一緒した方々に見せていたら恐れずに発信した方がいいと背中を押していただいて。感情をそのままに描いているので、同じようなモチーフが多く登場してますね。そうした絵の面白さに気がついたきっかけは、マグリッドの『呪い』という作品。青空の明るい絵だからこそ、タイトルを見た時に衝撃的だったんです。そして必ずしも正確に描くだけじゃない絵の面白さに気づいて。自分にとって、正解にとらわれることなく自由に表現できるものですね」

Check here too>>
八木莉可子×THOM BROWNE｜色褪せない思い出を胸に、エモーショナルな物語を

Check here too>>
八木莉可子×KENZO｜過去と未来を見つめて、新しい季節へ