日常的に家族みんなで香りを楽しんでいる木村カエラさん。彼女が「Santa Maria Novella」に出会ったのは、デビュー間もない19歳の頃だそう。そこから20年間ずっと、カエラさんにとっての香りのシグネチャーはローザ・ガーデニア。懐かしいデビュー当時の思い出を胸に、渋谷PARCOの「Santa Maria Novella」をショップクルーズ。
- Photo
- Kisshomaru Shimamura
- Styling
- Mana Yamamoto
- Hair&Make
- Mihoko Fujiwara
- Text
- Hisako Yamazaki
- Edit
- Mariko Araki , Naoko Kinoshita(RIDE)
世界最古の薬局「Santa Maria Novella」。
そのはじまりは、1221年のフィレンツェにて
「Santa Maria Novella」の物語のはじまりは、1221年のイタリア・フィレンツェにさかのぼる。その年、ドミニコ会の修道士たちが修道院を設立し、菜園をつくり植物を育てはじめた。その庭から何世紀にもわたり培われてきた薬局方や自然製剤の経験が発展し、化粧品やフレグランスへと拡大。世界最古の薬局として知られている「Santa Maria Novella」は、天然栽培の草花や天然油脂を使い、伝統的なレシピでフレグランス、ソープ、フェイス&ボディケアアイテムなど幅広いアイテムを取り揃えている。渋谷PARCO店は、白を基調にした神秘的な空間に商品が並ぶコンセプトショップ。フレグランスからキャンドルまで、ギフトとして大切な人へ贈りたくなる豊富なアイテムをラインナップしている。
木村カエラさんとこのブランドの出会いは、ちょうどデビューが決まった19歳の頃。「当時、事務所が外苑前にあり、駅のすぐ近くにあるSanta Maria Novellaのお店をお金がないけれど覗きに行くというのが、すごく好きだったんです。『自分へのご褒美に』と頑張って買ったのが、石鹸とバラの花びらを絞ったようなフレッシュな香りがするローズウォーター。800年というとてつもない歴史があるから、軽い気持ちでつけられなくて。『ちゃんと大事に使わなければ』という想いは、今もどこかにあります。お店に入ると、高貴な感じがしてドキッとします」
1221年のフィレンツェから受け継がれる
心身を豊かにする暮らしの芸術
自宅のあらゆるところにフレグランスやディフューザー、アロマを置いて気分転換にシュッとする。日常的に家族みんなで香りを楽しんでいるカエラさんが、フレグランスを愛する理由とは。
「香りには力がありますよね。気分も確実に変わる。脳のどこかで小さく閉じていた部分に、まるで風船に空気が入ったみたいにパッと広がる感じ。そう、どこか感覚が開き出すような感じがあるので、気持ちを変えたいときや、仕事に行くときにフレグランスをつけるとスイッチが入る気がします。店内で気になったのは、オードパルファム。ボトルのカラーが飴玉みたいにきれいな紫や黄色で、見ているだけでも美しくて」。Santa Maria Novella初となるオードパルファムコレクションの香りはルネサンス期のフィレンツェ名家、メディチ家の歴史と関わりのある植物のビッザリア、アイリス、マグノリア、ジェルソミーノの4種を表現している。
ブランドの800年の歴史と伝統を紡ぐアイコニックな香り8種を厳選し、オーデコロンやボディケアアイテムを展開する「Firenze 1221 Edition」には、7月1日よりルームディフューザーコレクションが加わる。“生活の中の五感すべてを通じて心身を豊かにする暮らしの芸術”という、ルネサンス発祥地としても知られるフィレンツェの人々の伝統的な心豊かなライフスタイルを、洗練された香りに包まれながら楽しみたい。
(右)Firenze 1221 Editonディフューザー<250ml/木製スティック8本入り> ¥14,300
影だって、光があるからできる。
どんなことにも“いいこと”があるはず
「“自分らしさ”を大切にするためのマイルールは、失敗を恐れない、なにも怖がらないこと。あと、どんな感情でもそこに必ずプラスがあるというように考えています。影だって、光があるからこそできるもの。だからやっぱり、絶対にどこか“いいこと”があるんですよね。自分が出会ったり、身の回りに起こることで無駄なことは何ひとつないと思っていて。なので、『とにかく常に前に進みたい』という気持ちが自分のなかにある。それが“らしさ”を守る、いちばんのマイルールなのではないかと思っています」
デビューから20年。
変わらない気持ち、変わらない心地よさのなかで
「この20年間で、忘れられない景色はすごくたくさんあります。5周年、10周年、15周年という節目のタイミングでやってきたライブのステージから見たお客さんの顔や空気感は、今でもずっと忘れられない。でもずっと、私自身は変わらないですね。自分が出せるエネルギーを届けたいという気持ちはデビューからずっと繋がって、今日に至っている感じがします。私の心は『今日のライブ、最高だったね!』と言ってもらえることしか望んでなくて。そう言ってもらえれば、もう十分だと思っていて。でも、大人になってはいるので、責任感やカッコよさはデビュー当時よりは増しているかなと思います(笑)。デビューしたときから歌を歌うこと、バンドのみんなと音楽を作り上げることで得られる喜びも、やっぱりずっと変わらないです。バンドで長く一緒にやっていると、共鳴する瞬間がある。『本当にこの人、私のことわかってくれた。なんて安心するんだろう!』という感覚が、音楽のリズムや波動が一致したときに起こるんです。パンッ!と一致した瞬間のそのグルーヴ感――それが本当に心地よくて。なんとも言えない心の開き方をするんですよね。それが、やっぱりたまらなくて音楽をやっているという感覚もあって。会話じゃなく、音で話しているような。それがすごく気持ちいいんです」
◼︎木村カエラさん着用アイテム
ユニセックス シャツ ¥60,500、スカート レイヤードパンツ ¥66,000/すべてENFÖLD
2F/ENFÖLD/någonstans<check it>
- ショップ名
- Santa Maria Novella
- フロア
- 2F
- 電話番号
- 03-5422-3933
- 公式ブランドサイト
- http://www.santamarianovella.jp
- 公式SNS
- Instgram(@santamarianovellajapan)
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木村カエラ
10月24日生まれ、東京都出身。2004年6月にシングル「Level 42」でメジャーデビュー。2013年にはビクターエンターテインメント内にプライベートレーベル・ELAを設立。今年10月26日には、20周年のアニバーサリーイヤーを記念して、ワンマンライブ「KAELA presents GO! GO! KAELAND 2024 -20years anniversary-」を約12年ぶりとなる東京・日本武道館にて開催。本ライブの発表とともに、20周年を記念した特設サイトもオープン。
Instagram(@kaela_official)