社会現象を巻き起こした、日本最大級のオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』にて、約6,000人の中から選ばれ11人のメンバーで結成されたグローバルボーイズグループJO1。グループの中でも特に「服好き」と知られる佐藤景瑚さんが、渋谷PARCOをファッションクルーズ。彼が向かった先は、テーラードを基軸にした、メンズ・ウィメンズをそれぞれフルラインナップで展開する「JOHN LAWRENCE SULLIVAN」。
- Photo
- Sachiko Saito
- Stylist
- Miho Kiminami
- Hair&Make
- Akane Komoto
- Text
- Hisako Yamazaki
- Edit
- RIDE Inc.
凍てつく冷気が漂うような、
退廃的で暗然とした2024春夏コレクション
「JOHN LAWRENCE SULLIVAN」の2024年春夏コレクションのテーマは「DARKDENCE」。その退廃的で暗然としたムードのインスピレーションを与えたのは、デザイナー 柳川荒士氏が2016年に訪れたチェコのクトナー・ホラにあるセドレツ納骨堂。アンゼルム・キーファーの芸術作品やリトアニア・シャウレイにある“十字架の丘”といった様々な着想源がそこに複雑に絡み合い、今季のコレクションへと昇華されている。コレクションの真髄は、徹底的にこだわり抜かれたテクスチャーに。ブリーチした黒のカツラギデニム、パーマネントのしわ加工を施したベルベット、エイジングを表現したペブルレザー、ボディとスリーヴが断絶したミリタリーニット……そして、人骨が放つ静謐なボーンホワイトの色味、岩壁や石の乾ききった表情などを、加工技術を駆使して存分に再現している。
Velvet double breasted jacket ¥132,000、Velvet straight trousers ¥52,800、Lace sleeveless shirt ¥41,800、Bone connected necklace ¥38,500、Bone ring ¥35,200、Monster boots ¥165,000
それぞれの心に刻まれた
「JOHN LAWRENCE SULLIVAN」
「僕がJOHN LAWRENCE SULLIVANを知ったのは高校生の頃。学生で手が出せなかったので、憧れのブランドでした。とても大人っぽい印象があって……それを今日、着させていただけて僕も大人になったな(笑)」。佐藤景瑚さんがブランドの印象について話してくれたとき、隣に座っていた白岩瑠姫さんが、自身の貴重なエピソードを教えてくれた。
「デビューが決まったファイナルで、僕が着ていた衣装が全身JOHN LAWRENCE SULLIVANだったんです。だから今でも、この文字を見ただけで『うわ、俺はサリバン着て受かった!』って思い出す。景瑚よりも俺のエピソード……ごめんなさい(笑)」と語ると、間髪入れずに佐藤さんが「超えてくな(笑)」と、ふたりで笑い合った。
佐藤さんが着用するパーマネントのしわ加工が施されたベルベットのダブルブレストジャケットのセットアップは、ブランドの真骨頂である強さとエレガンスが同居するテーラードスタイル。素肌を透かせて見せる凹凸感のある黒のレースのシャツが、今シーズンのムードである儚いデカダンスを醸し出す。
自由なマインドで、“らしさ”を纏う
アイデンティティを生み出すもの
シーズンテーマである「DARKDENCE」に合わせて、「YOSHiKO CREATiON」とコラボレーションしたアクセサリーも登場。大小さまざまなサイズの骨や十字架を巧みにレイアウトし、人骨のようにも見えるブロークンパールを取り入れたネックレスやリングを取り揃える。また今季に注目したいのは、イタリアのメーカー「ercopizzi」社のストレッチレースを用いた凹凸のあるアブストラクトな柄が特徴のフーディ。強さと美しさを宿したレースのトップスは、ブランドが目指す屈強なエレガンスを体現するステートメントアイテムだ。
「今の自分の内面を作っているのは“笑い”。昔から、笑いが好き、楽しいことが好きで」と語る佐藤さんは、JO1の“天然キャラ”、そして“ムードメーカー”として知られている。
「仕事する上で大切にしているのは、良い意味での“ふざけ”。すごく忙しかったり、仕事が長引いているときって、どうしてもメンバーのムードが疲れて、少ししんどくなってきてしまう。そんなときに、ちょっとボケたり、ふざけたりして笑わせることで、その瞬間が楽しくなるから、仕事しながら『どうボケようかな?』みたいなことはいつも自然と考えているかもしれないです。なんか、メンバーが笑っているのが、すごく好きなんで。あっ、でも仕事にはちゃんと集中していますよ(笑)」
(右)Bone ear cuff ¥19,800、Bone ring ¥35,200、Bone connected bracelet ¥27,500、Bone connected necklace ¥38,500、Bone connected short necklace ¥35,200 (左上)Moire jacquard track jacket ¥71,500、Moire jacquard track pants ¥52,800
(右上)Uneven lace zip-up hoodie ¥52,800、Uneven lace ls top ¥35,200
(下)Washed denim super wide pants ¥57,200
すべてが止まったその瞬間から、
佐藤景瑚の運命が動き出した
「生きてきたなかで忘れられない場面は、僕がJO1に選ばれた瞬間です。もう、とにかく信じられなくて。びっくりして。僕それまで、オーディションで良い結果を残せたことがなかったので、『えっ、何かの間違いかな?』って。本当に自分の名前が呼ばれたかも、わからなくなって……何が起こったかわからず、一瞬止まったんです。会場には両親も観にきていたので、親の顔を見たら泣いていたから、『あっ、僕なんだ』って。あの景色は、やっぱり忘れられないですね」
佐藤さんがJO1のメンバーとなったのは、今から4年前。ファイナルのときの自分自身に何か声をかけてあげられるのであれば、今どんなアドバイスをしたいかを訊いてみた。
「あのときの自分に声をかけてあげるなら……なんかちょっと、安心しているところもあると思うんです。受かったということで。だから、もっと気を引き締めて、もっともっと頑張ってほしいなって言いたいですね。『こうしたほうがいいよ』と、やることリストを作って渡してあげたい。未来を知っているからこそ(笑)」
- ショップ名
- JOHN LAWRENCE SULLIVAN
- フロア
- 3F
- 電話番号
- 03-6416-5338
- 公式SNS
- Instagram(@johnlawrencesullivan_official)
- X(@jls_tokyo)
佐藤景瑚
1998年7月29日生まれ、愛知県出身。2019年、オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』でJO1のメンバーに選ばれる。2020年3月『PROTOSTAR』でメジャーデビュー。Blu-rayシングル『Your Key』を3月27日にリリース予定。
Instagram(@official_jo1)