比類なき存在感を放ち、日本のみならず世界を股にかけて活躍する俳優の浅野忠信さん。現在、渋谷PARCO内の4F「PARCO MUSEUM TOKYO」で個展「FREAK」を開催中の彼は、「COMME des GARÇONS」を尊敬してやまないという。そんな浅野さんと、渋谷PARCOにある「COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN / COMME des GARÇONS HOMME」を訪ねた。
- Photo
- Kohki Hasei
- Text
- Keisuke Kagiwada
- Edit
- RIDE MEDIA&DESIGN inc.
ブランドの哲学が体感できる空間で
共存する2ラインのコレクション
この日訪れたのは、「COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN / COMME des GARÇONS HOMME(コムデギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン/コム デ ギャルソン・オム)」。「COMME des GARÇONS」内の2つのメンズラインが、ほぼフルラインナップで揃う。両ラインのスペースを隔てる、そそり立つアートピースのような銀色のオブジェが特徴的だ。
オーセンティックなエッセンスを
現代的に解釈したメンズウェア
浅野さんが今回着用したのは、「COMME des GARÇONS HOMME」の2021SSの新作である、製品洗いをかけたハンティングブルゾンやカーゴパンツなど。いずれもトラッドやワーク、ミリタリーをはじめ、オーセンティックなメンズ服のエッセンスを現代的な解釈を加えて取り入れる、同ラインらしいアイテムだ。「カーゴパンツ、いいですね。こういう働いている人が着ているような服が好きなんです」と浅野さん。
製品染ジャケット¥82,500、プリントシャツ¥35,200、カーゴパンツ¥53,900、レザーシューズ¥64,900 日本の漫画から洋雑誌まで、
“本”をテーマにしたコレクション
一方の「COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN」は、デザイナーである渡辺淳弥氏の身の回りにあった“本”が今季のテーマ。「プレイボーイ」誌から漫画「Dr.スランプアラレちゃん」、あるいはチェコの絵本「Alphabet」に料理レシピまで、多岐にわたる本のイメージをグラフィックに落とし込んだアイテムが目を引く。その他にも、パッチワークやステッチワークなど、このラインらしい手法を多用した、着心地のいいメンズ服がラインナップされている。
プリントジャケット¥88,000〜 プリントTシャツ¥25,300〜 プリントTシャツ¥25,300〜 バッグを持たなくてもOK。
異色の機能的ジャケット
COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MANでは、毎回話題をさらうコラボレーションが今季も展開。中でも浅野さんが興味を示したのは、アウトドアブランド「MISTERY RANCH」のバッグパックを解体して再構築したジャケットだ。「僕はあんまりバッグを持ちたくないタイプなんです。だから、こういうポケットが多いジャケットは気になりますね」。
<MISTERY RANCH>バッグカスタマイズジャケット¥148,500 <NEW BALANCE>「All Coasts 574」Wネームスニーカー各¥27,500年月を重ねても変わらない
“攻めた”生き方に憧れて
「COMME des GARÇONSの川久保玲さんの生き方には憧れます。僕もそうかもしれないですが、年を重ねると攻めることをやめてしまうと思うんですよ。だけど、川久保さんは今も攻め続けていますから」と語る浅野さんが印象的だった。
- ショップ名
- COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN / COMME des GARÇONS HOMME
- フロア
- 渋谷PARCO 2F
- 取り扱いアイテム
- メンズ
- 電話番号
- 03-6455-2219
- 公式SNS
- Instagram : @junyawatanabemancdg
浅野忠信
1973年11月27日生まれ、神奈川県出身。1990年に『バタアシ金魚』でスクリーンデビュー。2008年には主演作の『モンゴル』が米国アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ話題となる。2011年に『マイティ・ソー』でハリウッドデビュー。2014年に『私の男』でモスクワ国際映画祭最優秀男優賞を受賞。主演作の『岸辺の旅』が2015年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞、『淵に立つ』が2016年同映画祭同部門審査員賞を受賞。公開待機作にNetflix「KATE(原題)」、映画「Minamata(原題)」「Mortal Kombat(原題)」などがあり、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」への出演も決まっている。
音楽活動のキャリアも長く、長編インストゥルメンタル作品「アリが踏まれる瞬間の物語」(2002)で知られるPEACE PILLなどでの活動を経て、地元・横浜のハードコア仲間と2013年にSODA!を結成。 今までになくポップな音楽性で快進撃するSODA!ではボーカルを務めている。
主な展覧会に、個展「error」(1999/リトルモア・ギャラリー[東京])、個展「BUNCH」(2003/リトルモア・ギャラリー[東京])、個展「urge」(2013/ヌイサンス・ギャラリー[東京])、個展「TADANOBU ASANO 3634」(2018-2019/ワタリウム[東京])。
企画展「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2019」(神戸市六甲山上[兵庫])、総合芸術祭「Reborn-Art Festival 2019」(石巻市・牡鹿半島ほか[宮城])にも出品している。
画集に『error』(1999/リトルモア)、『BUNCH』(2003/リトルモア)、『蛇口の水が止まらない』(2018/HeHe)がある。
Instagram(@tadanobu_asano)