フィレンツェにルーツを持ち、今年で創設100周年を迎えたGUCCI。アレッサンドロ・ミケーレの指揮のもと、前衛的なアプローチでモードの境界線を広げるイタリアンラグジュアリーの雄と、俳優・永山瑛太さんが出合う。渋谷PARCOを舞台に、伝統と革新、過去と未来が邂逅する。
- Photo
- Naoto Yamamoto
- Styling
- Taichi Sumura
- Hair
- Yutaka Kodashiro
- Text
- Shunsuke Okabe
- Edit
- RIDE MEDIA&DESIGN inc.
GUCCIらしいエレメントが物語る
アイコニックな「Aria」コレクション
俳優としてストイックに作品に向かい合ってきた永山瑛太さんだが、元々はモデルとして活動していた経歴もある。現に、GUCCIの最新コレクション「Aria」に身を包んだ姿は、さながらランウェイモデルのような出で立ちだ。今回は「GGパターン」をジャカードで全面に落とし込んだブラックデニム地のシャツジャケット、〔グッチ テニス 1977〕のローカットスニーカーをセレクト。大人の無骨さも漂わせつつ、細身のシルエットが都会的な印象を醸し出している。ブレスレットはエナメルタグにGUCCIロゴ、リングには前後で異なるインターロッキングGモチーフがあしらわれ、アイコニックなコレクションとなっている。
SHIRT ¥198,000、PANTS ¥121,000(12月発売予定)、SHOES ¥93,500(12月発売予定)アレッサンドロ・ミケーレによる
エクスクルーシブなショップコンセプト
赤いネオンが煌々と光る、GUCCI 渋谷PARCO店のファサード。店内を覗き込むと、砂糖菓子のように甘美なパステルカラーのインテリアの世界に、レディトゥウェア、レザーグッズ、アクセサリーからアイウェアまで豊富なラインナップが所狭しと並ぶ。日本の伝統的な装飾とコンテンポラリーな美学が組み合わされたショップコンセプトは、アレッサンドロ・ミケーレの監修によるもの。渋谷らしさを体現するネオンライトや、ミラー張りの天井、そして水墨画を彷彿とさせるカーテンが、異国情緒を掻き立てる。
RING ¥38,500、BRACELET ¥74,800京都で出合ったGUCCIのレガシー
100年の歴史に触れて感じたこと
ブランドのアニバーサリーを祝し、2021年7月に開催された大規模なエキシビション「Gucci In Kyoto」。この一大プロジェクトに合わせ、永山瑛太さんも京都に足を延ばし、GUCCIの歴史に触れ合った。「今年に入って、20年間お世話になった事務所を独立したこともあり、自分自身をもう1度見つめ直した時に、良い意味で俳優として固執するのではなく、嗅覚として自分が今触れてみたいと思うコトに対しては、今までやったことがなくても素直に受け入れていきたいなと思ったんですよね。京都で開催されたグッチのイベントもそのひとつです。初めての経験でした」。
ありのままで純粋に
ものづくりをするということ
当撮影を担ったのはフォトグラファー山元良仁さん。公私共に交流があり、プライベートでも一緒に写真に向き合う間柄だという。この日も山元良仁さんとの静かな対話の中で永山瑛太さんの表情が幾重にも変化し続けるのが印象的だった。「ものづくりをする上では、やるからには絶対に良いモノ、面白いモノにするという覚悟を持っているけれど、自分が本当に面白いと思って表現をしていないと人には絶対に伝わらないと思っています。ずっと自分をどこかで押しころさなくてはいけない部分も少なからずあったんですけど、嘘をつくのはもう飽きた。だから、自分の中で自然に発生した感覚はもっと純粋に表現したいし、素直になりたい。ありのままで。それが被写体としての責任だと思うんです」。
ぶれない軸を持ちながら、
進化し続ける永山瑛太の現在形
アレッサンドロ・ミケーレによるGUCCIといえば、従来のブランドイメージを大胆にアップデートし続けているだけでなく、シーズン毎に独自のユニークな要素を取り入れるなど、様々な側面で革新的なアプローチを取り入れてきた。俳優デビューから20年を数え、写真家としても活躍する永山瑛太さんにとって、このフロンティアスピリットには共鳴するところも多い。「自分の中の創造性を、ある意味一貫性を持たず、自然に広げていきたい。ひとつの創作物に対して多面的な視点を持つことで、結果的に俳優としての活動にも良い循環が生まれると信じています」。
- ショップ名
- GUCCI
- フロア
- 1F
- 電話番号
- 0120-99-2177
- 公式ブランドサイト
- https://www.gucci.com/jp/ja/
- 公式SNS
- instagram : @gucci
Twitter : @gucci_jp
Line : @gucci_jp
永山瑛太
新潟生まれ、東京出身。2001年にフジテレビ系ドラマ『さよなら、小津先生』で俳優デビュー。2009年にはエランドール新人賞を受賞。端正な容姿とプロポーション、そして高い演技力で数々のドラマ、映画で存在感を放つ。中山七里作品原作映画『護られなかった者たちへ』が現在公開中。 Instagram(@nagayama.eita)