2020年にメジャーデビューしたグローバルボーイズグループJO1。同年12月には、アジア最大級の音楽授賞式「Mnet Asia Music Awards 2020」(通称MAMA)に出場し、「ベストニューアジアアーティスト賞」を受賞するなど、日本だけでなく世界が注目する存在へ。メンバーの白岩瑠姫さんが、この春の新しいファッションを求めて「beautiful people」をショップクルーズ。そこで出合ったのは、服作りへの愛と情熱によって固定概念を解き放ち、新しいものさしを携えたコレクション。
- Photo
- Sachiko Saito
- Stylist
- Miho Kiminami
- Hair&Make
- Mika Sasaki
- Text
- Hisako Yamazaki
- Edit
- RIDE Inc.
固定概念から自由になる。beautiful peopleが
生み出す新しいデザインと新たな機能性
上質な素材、巧みなパターン、丁寧な縫製まで、日本のクラフツマンシップが息づくモノ作りが魅力の「beautiful people」。Pre-Spring 2024 Collectionのテーマは“Free from Stereotypes”――固定概念から自由になる。私たちには“英国的だね”とか、“これは西海岸の雰囲気”などステレオタイプのイメージが脳内に存在するが、そのステレオタイプを逆手にとって、普遍的な視点を変えてみることで生まれる自由なクリエイションを提案している。ブランドの強みであるパターン設計を活かして、ディテールを異なる位置や素材に置き換えることで生まれる新たなデザインと機能性。それは、固定概念から解き放たれ、新しいものさしを携えるコレクションだ。
デニムブルゾン ¥79,200、パンツ ¥39,600、シャツ ¥49,500美しさの基準はひとつでない。
着る人を解放するデニムジャケット
白岩瑠姫さんが着用する、丸みのある袖とボリューム感あるシルエットが魅力的なジャケット「Lee double-end denim riders/work blouson」は、100年の近い歴史を誇るデニムブランド「Lee」とのコラボレーション。Leeの名品「101-J」をベースに、上下逆さまにして着用が可能な“double-end”の技法を取り入れることにより、2WAY楽しめるデザインに。
店内には新作の小物も豊富に取り揃う。ライダースジャケットのディテールをぎゅっと凝縮したようなデザインが魅力の「riders」コレクションのショルダーバッグ&トートバッグや、アーバンアウトドアフットウェアブランド「SHAKA」とコラボレーションした新作サンダルにも注目したい。
「最近、プライベートではオーバーサイズの服を着ることが多いんです。今日の私服のニット帽も自分の頭よりも大きなデザインで。パンツも細身よりも少しワイドな感じが好き。今日、beautiful peopleで着用させていただいたデニムジャケットは、コンパクトなのにボリューム感があって……今までのデニムジャケットとは、一線を画す新しさがとっても可愛いなと思いました。店内にあったバッグなどの小物類もリアルに欲しいなと思うものばかりで」と白岩瑠姫さん。
ウォレット ¥25,300、フラップパース ¥49,500、ドロストバッグ ¥55,000 SHAKAコラボサンダル ¥25,300 ※4月発売予定
白岩瑠姫の夢を繋ぐ、
かけがえのない時間について
「今までの経験によって、今の自分自身の何かを作り上げていることがあるとすれば……それは、無駄な時間かな。誰しもが経験あると思うのですが、たとえば中学・高校時代に夜遅くまで仲間と集まって、たわいのない話しをずっとしたり、好きなことしてオールしたりとか。それって、はたから見たら『こいつら、時間無駄にしているな』とか、『そんな時間あったら勉強しなさい』などと言われてしまうこと。そういう時間で『何を得たか?』と聞かれたら、特に何も得ていないのですが(笑)。でも今思い返すと、そのときがすごくかけがえのない時間に思えるんです。それは、今でも落ち込んだときに、自分の心を支えてくれる思い出になっている。無駄な時間こそが、今の自分を作っているのかな、なんて思うんですよね」
白岩さんの忘れられない情景も、幼少期の何気ない日常のシーン。しかし、それは彼の未来へとしっかり繋がっている。
「小さい頃、誰もいないベランダをステージに見立てて、踊ったり、歌ったりしていたんです。誰に歌うわけでもなく、地元の景色を見ながら(笑)。そんなことをしていた自分が、去年ドームに立てた。そこに家族や友人、今までお世話になった人を呼び、またそこにはファンの方もいて……自分にとって大切な人と一緒に、あの空間と時間を共有できたというのが、すごく嬉しかったんです。ベランダで歌っていたとき、自分がこんなふうになれるとは思っていなかったから。ドーム公演という夢が叶って、頑張ってきてよかったなと感慨深いものがありました」
座右の銘は「人生一度きり」と
「過去に負けない今を作ろう」
白岩さんの心を支える言葉は2つある。それは「人生一度きり」と、「過去に負けない今を作ろう」。
「この仕事をしていると、とても緊張するときがあります。たとえば、ドーム公演前とかMAMAのステージに出る前とか。でも『人生一度きり』という言葉を思い出すと、どんなに緊張していても『一度きりだから、楽しもう!』という気持ちになるんです。また、何か挑戦したいなと思ったときにも、挑戦しないでこのまま時間が経ってしまったらすごく後悔するけど、一回やってみたほうがいいなとも思わせてくれるんです。
『過去に負けない今を作ろう』という言葉は、『僕等がいた』という漫画に出てくる言葉です。深い闇を抱えている主人公・矢野元晴が、『そんなに悩んだって、お前の過去は書き換えられないだろう。だったら、過去に負けない今を作ろうぜ』と言うのですが、『その通りだな』って。もう起きてしまったことは誰にも変えられない。『だったら、今を変えようぜ』という言葉がすごく好きなんです」
- ショップ名
- beautiful people
- フロア
- 2F
- 電話番号
- 03-6452-5622
- 公式SNS
- Instagram(@beautifulpeople_officialsite)
白岩瑠姫
1997年11月19日生まれ、東京都出身。2019年、オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』でJO1のメンバーに選ばれる。2020年3月『PROTOSTAR』でメジャーデビュー。昨年公開映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』では、初主演を務めた。
Instagram(@official_jo1)