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齋藤飛鳥×MM6 Maison Margiela|個性と融合する、“好き”を探して

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齋藤飛鳥×MM6 Maison Margiela|個性と融合する、“好き”を探して
齋藤飛鳥×MM6 Maison Margiela|個性と融合する、“好き”を探して

「自分の“好き”をしっかり持っていて、好き・嫌いでちゃんと選択できる人がセンスのいい人だと思います」と語る齋藤飛鳥さんは、2023年5月に東京ドームで行われた卒業コンサートにて約12年間在籍した乃木坂46を卒業した。8月10日で26歳を迎える彼女が、いま“好き”と惹かれるものとは――。個性と融合する“好き”を探求するために、渋谷PARCOの「MM6 Maison Margiela」をショップクルーズ。彼女の人生に大きな影響を与えた作品についてもインタビューを行った。

Photo
Kisshomaru Shimamura
Stylist
Aya Tanizaki
Hair&Make
Mai Ozawa(mod's hair)
Text
Hisako Yamazaki
Edit
Mariko Araki , Naoko Kinoshita(RIDE)

見慣れたものに、新しいアティチュードを与える
抽象化を中核に本来の価値を再評価

ウィットと大胆なアプローチで現代のワードローブを再構築し続ける「MM6 Maison Margiela」。“Ready when worn”というブランドの哲学をベースに、ジェンダーやスタイルにとらわれない、着る人の個性を際立たせるワードローブを発信している。2024年秋冬「SHOW」コレクションでは、抽象化をキーワードに、ありのままであること、まったく物語性のない感覚のそっけなさ、率直さの中にある歪んだ固定観念から生じる結果を表現。カーディガンやコートはアームホールの下にスリットを入れて腕を通し、ケープのように着用していたり、ジャケットはわざと丈を半端な長さにすることでドレスなのかアウターなのか、境界線を曖昧に。あるがままの姿でありながらも、本来あるべき姿ではなく、新しい意味、別の機能を生み出した。一方で、猫背の姿勢によって上がった肩のライン、ニットのダメージ加工などパンキッシュな印象も。
テクスチャーで遊び、丈や幅を試行し、異なる生地で製作を繰り返すことで、抽象化することの価値を再評価させ、見慣れたものにユニークで新しいアティチュードを与える。

9月13日、「MM6 Maison Margiela」が
渋谷PARCO 3Fへリニューアルオープン

「今日、着させていただいたニットはとても着心地が良く、男性でも女性でもジェンダーを超えて楽しめるシルエットとデザインで『MM6 Maison Margiela』らしさを感じられました」
齋藤飛鳥さんが着用しているニットは、今年9月13日、店舗面積を拡大して渋谷PARCO 3Fにリニューアルオープンする国内最大の「MM6 Maison Margiela」で先行発売される。2024年秋冬「SHOW」コレクションのランウェイでも登場し、オーバーサイズのシルエットとユニークなグラフィックが特徴的な注目のアイテムだ。

センスが良いとは、
自分の“好き”をちゃんと持っていること

長年にわたってメンズ誌でファッションの連載を行うなど、ボーイズライクな服もセンスよく着こなす齋藤さんのファッション感覚に注目が集まる。彼女にとってファッションとは、どんな魅力があるのだろうか。
「アイドルもやらせていただいたので、今までいろんな衣装を着ました。乃木坂46の制服を着れば、自然とシュッとした気持ちになったり、ライブの衣装を着れば気合いも入る。やっぱり、洋服によって気持ちが変わったり、頭を切り替えられる。だから、自分の気持ちを切り替えたいときにはネットショッピングなどをして、服を見るようにしています。自分の“好き”をしっかり持っていて、好き・嫌いでちゃんと選択できる人がセンスのいい人だなと思います」

「最近は、ユニセックスなデザインもすごく多いですよね。私はオーバーサイズの洋服が好きなので、自然とメンズものに目がいくことが多くて。なんとなくメンズのほうがポケットの数が多かったり、大きかったりと機能的な気がしていて、そういう機能美もメンズウェアの魅力だと思います。 普段は青や緑の寒色系か、白・黒を選ぶことが多いです。ファンの方に、私の色のイメージを質問したら、白と青の回答が多くて『やっぱりそういうイメージなんだな』って腑に落ちました」

齋藤飛鳥の人生に大きな変化をもたらした
乃木坂46と『砂の女』

齋藤飛鳥さんの愛読書は、安部公房の『砂の女』。10代の頃に読んだこの作品は、人生のタイミングで何度も読み直し、彼女に大きな影響を与えた作品として知られている。
「人生観を変えた本は、『砂の女』。自分のなかで少し引っかかって、何度も読み返しました。乃木坂46で活動した最後の頃、いい意味で“あきらめを持つこと”を大事にして過ごしました。それはなんか、『砂の女』という作品に通ずるものがあって。たぶん、そこから影響を受けたのではないかなと思っています。
もともと、私は考え込みやすい性格で。乃木坂の初期の頃は、特にそうでした。でも、だんだん歳を重ね、グループでもいろんな経験をさせていただき、『まあ、いいか』って思える性格になったかなと。幼い頃から習いごとなど、あまり自分の意思でちゃんと何かを続けたことはなかったけれど、乃木坂46に入ってやっぱりすごく変わりました。大人数でやらなければならない仕事に就いたという影響も大きかったと思います。12年ほど活動させていただき、そのなかで何周もして自分自身が変化したと思うのですが、いちばん変わったのは明るくなったこと。うじうじ考えたり、ネガティブな気持ちになったりすることがなくなった感じがしますね」

ニット¥133,100(9月13日(金)渋谷パルコ先行発売)
パンツ¥106,700、ネックレス¥75,900、ブーツ¥96,800(8月下旬〜9月上旬に発売予定)
ショップ名
MM6 Maison Margiela
フロア
2F(9月13日(金)に3Fにリニューアルオープン)
公式ブランドサイト
https://www.maisonmargiela.com/ja-jp/mm6/
公式SNS
Instagram(@mm6maisonmargiela

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齋藤飛鳥

1998年8月10日生まれ、東京都出身。2011年「乃木坂46」のオーディションに合格し、第1期生最年少メンバーとしてグループに加入。2023年5月に卒業コンサートをもって卒業。現在は俳優やモデルとして活躍中。Amazonと東映の共同プロジェクトにより、【推しの子】が実写映像化、伝説のアイドル・アイを演じる。『【推しの子】』は、11月28日よりPrime Videoにて配信開始、その続きを描いた映画を12月20日より東映配給にて全国公開。
Instagram(@asuka.3110.official

 

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